「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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森元首相「原発即時ゼロで東京五輪返上しかなくなる」批判で、逆に見える本筋、迫られる僕らの選択。

2014-01-19 13:12:10 | 福島第一原発と放射能

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 東京オリンピック開催と原発をすぐに廃止することが、両立しないと森元総理が言いだしています。東京五輪の組織委員長が発言していますから、その立場で話していると言う事でしょう。この発言の意味は、僕は大きいと思います。

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「原発即ゼロ」なら五輪返上しかない…森元首相

http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/politics/20140118-OYT1T00775.htm

2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会の会長に就任する森元首相は、18日のテレビ東京の番組で、小泉元首相が訴えている「原発即時ゼロ」について、「6年先の五輪のためにはもっと電気が必要だ。今から(原発)ゼロなら、五輪を返上するしかなくなる。世界に対して迷惑をかける」と批判した。

(2014年1月18日22時36分  読売新聞)
 

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 森元総理と小泉元総理の舌戦バトルは、過去を紐解けば何回もあります。しかも、この舌戦が実は茶番であったことは一度や二度ではありません。こうした発言をいちいち真に受けて対応しても、益はないと僕は考えていますが、そうした観点ではなくて、この森氏の発言自体が、かれの意識とは別に、放射能防御を考える私たちに、刃のようなものを突き付けていると感ずるからです。
 
 それは、東京五輪という流れを好意的に受け止めて、その方向に進むことが東京では当然の事であり、其の為には原発を続ける選択をするしかないのだということを受け止めろ話です。それが正確に事実かどうかともかくとして、考えとしては実はわかります。僕に異論はありません。

 異論がないのは「東京五輪を開催するなら、原発をゼロにしない」という全体構造です。

 これは、東京五輪を開催しようとする勢力が、原発を維持し続けたい勢力と同じであることをはっきりと述べているだけです。
そうすると、この発言の構造から逆に考えると、次の話も妥当性があると思います。

「原発を極力早く全部やめるために、東京五輪を返上すべき」という事です。

僕はこれが本筋と思います。ある意味では、僕らの選択が迫られているということです。

 東京オリンピックをある意味で人質にして、原発を続けようとしているのが、自民党・政府のスタンスであり、オリンピック招致という活動もそれと軌を一にしたものでしたと自白しているようなものです。

 そもそもオリンピックは開催都市のトップが要で、そのトップであった猪瀬都知事が贈収賄事件の捜査で辞任して、この都知事選挙に突入しています。都民によって史上最高得票となり、それだけ支持された人物が、こうした結末を迎えている中で、今度は組織委員長に就任予定の元総理が、「オリンピックがやりたければ、原発を続けろ」と暗に脅しているような話です。

 僕は、東京五輪という装置は、被曝した現実のある東京を、経済的に維持浮揚させるための仕掛けだと思っています。大衆は、スポーツという仕掛けの夢に酔いやすいです。スポーツ自体の中身に何かのたくらみが無く、人の意識を熱狂させやすいからです。その熱狂によっては、リアルを見なく、夢心地にさせようとするのが、オリンピックという魔物です。ヒットラーによるベルリン五輪を振り返っても、オリンピックというものが歴史的にとのように使われていたのかは、あきらかだと僕は思います。

 つまり、僕らは選択を迫られていますし、東京にいる人々にはその選択は更に厳しくせまられることになります。僕らが何を優先するのかですし、貴女が何を優先したいのかです。

 確かにオリンピックを開催し、繁栄する東京の夢を見続けたいなら、原発を維持していきつくところまで、走り続けるぞというのはある意味で立場です。その立場は強固だし、魅惑的です。嫌な現実を見なくて済みますから。

 しかし、僕自身の立場は違います。現実に東京は、セシウムだけでも800Bq/kg程度、土壌汚染がされていて、健康被害懸念が強まっている人々が一定数は存在しています。街を後にする人々の足も絶えてはいません。こうした状況の中で、東京五輪開催は返上すべきです。

 東京五輪を推進したい人たちといよいよ対峙すべきです。これは、決定的な対峙です。
僕は、
 
「原発を即時に全廃炉とする為に、東京五輪は返上すべきです。」
 

そう思っています。


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◆2/15(土) トーク「東京で考える、被曝影響と放射能防御」◆

登壇者 ►三田茂医師(小平市 三田医院) ►木下黄太 (放射能防御プロジェクト)
2014年 2月 15日(土曜)
開場 13:20
開演 14:00~15:00 三田医師による報告、木下とのトークセッション
  <休憩>
再開 15:15~16:15 トークセッションと質疑応答
参加費 999円 (こくちーず申込の場合) * 1000円札用意下さい
(メルマガ購読者は優待料金あり※)

