「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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女性たちへ。内なる声に耳を澄ませる事が、「生き直し」を巡る物語の始まり。本日締切は原発パブコメ。

2012-08-12 12:37:41 | 福島第一原発と放射能

 

本日十八時締切。急いで。エネルギーのパブリックコメントhttp://t.co/LtyhOPbv                               原発のいらないと明記を。「原発はできる限り早くゼロにする。」ということと、「完全廃炉」は明記しましょう。

原発依存は0%でいきましょう。

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こっちも本日締切パブリックコメント。                                                      原子力施設が事故になったら二百キロ以上被害が及ぶ事を放置する政府の非道。

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060120713&Mode=0

http://togetter.com/li/354301の特に東工大の牧野先生のコメントは参考になります。

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 そろそろ参加者が三百人を超える、「放射能防御プロジェクト女子会」http://www.facebook.com/kumi.uchida.5/posts/341481159271210#!/groups/190023214461507/は、独身者と既婚でもお子さんのいない女子に限っていて、年代も十代後半から三十代までが、ボリュームゾーンとなっています。このため、ぼくがきのう書いた「生き直し」というテーマそのものが、被曝との関係のみならず、いろんな形で、実は切実に関係してくる世代の女性たちのグループになっています。

 この女子会の中での投稿で、実は、「被曝を避ける事への罪悪感」に支配されている女性たちが多いことは、はっきりわかっています。特にお子さんがいないという中で、独身にせよ、既婚女子にせよ、「自分の身体を守りたい」というあたりまえの要求を言い出すこと自体が、心理的に妨げられている実態が、このグループの投稿を読んでいるとよくわかります。「子どもがいないのに放射能の事に関して食べ物など神経質になる事は、自分さえ良ければ良いというワガママなことなんだろうか」とか「放射線について話が、根本的に合わないです。住みたい場所も震災後、一致しません。これからの人生について、宙ぶらりんのまま時間が過ぎています。」、さらには、「周りでは、放射能を気にしている方がほとんどおらず、『隠れキリシタン』のように」、生きていることを自己紹介で告白する人もいらっしゃいます。

 このグループ内にいる、女医の小林さんが、女性たちに書き込まれたメッセージを読むと、この「被曝を避ける事への罪悪感」に支配されている女性たちのみならず、特に、二十代や三十代で「生き直し」を巡る物語の真っ只中にいらっしゃる女性たちに、有効な手がかりを提示しています。ご紹介しておきます。ポイントは、内なる声に耳を澄ませる、ということです。

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  福島県立医大勤務医師の多くは、被曝を避けるために家族を避難させ、医師の1割が同じ理由で退職しています。もちろん、関東地方から避難している医師も多くいます。被曝医療を学んだことのない日本の医師も、医学部時代に「被曝は極力避けるべきもの」と叩き込まれています。だから避難するのです。
 あなた方が被曝を避けたいと思うことは、至極正常な感覚で、世界共通の常識です。まず、ご自身が「被曝したくない」と感じることを、認めてあげてください。

 私は、「女子会」が出来た当初、参加される女子の皆さまを「被曝を避ける事への罪悪感」が支配していることに非常に驚きました。なんだか申し上げにくいのですが、私にはその罪悪感が全くないのです。
 もしも女子会の皆さまの中に、放射能を恐れることがマイノリティに属することになる事、を心配しておいでの方がもしもいらっしゃいましたら、全く心配に及びません。今は「放射能?気にしないよ。大丈夫だよ。食べて応援でしょ。」などと言う人がマジョリティだとしても、そう言い続ける人達はいずれ必ずマイノリティになります(遠い先かもしれませんが)。多数派か少数派か、で自分の思想や立ち位置を決める人は、自分がマイノリティかもと悟った時にはマジョリティへ寝返ります。「放射能は大丈夫」を確たる信念をもって、例え最後の一人になっても「大丈夫だ!」と言い続けられる人はいません、そういうものです。

