The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2000 ソライヤ アンティノリ

2017-01-29 21:50:16 | ワイン
珈琲店主氏のパパジイ出展ワインで、今回もほぼトリを取りました。
説明するまでもなく、サッシカイヤ、オルネライヤ、ソライヤのスリー・アイヤのソライヤです。

何が凄いかって、まあ今の取引価格は下がっていません。
じゃあその価格で、買うか?というのも別問題ですが、アンティノリもイケテマス。
とにかく、味わいはシリアスで、一つ間違えれば、ボルドーと見紛うお味♪
でもブラインドでは、最後の最後に間違えなかった!(笑)



このワインはアンティノリのフラッグシップと言ってイイでしょう。
カベソー75%、サンジョ20%、フラン5%のいわゆるスーパータスカンです。

香りは僅かに篭ってムレムレでしたが、厳しく類推しますと珈琲、チョコ、リコリス、ミントがきてブラックチェリーのアロマが立ち昇る。
果実は骨格シッカリと、タンニンはビロードの如くに極まれり。
それでいて、味わいは総体的に繊細でエレガンスを持ち合わせているといえるでしょう。

スリーアイアの中では、一番の希少さを持つワインで、中々お目にかかれんです。
そんな中での、このワインの登場は、さすがに出展者には感謝でしょう。

このタイミングでのソライヤ、イイと思います!(キッパリ)
ありがとう♪

2002 ニュイ・サン・ジョルジュ 1er Cru クロ・デ・コルヴェ キュベ・アルモニ プリューレ・ロック MG

2017-01-26 15:48:56 | ワイン
ともすれば、全てお任せの料理とワインの流れで、メインの料理にあわせる赤ワインは、さて何が出てくるのか?となるけれど、このお店に来たからには、むしろあれが出てくれないかと願ってしまうのだ。
それが正しく表題のワインなのである。
そして『キュベ・アルモニ』に加えて、マグナムときたわけだ!
本当のところ、プリューレ・ロックについて言えば、ものによっては賛否が分れ、その質感も様々だと思う。
しかしながら、この2002年のクロ・デ・コルヴェの荘厳で、優美なブルゴーニュ・ピノ・ノワールを一たび飲んでしまうと、四の五の言うやつは誰も居ないだろう。
それだけ、このワインは圧倒的であり、その凄みたるや、たかだかニュイ・サン・ジョルジュの分際で、実家のDRCさえもぶっ飛んでしまうに違いない。(笑)
実際その日も、7人中2人は下戸で、5人は大酒飲みという情況で、飲む手は止まることなく、マグナム1本が軽く空いてしまった。



香りは黒胡椒にシナモン、そこへトリュフがきて、そして薔薇の花に包まれたベリーが沸き立つように立ち昇る。
果実の柔らかな質感は、若い一連のDRCの上を行き、口に含めばじわじわと染みこんで来るような旨みに圧倒されてしまうのだ。

この別格のニュイはもう一つのモノポールである『ヴォーヌ・ロマネ クロ・ゴワイヨット』と比べ、味わい的に一線を画している。
それはここの畑のみ、ミルランダージュをおこした凝縮された小さな葡萄のみで造られるとのことだ。

それにしても、何をおいても、このワインは格別の別格だ!
楽しくも、優雅な時間は過ぎ去るのも早い、さすればまたこのワインに出会えたことに感謝をするのみなのである。

娘の式の前にヒルズで会いましょう!

2017-01-24 05:23:28 | ワイン
昨年の夏頃、とんとん拍子で長女の結婚が決まり、披露宴はさてどうするのか?と思っていたら、年明けの21日に披露宴をしたい、との連絡があった。
そうすると、当然のことながら、その日には家族全員東京に集まることになるので、まずもって今回のお正月の帰省は出来る者だけで良い事とした。
そしてその時思ったのは、どうせ家族全員が集まれて、披露宴の前の日の晩餐を囲むのなら、ヒルズのあのお店しかない、ということだったのだ。
ナゼ今、そのお店なのか?それは小生63歳、これから家族全員で、こんな豪勢なことが何べんできるのか?ということが、いつも心の中にあったのだ。
そしてとうとうこんな素敵なことが・・・
その日、その時、その思い描いたことが、モノの見事に実現をした!

それがこういう流れ↓




























すなわちシェフ渾身のお任せクラシック・フレンチをいただきながら、マダム・セレクトの本流、豪か絢爛たるワインを合わせてもらったのだ。
メインに鎮座するは、シェフの出身地の三重の大鯛の塩釜焼き。
しかもそれをシェフ自らの手で取り分けてもらい、それにあわせるのは『1976 バロン・ド・L』ときた。

そこにいるワインヒートに聞こう、この流れにフツーそんな桁外れのワインを出せるお店がこの世の中にあるのだろうか?
このヒルズのお店の他に・・・
そりゃ~、モンラッシェの同類なら、いくらでもある。
76’物のバロン・ドLだよ、キミはどう思うのだ?
オセーテ!(笑)

ともかくこれも、その日の食事のメインではあるけれど、極ワンシーンであって、語れる場面はまだまだあるのだ!
それをこれから少しずつでも開陳するべく記憶を辿ろうと思っている。

では恐縮ですが、お付き合いください。

2015 ヴェレゾン ビアンコ アズッカ・エ・アズッコ

2017-01-17 22:36:10 | ワイン
造り手は相当苦労の末このワインを仕込んだようだけれど、飲んでみて驚くべきソーヴィニヨン・ブランだった。

もちろんパッション・フルーツはある、そして黄桃に花梨のニュアンスが来る!
そこに華麗なるスパイシー加減もイイし、何ともいえない香料も感じえるのだ。
そして果実はマッタリとエキス多く、ボディはかのモンラッシェをも思わせる。





愛知県は豊田市のこのアジェンダは、とくにも白ワインの出来には感激を伴うほど旨いと思う。
アカシアとオークの樽で熟成させたとあるが、そんな香気も魅力満点なのだ。

さてさて、本数限られるけど、もう少し寝かせて楽しむことにしようと思う。
凄いソーヴィニヨンに出会ってしまった。(笑)

1996 オルトレポ・パヴェーゼ バルバカルロ リーノ・マーガ

2017-01-16 23:01:57 | ワイン
いつもの上の橋のイタリアンでこのワインを飲んだ。
大概1996年のワインといえば、ずいぶん古酒だけれど、このバルバカルロについて言えば、まだまだ高原部の入り口というところか。(笑)
微発泡が少しばかり凪となって、酸味が幾分落ち着いてきたところなのだ。



その日は『短角牛のハツのロースト』をいただいたのだけれど、まさしくアッビナメント!
見事な相性を見せてくれた。



その昔、このリーノ・マーガに関しては、飲んでも受け付けないジブンが居た。
それは、そこにイイ相性の料理がなかったし、その時代ではアル意味オドロキのワインだったのだ。

そして今、このワインはナチュールの微発泡の急先鋒となっている。
ワイン飲みとして隔世の感を感じるのは正直な感想なのだ。

そんなことで、日本もワイン・ヒートが住み良くなってきたのだろう、とも思う。(笑)