The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2005 シャンボール・ミュジニ レ・シャルム クリスチャン・クレルジュ

2011-02-28 23:44:12 | ワイン
2005年は凝縮したヴィンテージ、しかし同じ『シャルム』です。
加えて、クリスチャン・クレルジュの造り・・・

ジッサイ飲んでみまして、そのコンセントレーションたるや、凄いことになっておりました!

実は、ワイン会の翌日、すなわち日曜日の夜ですが、
まあグラス一杯だけですが、残った『クレルジュ』を飲んでみたんですね・・・
(これ、主宰者の特権です♪)
これも全く私見なのですが、一番美味しく留まっていたのが、このワインなんですね♪

会の当日に、見事にホホエミをくれたのが『ユドロ・バイエ』!
で、翌日が『クリスチャン・クレルジュ』なわけです!

ですから、同じシャンボールにして、対角にあるというのは、
このこと?

その日は、ジックリと濃厚なソースに絡めた、
そしてハーブを巻き巻きして、オーブンで焼いた南部鶏のキュイジーヌとベストマッチ♪

美味しく頂いた次第!
『クリスチャン・クレルジュ』これからの新世代の有望格といえるでしょう!
押えて置くべき!と思うのは、英国の著名評論家だけではなく、
実は、ワタクシも・・・なんですね!

2007 シャンボール・ミュジニ レ・シャルム ユドロ・バイエ

2011-02-27 19:29:35 | ワイン

一方が、2007年のバイエで、もう一方が2005年のクレルジェなので、
ヴィンテージと造りの相乗効果で、同じシャンボール・ミュジニの最大畑の『レ・クラ』であっても、
その違いたるや、正しく対角の位置関係なんですね・・・

正しくシャンボール・ミュジニでは、こんな事が間々アルことでして、
しかしながら、どちらも『シャンボール・ミュジニ』の姿であることは間違いなし!
確かな『シャンボール・ミュジニ』のテロワを見つけられるでしょう。

このドメーヌの嫁婿である『ドミニク・ル・グエン』氏が、完全に独立したのが2004年!
その年から、少ずつではありますが、その造りに磨きがかかってきた、
と思うのはワタクシだけではないでしょう・・・

正にそれは、ヴィンテージが強いとか、弱いとかは関係なく、
2007年のように、控えめであれば、ソレナリに内実を確保し、
薫り高く、しかも品格を残し、優雅なワインを造ってくれるわけです。

『シャルム』はシャンボール・ミュジニの最大のプルミエですが、
その名の通り、シャンボールの一方の姿、すなわちエレガントなティピシテを体現させてくれます。
ココの造りは、平均樹齢40年のヴィエ・ヴィーニュに加えて、リュット・レゾネ農法、
それを天然酵母のみの醸造で、新樽は50%にとどめ、残りは一年樽による仕込みとのこと・・・

甘く切ないシャンボールのアロマは、ほどなく立ち昇り、
シナヤカで流麗な甘い果実が、舌先を喜ばせます♪

そいで持って、『低温で茹でた豚肉に4種のナッツと乾燥させた味噌を絡めた一品』との相性は上々!

この日の、一つのメインストリームになった次第です!

第63回 ワインとキュイジーヌの夕べ

2011-02-27 11:01:14 | ワイン
2月の週末は、サマザマなイヴェント目白押しでして、
『キュイジーヌの会』もヤット昨晩の開催となりました。

さすがに、月末近くはワインヒートの皆さんも、予定が入ったり、各種急な事情によりまして、
今回のメンバーはワタクシドモ含めて7名だったんですね・・・

ですから今回は、テーブルも8名仕様のものを一つで間に合いまして、
逆にそのせいか分かりませんが、何時も以上に盛り上がりまして、
(参加できなかったワインヒートの皆様には、申し訳ないのですが・・・)
おのずと並べたワインにも、チカラが入ります!

てことで、まずはワインのラインナップをご覧下さい↓

1.2008 Chablis 1er Cru Fourchaume Isabelle et Denis Pommier

2.2008 Yamazaki Winery Pinot Noir Hokkaido Japan-Blind-

3.2007 Chambolle Musigny 1er Cru Les Charmes Hudelot-Baillet

4.2005 Chambolle Musigny 1er Cru Les Charmes Christian Clerget

5.2000 Flowers Pinot Noir Camp Meeting Ridge Sonoma Coast-Blind-

6.1993 Guillem de Fargues Sauterne Bordeaux-Blind-

7.1993 Chateau Trotte Vielles St-Emilion Grand Cru

の流れだったんですね・・・
ヴィンテージ、造り手違いの2本のシャンボール・シャルムを、
最近日本ぴか一のピノと、カリフォルニアのピノ伝説『キャンプ・ミーティング・リッジ』で挟めます!
ラス前に不思議白ワインを据え、最後は熟成右岸で〆ました。

そして、それらワインとマリアージュさせたキュイジーヌが次の5品!

