「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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人口減少24万人と過去最大になる被曝国家・日本、103万人が産まれ127万人が亡くなった2013年のリアル。

2014-01-02 00:42:02 | 福島第一原発と放射能

厚生労働省の人口動態統計の2013年の推計値が公になりました。

これによりますと、2013年の人口は24万人余り減少し、統計を取り始めた1899年以来、過去最大の減少幅になると言う事です。亡くなった人は1万9000人近く増えて127万5000人で、これも増えつづけています。2013年に産まれた赤ちゃんは前年よりも6200人程減って103万1000人、2011年以来、3年続けて減少しています。

この差し引きで、人口の自然増減は24万4000人程の減少となります。こうした統計を取り始めた1899年(明治時代ですね)以降では、最大の減少幅と言う事です。

 

人口動態統計的に言うと、7年前から日本の人口減少傾向は、続いているため、今回の発表もその流れにしか見えません。しかし、ウクライナとの大きな違いは、あの国は、事故直後には人口減少社会でなかったのが、10年~20年の時間経過とともに、人口の大幅な減少国家に転じたという事です。

そして、日本は、元々、人口減少国家ですから、その識別は、事故後、3年は経過していない現段階では難しいです。厚生労働省の見解は「高齢者が多いためどんどん死んでいる。」「妊娠適齢期の女性人口が少ないので、出生数も下がる一方。」です。

特に識別がつきにくい死者数の増大の方に、厚生労働省が力点を置いて話していることは、ほぼ間違いはありません。

 

しかし、僕が気になるのは、2011年から、3年連続で出生数が減り続けている実態です。チェルノブイリでおきたことも、突然多くの人が死ぬ現実よりも、なかなか生まれなくなる現実の方が、よりはっきりとわかる形となりましたから。

そもそも高齢社会で死ぬ人が増えても、産む方が現状維持を続ける程度なら、人口減少も一定程度でおさまります。

わかりやすい奇形とか、死産という数字に見える形以前の、はっきりしない流産や、それ以上にそもそも妊娠しにくい女性が増えるという事、これがチェルノブイリでおきた現実です。

妊娠する女性数のそもそもの人口と照らし合わせて、原発事故の2011年以降、3年連続して減少が続いているのが妥当といえるのかも(通常はアップダウンがあるのですが)、考える必要があります。これは、時間経過とともに鮮明になる話です。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei13/dl/honbun.pdf

 

2011年以降、どんどん出生数が減るという事態が更に続くのかどうかの確認が必要です。日本、特に関東・南東北は被曝しましたから。

被曝国家・日本を前提に考えるしかありません。

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【1/18(土)受付開始。僕のメールマガジンを発刊します。】

 

受付方法は、18日迄に、このブログでお伝えいたします。

最低、週一回の刊行は致しますが、場合によっては、それ以上に発行することがあるかもしれません。

 放射能防御に関するテーマを中心として、僕が伝えたいことを、皆さんにダイレクトに伝えたいと思います。

メルマガ読者と僕と直接にやりとりができる方法を提供することも考えていますし、読者との交流会なども、要望に応じて企画も考えるつもりです。

もし、このメールマガジンに関して、何かご要望がある方や、何か協力できることがある方は、早めにメールを頂ければと思います。 

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⇒nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

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年明けは、まずは愛知県で開催します。

【1/18(土) 木下黄太 ウクライナ報告会in一宮】 

●日時 2014年1月18日(土) 13:30開場 14:00開演 (16:30終了予定) 

●場所 アイプラザ一宮 (一宮市若竹3-1-12) 
●申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/132774/

  託児はありません。 座席が不要な子どもさんは無料です。 

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福島避難者が主催 !

【1/31(金) 木下黄太 ウクライナ報告会 IN 新潟】

日時  2014年1月31日(金) 9:15開場 9:45開演

場所  新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール  アスパーク亀田(亀田総合運動公園)内

   新潟市江南区茅野山3-1-14

    日本海東北自動車道 亀田I.C.から 約5分   新潟バイパス 紫竹山I.C.から 約10分
           無料駐車場完備
    バス停「アスパーク亀田」下車すぐ(・カナリア号 ・江南区区バス)
    託児あります(要申込み 保育室、和室を借りました。可能な限り対応致します)

 

参加費 予約された方⇒1000円(福島からの方、避難者の方は500円)

     予約なしで当日⇒1200円(福島からの方、避難者の方は600円)

 申込・問合せ先  ukrainereport_niigata@yahoo.co.jp 08052291203(もうぎ)

     メールでお申し込みください。

     参加者全員のお名前と予約席数、連絡先をお書きください。
     福島からの方、避難者の方はその旨ご明記ください。

 申込ホームページも開設⇒http://ur2014.wordpress.com

 

 

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 『ウクライナは滅びず』というウクライナ国歌の斉唱を行う人が、世界記録になるかどうか、反政府集会でトライアルが続いているそうです。ギネスに載せるということも、政治行動の証でしょう。あくまで平和的な手段として。この国歌のさわりを確認しただけで、ウクライナがロシアとの関係で、本質的に何を希求したのか、それを何としても守りたいというのが、国家の根幹であることが分かります。

 ソ連に併合されるまでの国家であり、ソ連独立後の国歌でもあります。

「ウクライナの栄光も自由もいまだ滅びず、
若き兄弟たちよ、我らに運命はいまだ微笑むだろう。
我らが敵は日の前の露のごとく亡びるだろう。
兄弟たちよ、我らは我らの地を治めよう。
我らは自由のために魂と身体を捧げ、
兄弟たちよ、我らがコサックの氏族であることを示そう。」(wikipediaより引用)

しかし、「滅びず」というフレーズが、国歌のタイトルや中身でキイワードになっていることを初めて知りました。ウクライナは、チェルノブイリ事故も含め、過酷な運命に翻弄される国であることを、いま一度認識しています。