場所 玉川区民会館 ホール (定員470) (東京都世田谷区等々力3-4-1、等々力駅徒歩1分)

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/142138/

《メルマガ購読者は申込方法は別の方法です。下に書いています。

**********
東京で首都圏のお子さんたち1000人以上の診察を続けて、甲状腺や血液検査を続けてきた、小平市の三田医院、三田茂医師に、現在なにが起きているのかという実状報告をして頂きます。三田医師は3月20日で都内での診療を終え、4月からは移住先の岡山で開院される予定です。

こうした最前線に立つ医師がどのような状況と認識しているのかをまず報告し、更にそれを踏まえて、木下黄太とトークセッションを行い、噛み砕いていろんな話を伝えていきたいと思います。

東京でのこのような会は最初で最後の機会となる可能性もあります。皆様の参加をお待ちしています。

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※メルマガ購読者は500円(優待料金)。下記ご注意ください。
 木下黄太メールマガジン購読申込者で参加したい方は、こくちーず経由の申し込みでは、優待料金にはなりません。2/7発行予定のメールマガジン1号に申込方法を記載しますので、それに従って申込みをして下さい。メルマガ購読者優先枠:200席(予定)。
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福島避難者が新潟で主催 !

【1/31(金) 木下黄太 ウクライナ報告会 IN 新潟】 

日時  2014年1月31日(金) 9:15開場 9:45開演 

場所  新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール  アスパーク亀田(亀田総合運動公園)内 

   新潟市江南区茅野山3-1-14 

    日本海東北自動車道 亀田I.C.から 約5分   新潟バイパス 紫竹山I.C.から 約10分
    無料駐車場完備
    バス停「アスパーク亀田」下車すぐ(・カナリア号 ・江南区区バス)
    託児あります(要申込み 保育室、和室を借りました。可能な限り対応致します) 

参加費 予約された方⇒1000円(福島からの方、避難者の方は500円) 

     予約なしで当日⇒1200円(福島からの方、避難者の方は600円) 

申込・問合せ先  ukrainereport_niigata@yahoo.co.jp 08052291203(もうぎ) 

    メールでお申し込みください。 

     参加者全員のお名前と予約席数、連絡先をお書きください。
     福島からの方、避難者の方はその旨ご明記ください。

 申込ホームページも開設⇒http://ur2014.wordpress.com 

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急性心筋梗塞男女全国1位⇒減塩推奨でごまかす福島市。2/15世田谷で三田医師と講演、メルマガ購読者優待。

2014-01-19 02:47:18 | 福島第一原発と放射能

 

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【木下黄太メールマガン】あす正午以降に申込開始。知事が県民募集する岡山、原発広報主催講演開催の愛媛。

「注意事項」1月に申し込んだ方でも、購読期間の開始は2/1からです。

第一号の配信は2/7(金)を予定。毎週金曜日配信するつもりです(最低月4回配信)。

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登壇者 ►三田茂医師(小平市 三田医院) ►木下黄太 (放射能防御プロジェクト)
2014年 2月 15日(土曜)
開場 13:20
開演 14:00~15:00 三田医師による報告、木下とのトークセッション
  <休憩>
再開 15:15~16:15 トークセッションと質疑応答
参加費 999円 (こくちーず申込の場合) * 1000円札用意下さい
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場所 玉川区民会館 ホール (定員470) (東京都世田谷区等々力3-4-1、等々力駅徒歩1分)

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こうした最前線に立つ医師がどのような状況と認識しているのかをまず報告し、更にそれを踏まえて、木下黄太とトークセッションを行い、噛み砕いていろんな話を伝えていきたいと思います。

東京でのこのような会は最初で最後の機会となる可能性もあります。皆様の参加をお待ちしています。

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主催 放射能防御プロジェクト世田谷
共催 放射能防御プロジェクト東京、放射能防御プロジェクト
後援 バンダジェフスキー講演プロジェクト
問合せ(メールのみ) rdp.jimu.kanto@gmail.com


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福島県は急性心筋梗塞の死亡が男女とも全国1位となりました。このことについて、福島市が、高齢者の為に発行している印刷物に、「塩分の取りすぎが原因」として、減塩の奨めを喧伝する内容を掲載しました。

勿論、減塩の奨め自体が悪い訳ではありませんが、他の要因を考慮せずに、急性心筋梗塞の死亡増⇒高血圧⇒塩分の取りすぎとだけ、言い張る内容は大いに疑問です。

しかもこの内容をどうしてこの時期にわざわざ喧伝しているかという事です。

バンダジェフスキー博士の指摘が頭を過ります。

福島市役所がこういう印刷物を配布していることの方が僕には気になります。