The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

集え『The Wine Heat』盛岡で飲もう最高のワイン!

2013-08-31 22:43:11 | ワイン
で、実態は既にご報告の通り『オテル・ド・ヤマダ中締めの会』なわけです。

日時は、9月15日(日)6:30~
場所はバンベール・ビル2階『ダコッタ』です。

9月のおいしい所の3連休の中日にもかかわらず、
現段階で約50名弱の参加表明をいただいております。

ありがとうございます。

本家『オテル・ド・ヤマダ』の重鎮の方に始まりまして、『次世代交流会』
『ワインとキュイジーヌの夕べ プティ・モンド』『ボン・ションス』
そして『盛岡ワイン・サンプリング・クラブ』参加の生産者の方まで、
本当にワインの大好きな皆様が参加してくれるようです。

こうなったら、人数に合わせてワインは追加じゃ、追加じゃ!なんてね・・・

いや本当に、まだまだ参加駆け込みオーケーよ!てなことで、
お待ちしております。

8月最後の業務連絡でした。

1970&1962 メイネイ

2013-08-30 13:14:18 | ワイン
1970年と1962年は日陰と日向であると言いましたが、
それは次の2点から、その様に表現したわけです。

一つは『1970年』は67’68’69’と3年続いた小さなヴィンテージの後で、
いやが上にも期待過剰の中で、生産されたヴィンテージであることに対し、
『1962年』は61’という世紀の傑出したヴィンテージに続くヴィンテージで、
それほど注目されずに来たヴィンテージだったということなんですね・・・

でも実態は、『1962年』はどのシャトーを飲んでも、素晴しい♪



それから、2つ目は今回実際飲んでみまして、
『1970年』は残念ながら、この時代のボルドーに間々見られる、
ブレタノミセス系のいわゆる古い味噌樽の香りを呈しており、
綺麗な熟成曲線には乗れなかったもののようです。

ですから70’は日陰で、62’は日向と出たわけだ。

しかしながら、先に述べましたように、小皺も愛でよ!
すなわち、外れたボルドーも、この時代であれば、ない事はむしろありえないことで、
ソウ来たかと、冷静に思いをはせるべし、と敢えて言うわけだ・・・

で、まずはここでは、見事に昇華した『1962年』をユックリと楽しむのが一興!

60年代のボルドーで、コスパ優良で買うことができ、
熟成の高原部に上手い事乗ったものであれば、本格的なメドックの香気を楽しめ、
タンニンは程よく感じるものの、果実には膨らみがあり、
飲み応えも十分にある代物なんですね・・・

その意味で、『62’メイネイ』は最高の古酒メドック!
実に美味しかった。

こんな機会はソウは無いだろう、とつくづく思うのでした。

『シャトー・メイネイ』の思い出♪

2013-08-29 17:35:37 | ワイン
『マコT』の最後を飾ったのがこのワイン・・・

『シャトー・メイネイ』は御存知サンテステフのブルジョア級のシャトーですが、
このワインには、忘れることが出来ない幾つもの思い出が詰め込まれている、
と言っても過言ではありません。



まずもって、最初に飲んだマトモなボルドーが『シャトー・メイネイ』!
そして世紀のヴィンテージ1982年を飲み尽くせたのも『シャトー・メイネイ』なんですね。

ワタクシは1981年に盛岡に帰ってきて、
ワインに目覚め、夜毎にワインを求め、大通りを徘徊したわけですが、
ワインを飲んで、一定の種類を飲みなれた頃、すなわち1985年頃だったでしょうか、
ちょうどその時期にボルドーの例外的なヴィンテージの1982年が、
盛岡あたりにも出回リ始めたわけなんですね・・・

当然のことながら、その当時、ワインの世界では、盛岡では知らない人はいないKさんのお店では、
1982年の『シャトー・メイネイ』を大量に買い込み、
そのお店に行けば、手を変え品を変え、このワインが出される機会が多かったわけです。

ですから、ブルジョア級と言えば『メイネイ』と、まるでお経を読むように、
刷り込まれていった感がありました(汗)

でもそれって、悪い意味ではなしに、実にイイ経験でもあったし、
その後、そのシャトーのヴァーティカルな機会などもあって、
ボルドーのヴィンテージによる楽しみ方も、このワインで覚えたと言ってもいいでしょう。