アミューズ

春の香りのお粥、蛤と菜の花を添えて

焼き蕪、生ハム、鱸のサラダ仕立て

低温ゆで豚のアッサリソース

南部鶏のハーブ焼き

デザート

いかがでしょうか、これも申し訳なく、言わせて貰いますと、
絶妙のマリアージュを見せてくれたんですね・・・

てことで、詳しくは後ほど・・・
さて、ブランチに出かけましょう♪

エグリ・ウーリエのコトー・ド・シャンプノワーズ

2011-02-26 17:48:34 | ワイン
随分前の事ですが・・・

アンボネイの雄『エグリ・ウーリエ』の、ピノ・ノワールの最高の葡萄の実だけで造られた、
豪勢な噂の『アンボネイ・ルージュ』がブラインドで出てきました♪

2008 コトー・ド・シャンプノワーズ アンボネイ・ルージュ キュベ・ド・グラン・コート
     ヴィエ・ヴィーニュ ドメーヌ・エグリ・ウーリエ


もちろん、ギッシリのミネラルもさることながら、
濃密な弾けるようなクリムゾンの果実も鮮烈で、

濃厚に絡まるヴァニリンのトップが印象的!
味わいは、マダマダ若く、タンニン豊富ですが、
『待てば海路の日よりあり・・・』ではないですが、
グラスの中では、程なくニュイのグランクリュに豹変です!

なにしろ、I神父の最近の目隠しには、驚かされるばかりです!

話は変わって、さて本日、少人数ですが『第63回・・・』を開催いたします!
用意いたしましたワインは、削らずに、そのままゴー!

まずは皆さん、ご油断無きように!
では後ほど・・・

2007 ソレイユ ピノ・ノワール 旭洋酒

2011-02-25 21:01:19 | ワイン

日本各地のワイン醸造所を調べてみましても、ピノ・ノワールの生産は少なく、
北海道の一部と、山梨県の限られた場所くらいでしょうか・・・

ココの造り手のS木夫妻は、『UスケボBーイズ』にも登場し、
実は最近知った事なのですが、ご主人は岩手工業技術センターのHさんとは、
大学院時代の同級生とのことです!

そんなことで、どうしても樹齢7年目を迎えたピノ・ノワールの出来映えを確かめたくなり、

本当は休肝日の予定の昨日に、ナイトキャップで開けてしまったんですね・・・

かの宇介氏が、『なんで、ピノ・ノワールなどを植えるんだ!』と一喝したのが、
亡くなる直前の2002年の講演会、それからあしかけ9年目になるわけですが、
その叱咤激励にも、アル意味応えるかのごとく、
ソレイユではピノ・ノワールを生産し始めております。
この2007年物は1531本の生産量で、山梨市の岩手地区の単一畑の葡萄のみを使用!

『カレラ』のジョシュ・ジャンセンは硫酸を小瓶に偲ばせ、
石灰岩土壌の地所探しに奔走し、今のマウント・ハーランに行き着いたわけですが、
果たしてこの『岩手地区』とは何ぞや・・・なわけですが、岩とは石灰岩の岩なのか?
など、思いを馳せつつ、グラスに注いだ次第・・・

グラスに注いだワインの色合いは、僅かにクリムゾンの縁取りの見える濃密なルビー!

まずはニッポン・ピノにして、この色の濃さにもビックリなんですね・・・
もちろん、ロブマイヤーでの試飲ですが、トップのミネラリーな立ち上がりに、
微かに薫るローズヒップが心地よし!
加えて、アニマル系の複雑さに、森の奥深くを彷徨う神秘な香気と、
熟成を経たかのような、練れた果実のアロマが印象的なんですね・・・
果実はミディアムで、タンニンも強く、酸度は途切れがちで、お出汁が利いている!
その辺は、ブルゴーニュのフィネスの域までは、道半ばという所でしょうか?
しかしながら、個性のアル造りと、飲み飽きしない味わいは見事なもので、
正月に我が家で登場した『ヤマザキ・ワイナリー』のものとは、
対角にアルものと言えるでしょう・・・

日本ワイン、ますます面白くなってきました!