The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1995 ティント・ペスケラ レゼルヴァ アレハンドロ・フェルナンデス リベラ・デル・ドゥエロ

2015-08-31 22:27:33 | ワイン
日曜日に材木町のスパニッシュ料理のお店でこのワインを開けた。
20年経過したペスケラは開ける前から美味しいことは分かっている!





なぜかと言えば、今年の『盛岡ワインフェス・・・』でのタケちゃんブースにて、96物のグラン・レゼルヴァをごっつぉうになって、既に折り紙つきだったからだ。

それにしても、旨すぎる♪
料理の流れも申し分なし、『トリッパとヒヨコマメのトマト煮込み』『イカスミのパエリア』ときて、それ以上何をか望むのだ?





熟成テンプラニーニョの底力を見よ!
帰りの道すがら、思わず宮沢君に、美味しいぜ!と声かけたが、返事はなし。



でもでも、素敵な夜だった・・・

2014 グリ・デラ アブソルート・エゴ フィーチャリング・オレンジ ヒトミワイナリー

2015-08-28 21:41:38 | ワイン
『ヒトミ・・・』さんの『グリ・デラ』♪
はてこのワインに初めてお目にかかったのは、何年前まで遡るのだろうか?
確か2012年までは確実に覚えている。

ともかくこのワイン、今やニッポンワインにおいてをや、デラウエアのヴァン・ナチュレの唯一無二のスタイルを確立した、と言っても言いすぎにはならないと思う。

2014年の『グリ・デラ』には『じょっぱり』すなわち『アブソルート・エゴ』を冠し、更には『ジョージアのクヴェヴリ・ワイン』もビックリの、『フィーチャリング・オレンジ』の謳い文句付きときた!



ここだけの話、先日このワインをどこへ持ち込んだかと言うと、掟破りのイタリアンだったのだ!
このワインの出来映えを漏れ聞くに及び、イタリアンにゼッタイ合うと確信し、満を辞して持っていったわけ♪

デラの果実感とエキゾテな香気は醸してなんぼ、あくまでも造りは無ろ過、無清澄、自然発酵、亜硫酸を減じて、ナチュラルに徹し、何も加えずアルコール11%、色合いはグリと言いながらもフィーチャリング・オレンジだ!

飲み込むと、微発泡とマッタリとした果実が優しく口腔を満たし、鼻を抜けるその香気はさりげなく品を備え、その余韻は滲み出たエキスで保たれる。

この品種はデラウエアだよ・・・
シュナン・ブランでも、ピノ・グリでも、リッボッラ・ジャッラでもないよ!

今年も至福のラヴィリンスに迷わせてくれた『グリ・デラ ヒトミワイナリー』♪
さて来年はまたどうしてくれるのだろうか?楽しみは尽きない・・・

2014 ツヴァイゲルトレーベ コールドマセラシオン リタ・ファーム&ワイナリー 余市

2015-08-27 10:09:40 | ワイン
さてめっきり秋らしくなって、食欲も増し、温かい物を欲する季節となりましたね。
先日は『ゴーヤチャンプルー、我が家風』に『トマトと胡瓜のチゲスープ』などの献立が並んだのですが、この季節ならではの食事でした。





まあフツーはこんな時は、ビールなぞ啜ってお仕舞のパターンなのでしょうが、当方こんな時でもワインを開けるわけ・・・
まさかここにブルピノってことはないわけでして、さすればこんな時にこそニッポンワインの登場になるのです。

で、登場したワインが表題のワインなんですね・・・
『リタ・ファーム&ワイナリー』は2013年9月12日に北海道で20番目、余市特区では第一号、余市では3番目に出来たワイナリーとのこと。





このツヴァイも野生酵母、自然発酵、北海道では珍しいシャプタリなしで造られ、発酵も低温でユックリと進められたとのことなんですね。

飲んでみましたら、これがオドロキの風味と味わいで、素晴らしいワイン!
ツヴァイと言う品種は、ひょっとしてニッポンに合っているのでは!と確信させるほど、見事な出来映えでした。

ここでは細かい表現は省きますが、大胆かつしっとりの薫り高しで、その日の料理にも良く合う♪
このワインの2倍の価格のブルピノ持って来ても、このヨロコビには到底追いつかないでしょう。(キッパリ)

だから、何度でも言うけれど、その場面場面で満足させてくれる飲みものは変るのだ!
しかしながら、一方難点もあって、このワインもそうそう手に入れることが出来ないという状況だということ。

はて、もう少し時期を待つしかないのだろうか?

2000 ジュブレイ・シャンベルタン 1er Cru クロード・デュガ

2015-08-23 10:44:50 | ワイン
いよいよ先日の『パパジイ』関係のワインの書き込みはこれが最後になると思う。

まあある意味このワインこそ、気合いの一本でもあるけれど、試しの一本でもあるわけだ。
というのは、ここの造り手に関しては、ことブルゴーニュ・ファンにおいてをや、その評価が大いに分かれるからだ。





世評、すなわちワイン本においては、最高の造り手の一人になるだろうけれども、そしてジブンの中においても、正統な代物であることは否定はしない。
ではお主はこのワインをコレクションするのか?と聞かれれば、勤めてそのワインを集めようとはしないだろう!
どちらかと言えば、その造り手の兄弟のドメーヌを集めるだろうということだ!

2000年物のプルミエは、このヴィンテージにして、すでに黒に近づく濃密な色合いで、ジュンジャーやジュヌパベリーやフェロモン様の香気を放ち、豪華絢爛たる味わいで、ことのほか堂々とした佇まいだ。

ではこのワインのどこに集めようとしない否定的な部分があるのか?と聞かれれば、どこにもないとは答えるだろう。
ただし筋金入りのブルゴーニュを飲もうとしたときに、敢えてこのワインを選ばない!ということなのだ。

ブルゴーニュ好きが求めるワインは、そこまで黒くなくても良い、そこまで凝縮してなくても良い、そしてそこまでエロくなくても良い!ということだ。
ブルゴーニュ魂が求めるのは、熟成したバローロのようなブルゴーニュではないのだ!

とまあ、色々言っちゃったけど、あくまでも偏屈ワインオヤジの私見だから許してよ!ということなのだ。
だから表題のワインは、物凄く旨かったけれど、ジブンの好みは違うと言うことなのであーる(笑)

ブルーノ・ジャコーザ、泡も凄いんです!

2015-08-20 10:12:17 | ワイン
前にも触れたけど、今回の『パパジイ』は泡がテーマだったんよね・・・
夏らしく泡で行こう、と前の会に決めたんよ。

でも、この会って、最後の方は皆へべれけになって、ほぼ全員の記憶がなくなっている始末。
結果まじめに泡持って来た人は2人しか居なかった(汗)

で、その中の一本が『2006 スプマンテ エクストラ・ブリュット ブルーノ・ジャコーザ』だったわけだ♪
まあスプマンテったって、モノが違う、大御所ジャコーザにかかっては、こんなになるんだ!と暫し感心。



なに品種は『ピノ・ネロ100%』って、言うんじゃない?
確かに重みはあるけど、喉越しは極上のブリュットそのもの・・・
味わいの気品といい、果実のソフィストケートされたバランスといい、見事だと思う♪

あのピノ・ネロの皮取っちゃえばこんなになるんだ(笑)

グレープ・フルーツに白桃のアロマがあって、ブリオッシュの芳ばしさも心地よし!
生き生きとした酸味に、果実味の中にミネラルが溶け込んでいる。

こんな熱波の夏には相応しい、涼感を届けてくれる何よりのもの・・・
お見事なスタートワインでした!

出展者にはアリガトー!