「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。

長崎と広島の原爆、福島原発事故、東京に大量放射性物質降下でも危機を認識しない日本人という浮遊霊。

2012-08-09 12:50:44 | 福島第一原発と放射能

 ガレキ反対署名

○輪島
http://www.shomei.tv/project-1923.html#detail
○富山
http://www.shomei.tv/project-1886.html#detail

 お盆が近づいてきました。

 今、ずっと考えているのですが、僕自身の心の中で、いろんな点で不思議なことがあります。人間の危機意識というものがどのくらい働くのかは、人それぞれだとは思うのですが、それでも日本人というカテゴリーに入る人々は、面白い位に、危機に直面しているときに、その危機を認識しないという事に関しては、ものすごく長けている人々が多いという事です。きょうは長崎原爆の日。広島とあわせて二回も原爆を落とされないと、諦めがつかなかった日本人という業は、僕は相当根が深いと思います。常識的な感覚があれば、すでに東京大空襲の時点で、あの戦争は終わっていました。首都にあれだけ空爆を行われ、あれだけ多くの人々が亡くなっている時点で、もうすでに無理だと思うはずです。その判断を政府も国民も、一丸となってやらなかった。大きな間違いがすでに昭和二十年にはありました。数か月後、その上でアメリカの二回の原爆投下という鬼の所業によって、多くの命が失われました。日本人の危機意識のなさとあわせて、アメリカの冷酷非道なふるまいを、日本人は未来永劫許してはならないはずでした。それを認識せず、むしろアメリカによる原発事故の影響隠しに追随したのが日本人。反核ということが、放射性物質の影響という問題を、無視する珍妙な状況は、こうした二重、三重にごまかした意識構造の産物です。

 二回の原爆でも、本当に本当にどん底まで見せつけられないと、おきているクライシスを認識しない、日本人という浮遊霊の奇妙さを感じさせます。

 そして、今回の事故は、原爆の直接の被害のように、今すぐ目で見てわかる事象ではありません。特に放射性物質は全く目で見ることができません。だから、こうした日本人という浮遊霊には、おそろしく感じにくい状態が続いてます。しかし、今回の事故で放出された放射性物資の量は、広島原爆とは比較にならないくらいの高濃度でなおかつ、多くの核種が放出されています。大量です。この核種の拡散状況を考えると、日本人という存在にどこまで影響を与えるのかわからないレベルで、被害は広がる可能性が否定できません。特に南東北と関東の大半のエリアは、高濃度に汚染されています。この基本的な危機さえ、まったく認識しない状態が、大半の人々の間に続いています。認識している人たちでも、食を多少気を付けることで、なんとかなるという幻想に縋り付いています。さらに、「死ぬのは致し方ない」というような見せ掛けだけの諦め言葉を口にする人間も少数います。

 僕はこうした浮遊霊である日本人の感覚を、奇妙なものとしてとらえています。現実に危険が目の前に存在している以上、対応するしかないのに、その対応を本質的に逃げ続け、ごまかす人々。そのごまかしを続けることの心地よさばかり言い募る人々。そこに何の意義もありません、本質的なポイントはそこには存在しません。ただ、空虚な自分たちがいるだけです。誤魔化しの上に築かれた空虚。

貴女もそこにいつづけるのでしょうか。

悲しいです。とりあえず、僕は悲しいです。

================================================

【8/23(木) 木下黄太講演IN京都】

日程:8月23日(木)<昼の部>と<夜の部>
会場:アバンティ響都ホール(京都駅前アバンティ9F)
http://www.ryukoku.ac.jp/ryudaihall/access/
定員:350名昼夜とも。
※昼の部と夜の部では講演内容が違います。申込みなども異なります。

 

 

 

昼の部は通常のスタイルの単独講演。昼の部は当日来場順の入場です。                                   

 

 

 

夜の部は平智之代議士を交えて、今後の日本のあり方を話します。            前売りを、おこないますので下記を参照下さい。

 

 

<昼の部>

 

 

 

木下黄太講演 『放射能被害の今と、これから』

 

 

 

子どもを被ばくから守るために、どうすればいいのか?
現在の放射能被害の実態や、対処を講演。                                                 さらに日本において、放射能防御運動の今後の展開についても話します。質疑応答も。
開場 13:30
開演 14:00 (終了16:00)
入場料 1000円(前売なし。当日会場にて受付)

 

 

 

昼の部について、問い合わせなどはkyoto.kodomo.inochi@gmail.com

 

 

 

<夜の部>

 

 

 

木下黄太×平智之議員対談&講演

 

 

 

『子どもの未来を守るために、京都から
~放射能汚染と向き合う日本を目指して~』

 

 

 

子どもたちのいのちを守るために、私たちは何をすべきなのか?
私たちはどんな日本を目指したいのか?
放射能汚染の現実と向き合い、大切な子どもたちを守るために、自分で考えてみたい。
日本の未来のビジョンについて、講演していただきます。
ゲストに平智之議員を呼び、お二人に対談していただきます。
※平議員はご都合により、20時からの参加予定です。

 

 

 


開場 18:00
開演 19:00 (終了21:00)
入場料 前売1000円  当日1200円                                                 (前売チケットはe+(イープラス)にて本日より発売)

*夜の部前売チケット購入方法*
販売期間:本日7月23日(月)~8月21日(火) 販売開始時刻はe+サイトでご確認ください。
PC用購入ページ
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002081300P0050001P006001P0030001
携帯用購入ページ
http://eplus.jp/m/msys/T1U55P0010844P0100P002081300P0050001P006001P0030001?uid=NULLGWDOCOMO
※前売りチケットが事前に完売した場合、当日券の販売は行いませんのでご了承ください。

 

 

 

※申し込み及びチケット販売はe+(イープラス)以外の受付は行っておりません。
また、申し込み時はe+(イープラス)の利用規約を良くお読みの上、購入下さい。
チケット販売に関するトラブルが発生した場合、こちらでの責任は負いかねます。
e+(イープラス)チケット公式サイト→http://eplus.jp/sys/main.jsp

 

 

 

*ゲスト紹介*
平智之(たいら ともゆき)
京都府京都市出身。2009年当選・京都1区選出・民主党衆議院議員だったが、現在無所属。
与党議員として、禁原発の立場で精力的に活動をしていたが、大飯原発再稼働に反対して離党を決意。
「首相官邸前デモの参加者に話を聞き、国民は声の持って行き場がないのだと分かった。
新党を作り、国民の常識的な感覚を国政に反映したい」と語り、
「原発に対する怒りや不安を受け止める党」を目指し、「平安党」を結成する。
「ひとりの父親として、日本の子どもたちの未来を全力で守りたい」と語っている。

*主催者からのお願い*
ご来場されるみなさまへ・・・
・子連れでご来場される方もいらっしゃいますので、お子さんの泣き声などがあるかと思います。ご理解のほど、お願いします。
子連れでご来場したい方へ・・・
・託児はありません。お子さんを膝の上に乗せて聴講してください。
お子さんの座席がいる場合はチケット代がいります。
・子連れのお母さん、お父さんたちには、右サイドの座席に集中して座っていただく配慮をします。
他の来場者に迷惑がかかる場合は、一度ロビーに出ていただけるようお願いします。(ロビーでも音声は聞こえます)
・どうしてもお子さんが騒いでしまう場合は、会議室のモニターで観賞できるよう配慮をする予定です。

主催:子どものいのちを守る・京都
kyoto.kodomo.inochi@gmail.com