The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2001 リッポン・ヴァインヤード ピノ・ノワール

2010-07-31 17:28:03 | ワイン
『レイク・ワナカ』と『セントラル・オタゴ』をエティケットに刻む、


このピノ・ノワールは、ニュージーランドの南島の南部、すなわち高緯度で内陸という、


ピノにとっては最高の立地条件のようです・・・


尚且つ、造りは生粋のビオディナミ、


加えて代替わりをしてなお、丹念なワイン造りを旨としているようです!


この『リッポン・ヴァインヤード』の2001年物を、先日開ける機会がありました。


僅かに感じる、飲んだ後の仄かな甘みに気づきさえしなければ、


ブルゴーニュ・ピノ・ノワールだと、答えるでしょう・・・


エッジは微かなオレンジを帯び、薄いルビー色を呈しており、


見た目も正しくブルピノなんですね・・・


適度なミネラル感と涼しげなスイカの風味をアクセントに、


チェリーとスグリの甘いアロマが立ち昇ります。


味わいはあくまでも繊細なタッチですが、酸度は抑え気味にて、仄かな甘みを感じます!


このコスパのニュージーワイン!


スグにでも飲めて、待っても楽しめる、優れもの♪


新着を抱えて、3年ストロークで飲んでみるのもイイでしょう!

1999 ドゥラモット ブラン・ド・ブラン

2010-07-29 22:24:30 | ワイン
『サロン』の兄弟メゾンである『ドゥラモット』は、『サロン』の格落ちではない・・・


コレは、両メゾンのオーナー ディディエ・ドゥポン氏の言であります。


『サロン』は際立った個性であり、『ドゥラモット』は・・・


『シャンパーニュを飲む悦びを感じてもらう、というハウススタイル』なんですね・・・


ですから、『ドゥラモット』には、4つの銘柄があり、


価格帯も比較的抑えられております!


チョッと前のある会で、1999年物のドゥラモット ブラン・ド・ブラン、


しかもMGボトルを、ご相伴に預かりました!


このシャンパーニュは、ブラン・ド・ブランのティピシテ満載で、


グラスに注いだ瞬間に、美しい白い花、柑橘系のフルーツ、微かなヴァニリンと


メープルシロップや蜂蜜の香気を感じます!


泡のタッチは、あくまでも細やかで、壮麗な酸味も心地よし・・・


何よりも、際立っているのは、グランクリュの目の詰まった質感と、


プレステージだけが喚起してくれる心の平和を宿すフィネス・・・と言うのでしょうか?


このシャンパーニュを飲んで、ソウ思いました!

ミッシェル・クトーのモンラッシェ!

2010-07-29 18:02:14 | ワイン
アレクサンドル・デュマに『跪いて、飲むべし!』と言わせて、


ブルゴーニュ・ワインの最高峰の名を欲しい侭にする『モンラッシェ』ですが、


最近、とんとお目にかかる機会が少なくなりました。


恐らく、昨年のご相伴に預かりました1995、1997年物の、


エティエンヌ・ソゼの『モンラッシェ』が最後ではないでしょうか?


そんな中、チョット前の事になりますが、あまり聞きなれない『ミッシェル・クトー』


というメゾンの、なんと『モンラッシェ』飲む機会があったんですね・・・


その『モンラッシェ』、実に2002年物にして、個性的な熟成感でありました!


色合いは濃密な麦わら色を呈しており、グラスのエッジから立ち昇るその風味は、


偏向的なビオ系の、蒸れたアニマルな香気と、熟しきった黄桃・・・


さらにはデカダンスを印象付ける、退廃性のニュアンスを感じます!


酸度は抑え気味で、底アジは濃密で、集中性には僅かに甘さが見え隠れするんですね・・・


漏れ聞く話では、この『ミッシェル・クトー』


シャサーニュの雄『ミッシェル・ニーヨン』の義理の息子、という関係らしいのですが、


造ったワインは、背筋の通った、凝縮した『ニーヨン』とは、違うスタイル!


むしろ、対角にあるワインと言ってもイイのでしょう!


しかしながら、今思うのは、なんともはや不思議ワイン!


違うヴィンテージの別畑を、飲む機会があればな~と考えております!



真夏日にアレ食べて、夏を満喫ですか?

2010-07-28 22:17:07 | ライフ
定刻に仕事を終え、エアコンをシッカリと利かせて、車を走らせます!


北上川沿いの、門(かど)の通りから見える、夕焼けの絶景は、


この季節の暑苦しさをも、忘れさせてくれるんですね・・・


涼しげなピアノ・トリオでもかければ良いものを、敢えて選んだCDは、


北欧のジャズメン、ハードブローのティモ・ラッシー♪


ホットなサックス・プレイですが、エアコンと綺麗な夕焼けが、心を静めます!


さて自宅に帰って、BSで『ピンクの女豹?』ではなくて、


『ピンクの豹(ピンクパンサー)』を見ながら、野菜カレーを食べ、


続いて、DVDにて『シャーロック・ホームズ』まで見切る、という荒業でありました!


そこで、チョット一息ついておりましたら、『これTサンからのお裾分け!』


と、登場したのが山形県産の巨大なスイカでありました!


実物を見て、思い出したのですが、確か『7月27日』って『スイカの日』でしたよね!


スイカって、ミドリの地にクロの縦縞が一般的な模様ですが、


それを綱(つな)に見立てての事のようです!


つまり、27日の2を『ツ』、7を『ナ』、で『ツナ』の語呂合わせらしいんですね・・・


ソレを知っての、お裾分けでしょうか?


てことで、絶妙のタイミングで、美味しいスイカを頂きました!


この場を借りまして、Tサンにはサンキューです!


ワタクシ、キンキンに冷やしたスイカを食べて、夏を満喫しております!

謎のメゾン、オロンシオ!

2010-07-27 21:38:37 | ワイン
『ラ・メゾン・ロマネ』に住み着いた青年が、


馬による葡萄畑の耕作を生業(なりわい)にし、


しかも、その相手が『クロ・ド・ランブレイ』『コント・ラフォン』


それに『ティボー・リジェ・ベレール』だと言うので、コレ何だ?となったわけ・・・


その当主が『オロンス・ド・ベレール』と言い、メゾンの名が『オロンシオ』な訳です!


まあ、それ以外はマッタク謎でして、


修行先の『コント・アルマン』や『ドメーヌ・ゴビー』を漏れ聞くにいたり、


ホホ~~♪と興味がわいてきたところでした!


このメゾン、2006年がファースト・ヴィンテージでして、


幾つかのブルゴーニュをリリースしたんですね・・・


今回『キュイジーヌの会』に、2006年物のペルナン・ヴェルジュレス・ブランを


出しまして、皆さんとご相伴に預かった訳です!


乱暴な言い方ですが、現時点では『海の物とも山の物とも』判別しかねる状態、


と言いますか、つまり際どくクローズしているんですね・・・


しかも純粋に・・・『真面目な愛媛のミカンです・・・』じゃあないですが、


ですから、ピュアーに閉じて、その内包するポテンシャルを出し切れずにいます!


端的に言えば、ミネラルも塩気を感じるほど集中し、


果実も『上善如水』と言う感じなんですね・・・


良くも悪くも、追い求めるべき、と言っておきましょう


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06’ジュブレイ・シャンベルタン ビラールはここで↓