で今回、1970年と1962年という、実に興味深い2つのヴィンテージの『メイネイ』を、
御相伴にあずかったわけですが、これがこの時代の両極端の影と日向を見ることになって、
むしろ嘗てのセピア色の、汗して飲んでいた頃を思い出してしまったというわけ・・・

ボルドーの古酒は、どんな形で飲めたとしても、
その歴史が詰め込まれている以上、大騒ぎなどせずに、
皺の1本をも愛でる境地で飲めないとダメ・・・

ソウ思います・・・

後ほど詳しいコメントを書き込みます。
では・・・

1989 シャトー・シャンベール・マルビュゼ サンテステフ

2013-08-27 22:21:50 | ワイン
この表題のワインは前回の『マコT』での、
前々回の『89’クレール・ミロン マグナム』のようなもので、
皆さんの意表をついて、と言ったら語弊があるかもしれないが、
無名ながらも、実に美味しく飲めた1本なんですね・・・



まあデモ1989年ですので・・・

『マルビュゼ』と言えば『オー・マルビュゼ』でしょうが、正しくその通りでして、
同じ『デュボスク家』のシャトーとのことです。

『クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル』の『オー・マルビュゼ』が旗艦シャトーで、
『シャンベール・マルビュゼ』がそれに続くとのこと。

89年の熟成感がまたしても、イイ結果をもたらしたように思えてならないのです。

それだけ、複雑で、ニュアンスにとんだ香りを持ち、
味わいは、少なくても小一時間は楽しめた!

確かに最後はぺショッと沈んだものの、それまでは、完璧♪
『プロヴィダンス』の古酒のような、ミードの風味と、
ブラックオリーヴのニュアンスをも持ち合わせている。

どうせ、ナポリの男前のように、のむときゃセッカチなんだから、
枯葉が落ちる前に飲めば良いってこと・・・

コスパにも優れ、あまり気取らずに、ボルドー古酒を楽しみたいのなら、
最高の1本といえるでしょう。

独特の風味ゆえ、どんな料理と合わせるのか?が問題だけど、
このワインの価格帯は小難しいキュイジーヌを供するような、
星いくつのレストラン向きではないので、家飲みでもフルーツもしくは蜂蜜系ソースで、
グリエした肉料理でイイのだろうと思う・・・

秋口に相応しい、薫り高いボルドーでした。

1997 シャトー・ラフォン・ロシェ サンテステフ

2013-08-25 13:59:02 | ワイン
2009年の『パゴダ・ド・コス』に始まった赤、すなわちサンテステフ・シリーズでしたが、
2本目に控えていたのは、実に本格的なメドックの香気を帯びて、
骨組みもシッカリとした代物でありました。

ブラインドですので、こちらから、ああでもない、こうでもないと、
主宰T氏にカマをかけているうちに、1997年の物であることが判明!

もちろん、サンテステフには違いなく、ジブンとしては、それ相応の立地条件と見た!

骨組み堅固でも、モンローズほどの堅牢さはなく、
コス・デストゥルネルほどの膨大な果実感はない・・・

さすれば、それより下位の1855年格付けの61シャトーだろう。

じゃあ『ラフォン・ロシェ』と当てずっぽうに、のたまわってみた所、
何とソレが当たりといわれたんですね・・・



1997年となれば、レストラン向きのヴィンテージの代表格ですので、、
今この状態で飲めるのであれば、おそらく滅多にお目にかかれない、
セラーで待つべき『1997年もの』の一つということになるでしょう。

それ相応の立地とは、
もちろん『ラフィット』と『コス』に隣接していることを言っているのですが、
かつてとある所で、70年代のヘナチョコ『ラフォン・ロシェ』も随分飲まされ、
このシャトーはあまり古酒向きではないな、と刷り込まれていましたので、
今回のこの1997年物は大いなる収穫になったしだい・・・

主宰T氏の今回の並べ方を見るに付け、例外的なヴィンテージのセカンドありの、
レストラン向きのヴィンテージのはずなのに長期熟成ありの、無名シャトーの超絶熟成ありの、
最後は思い出多いセピア色のメイネイ超古酒と来て、実に韻を踏んでいるように思うのです。

こうゆう代物を、知らない振りしてセラーの奥底に眠らせておくような芸当を、
やはり忘れてはなら無いのです。

ボルドーの付き合い方を再勉強した夜ではありました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このヴィンテージで、このお値段であれば、良いコスパでしょう↓