瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

朋友としての未知なる力

2010年02月28日 | 瞑想日記
◆ミンデル『シャーマンズボディ』より

「辛くて苦しい夢、耐えられない身体の諸問題、深刻な人間関係の危機、手に負えない気分の変調、さまざまな運命のいたずらが、あなたを目覚めさせ、人生を賭けた戦いへと赴かせる。人生それ自体がまるで敵になって襲いかかってきたように思えるのは、おそらくあなたがその人生を拒否しているからだろう。そのときあなたは、不快な未知なるリアリティを、自分には属さないものとして排除しているはずである。」P45

「シャーマンたちは、運命におけるこのような対立的な局面を克服すべき敵とは考えず、自分にとって最も力強い盟友となる潜在的な可能性を持つものとして理解する。不可思議な力とは、まさに盟友そのものなのである。それが怪物であれ、神聖なものであれ、身体の問題や、人間関係や世界の諸問題であれ、それはアイデンティティを拡大して新たに生まれ変わるよう、あなたに挑戦しているのだ。」P45

たとえばオーストラリアのアポリジニの先住民の師たちも、人を押しつぶすかに見えるこの不可思議な力に、逆に目覚めることを促すのだという。シャーマンは、その未知なる力を支配することではなく、「その力が示す方向に自分を向け直すこと」を学ばせようとする。

かたくなに抵抗すればするほど、アイデンティティは委縮して身動きがとれなくなる。襲いかかる波に身を任せ、それが自分を運ぼうとするところに運ばせる。そうすると思わぬ地平が開けてくる。それがアイデンティティの拡大であり、新たな生まれ変わりなのだ。

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