 

  それから、避難・移住したくてもなかなか状況が許さない・・・という方。仕事や、親、彼、子どもさん、(放射能以外の)住環境などなど。それぞれの方にそれぞれのご事情があることと思います。
 ちょっと放射能の問題から離れますが、不思議なもので「転勤で・・・」「結婚するので・・・」「子どもの進学で・・・」「親が倒れたので・・・」という理由で、引っ越したり移住したり、というのは周囲にも受け入れられ易いのに、なぜ「これ以上の被曝を避けるために」という理由だと変人扱いされなくてはならないのでしょうか。
 環境を変える時(引っ越しや退職)に、自分以外の理由があるとなぜか受け入れられやすいですね、それは環境を変化させる要因がその人の中になければ罪(?)が軽くて済む、とでも周りの人は言いたいのでしょうか?自己都合は罪(??)とでも言うつもりなのでしょうか?これは、「自己犠牲は美徳」という昔ながらの思想かもしれませんし、ひょっとすると、言い出す側も言われる側も双方が「自分達に決断の余地はない(仕方ない)問題であった」として終わりたいからかもしれません。つまりは自己責任でなく、物事の決定権が他にある、他力本願思考なのですね。 
 
 日本人は、今こそ「自分で自分の人生を決める」ことをしなければならないのかもしれません。きのうの木下さんのブログのテーマそのものだと思います。
①震災以前から「(自分自身を)生きている人」
②震災を契機に「(自分自身を)生き直した人」
③震災後に「生き方を思案中の人」
④震災後も未だ「漂っている人」。
 誰の目も気にならない、誰の声も聞こえない場所で、「本当のところ、私は生きている間に何がしたいのか。何が好きなのか。何が欲しいのか。誰と一緒にいたいのか。何が心地よいのか。」問いかけてみるのもよいかもしれません。
 
 私は被曝したくない。私は健康でいたい。私は空気がきれいなところに暮らしたい。私は放射能の心配をせずに食事をしたい。旅がしたい。綺麗な景色を見たい。仕事をしたい。資格をとりたい。それぞれに、他にもいろいろある事でしょう。
 
 日本人は、特に女性は、自分の心の叫び・本音に気づきにくく、無視しがちです。自分探し、とよく言いますが、相思相愛の関係において、自分が幸せでなければ、周囲の人も幸せにはなれません。自己犠牲で献身的な女性は時に男性に重たいと言われたりすることがありますが、それは言いかえればつまり、「自己犠牲の上の愛情でなくていい、君が幸せで、そして二人とも幸せがいい」ということですよね。それから、自己犠牲の母親を重たいと思ったり、自己犠牲の上で子に愛情を注ぐ母親のそばで、子ども時代に苦しい思いをした方はおられませんか?お母さんが幸せだと、子どもも幸せなんだと思います。何が言いたかったかというと、女性はいろんな荷物を背負いがちですが、皆、幸せになる権利があるということです。安心して、心からやりたいと思う事をして、感動に心震わせ、楽しく幸せに生きる権利です。
 
 ですから、まずは最低限の権利「生きたい」=「被曝を極力避けたい」と思うことについて、感じてしまう罪悪感を許してあげて下さい。そして、「自分がやりたいように生きること」に罪悪感を感じてしまう心理を許してあげて下さい。
 
 「自分がどう生きたいのか」を確認できた時には、避難したいのにできない、と妨げになっていた理由が、実はひょっとすると、そんなに気にしなくていい問題である事も、場合によってはあるかもしれません。
 
 
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京都の講演会は「放射能防御プロジェクト女子会」のメンバーの主催です。
夏なのに踏み込んだ話を致します。
参加希望の方は、お申し込みください。

【8/23(木) 木下黄太講演IN京都】

日程:8月23日(木)<昼の部>と<夜の部>
会場:アバンティ響都ホール(京都駅前アバンティ9F)
http://www.ryukoku.ac.jp/ryudaihall/access/
定員:350名昼夜とも。
※昼の部と夜の部では講演内容が違います。申込みなども異なります。

 

昼の部は通常のスタイルの単独講演。昼の部は当日来場順の入場です。                                   

 

夜の部は平智之代議士を交えて、今後の日本のあり方を話します。            前売りを、本日よりおこないますので下記を参照下さい。

 

<昼の部>

 

木下黄太講演 『放射能被害の今と、これから』

 

子どもを被ばくから守るために、どうすればいいのか?
現在の放射能被害の実態や、対処を講演。                                                 さらに日本において、放射能防御運動の今後の展開についても話します。質疑応答も。
開場 13:30
開演 14:00 (終了16:00)
入場料 1000円(前売なし。当日会場にて受付)

 

昼の部について、問い合わせなどはkyoto.kodomo.inochi@gmail.com

 

<夜の部>

 

木下黄太×平智之議員対談&講演

 

『子どもの未来を守るために、京都から
~放射能汚染と向き合う日本を目指して~』

 

子どもたちのいのちを守るために、私たちは何をすべきなのか?
私たちはどんな日本を目指したいのか?
放射能汚染の現実と向き合い、大切な子どもたちを守るために、自分で考えてみたい。
日本の未来のビジョンについて、講演していただきます。
ゲストに平智之議員を呼び、お二人に対談していただきます。
※平議員はご都合により、20時からの参加予定です。

 


開場 18:00
開演 19:00 (終了21:00)
入場料 前売1000円  当日1200円                                                 (前売チケットはe+(イープラス)にて本日より発売)

*夜の部前売チケット購入方法*
販売期間:本日7月23日(月)~8月21日(火) 販売開始時刻はe+サイトでご確認ください。
PC用購入ページ
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002081300P0050001P006001P0030001
携帯用購入ページ
http://eplus.jp/m/msys/T1U55P0010844P0100P002081300P0050001P006001P0030001?uid=NULLGWDOCOMO
※前売りチケットが事前に完売した場合、当日券の販売は行いませんのでご了承ください。

 

※申し込み及びチケット販売はe+(イープラス)以外の受付は行っておりません。
また、申し込み時はe+(イープラス)の利用規約を良くお読みの上、購入下さい。
チケット販売に関するトラブルが発生した場合、こちらでの責任は負いかねます。
e+(イープラス)チケット公式サイト→http://eplus.jp/sys/main.jsp

 

*ゲスト紹介*
平智之(たいら ともゆき)
京都府京都市出身。2009年当選・京都1区選出・民主党衆議院議員だったが、現在無所属。
与党議員として、禁原発の立場で精力的に活動をしていたが、大飯原発再稼働に反対して離党を決意。
「首相官邸前デモの参加者に話を聞き、国民は声の持って行き場がないのだと分かった。
新党を作り、国民の常識的な感覚を国政に反映したい」と語り、
「原発に対する怒りや不安を受け止める党」を目指し、「平安党」を結成する。
「ひとりの父親として、日本の子どもたちの未来を全力で守りたい」と語っている。

*主催者からのお願い*
ご来場されるみなさまへ・・・
・子連れでご来場される方もいらっしゃいますので、お子さんの泣き声などがあるかと思います。ご理解のほど、お願いします。
子連れでご来場したい方へ・・・
・託児はありません。お子さんを膝の上に乗せて聴講してください。
お子さんの座席がいる場合はチケット代がいります。
・子連れのお母さん、お父さんたちには、右サイドの座席に集中して座っていただく配慮をします。
他の来場者に迷惑がかかる場合は、一度ロビーに出ていただけるようお願いします。(ロビーでも音声は聞こえます)
・どうしてもお子さんが騒いでしまう場合は、会議室のモニターで観賞できるよう配慮をする予定です。

主催:子どものいのちを守る・京都
kyoto.kodomo.inochi@gmail.com