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「原発はあきらめるしかない」小泉発言。「カナリアかもしれません」広島の女性、甲状腺異常と周りの異変。

2014-08-01 03:31:43 | 福島第一原発と放射能

 「原発はあきらめるしかない」と小泉元総理が発言しています。この言い方は、僕にはとても響きます。原発に拘っても得なことがない、あきらめて別の道を探すほうが日本にとって得だと、保守派の政治家実感として発言しているだけです。

 原発をすすめていた人々にとって、「あきらめる話」と言われないと、断念という感覚になりません。しかし、断念しないと更なる泥舟に突き進むだけです。これは、不良債権処理をかなりの数の官僚や政治家、金融関係者が止めようとしたのに、「やらないと駄目だ」と処理を進める判断をした小泉政権の感覚とシンクロします。

 そして、このくらいの当たり前の感覚が伝わらないのが、今の日本であることも間違いありません。時代は、小泉政権下の日本よりも、確実に劣化しているということです。

 

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広島で初期被曝もほぼしていない女性から、相談のお便りです。

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木下黄太さま

いつもblogを拝見しています。広島市からです。
今日はアドバイスを頂きたく、メールをさせていただきます。

・・・というのも、つい数日前に偶然に甲状腺腫瘍が見つかりました。
私は生まれも育ちも広島市で、フクイチの事故当時も大阪より東へは行っておらず、初期被曝も回避できています。(そして、両親も原爆被爆者ではありません。)

2011年の5月以降に、放射能の影響と思われる体調不良(鼻血、口内炎、帯状疱疹、手に痒みを腫れを伴う湿疹と水ぶくれ状の湿疹、熱中症のような症状、下痢、吐き気・・・もろもろ)が自分を含め家族に起こり、当時そのことをメールで報告させていただいた際に、木下さんからのお返事で「カナリアかもしれませんね」と頂いた者です。


西日本での土壌調査にも参加させていただき、自宅マンション敷地内の公園砂場の土を調べていただきましたが、NDと結果を頂きました。

体調不良が出始めてからは広島であってもフクイチの影響があると確信して、ずっと食べ物飲み物に最大限に気をつけて、外食もほとんどせず、味噌やパン、その他加工食品も自家製するようになり、マスク着用など本当に汚染物質から家族を守る努力を最大限にしてきました。

今年の春ごろから息子の首のふくらみが気になり、最近になって内科に受診したところ、息子には石灰化が2箇所(結節やのう胞はなし)、そしてなんと付き添って行っただけの私に甲状腺腫瘍(1cm)が見つかりました。(結節ではなく、内部に血流がみられるので間違いなく腫瘍だそうです。)

実は2013年1月に別件で検査をした(人間ドックでCTにより胸部の精密検査を行った)際に、取れた画像に一緒に移っていた首元をみて、「甲状腺もきれいです」といわれていたにもかかわらず、たったの1年半で1cmの腫瘍ができたわけです。

そばのリンパも大きくなっている(1cm)とのこと。

総合病院で、早々に細胞診を受ける予定にはなっています。

検査は紹介状を持参してそのままお願いしようと思うのですが、総合病院が甲状腺にも強いとは全く聞いたことがなかったので、今後このまま治療や(必要であれば)手術をここで受けてもいいものか、情報がなくて不安に思っています。

以前より、広島では甲状腺といえば武市クリニック、といわれていましたから、万が一何か甲状腺にあったときにはそちらを・・・と頭にはあったのですが、やはり武市クリニックのほうが実績(チェルノブイリではたくさんの甲状腺の手術をしたとのこと)やフクイチからの避難者の治療にも多数あたってらっしゃる噂を聞くと・・・こちらの病院の方が安心できるのでは、と迷いがあります。

私のこともですが、息子の石灰化もすごく心配です。

こういうことを木下さんにご相談するのも、もしかしたら筋違い(頼りすぎ?!)かもしれませんが、たくさんの方からの情報やご相談を受けてらっしゃる木下さんのことですからと、ご相談するしだいです。

広島は初期のフォールアウトもほとんどなく、瓦礫焼却も近隣ではなされていない地域で、数少ない残された安全な地域のひとつだと思っていました。
食べるもの、飲むものに気をつけてさえいれば、もうしばらくは健康に過ごせるものと・・・思っていましたので、今回の甲状腺腫瘍の発覚は正直、青天の霹靂・・・というか、愕然としてしまいました。

これだけ細心の注意と健康管理をしてきても、フクイチからの放射能汚染が体を蝕んでいくとは・・・。
カナリア体質なことは、放射能に弱い=病気になりやすい、ということなのでしょうか?

私の今回の甲状腺腫瘍は本当に本当に偶然発見されて、ある意味ラッキーだったと思うようにしています。
全く自覚症状はなく、一般的に言われている甲状腺機能低下などからもたらされる体調不良は一切なかったのです。
診察してくれた街医者も、「このサイズじゃ触診では見つけられないな。エコーで見てここにあるって分かってから触るから、これだってかろうじて分かる」と。

まわりでも、広島に住む親戚に、狭心症、胃がん、心筋梗塞の突然死、軽い転倒で骨折、白内障・・・などなどが立て続けにあり、その親戚たちはフクイチのことはもう収束したと思って何も気にせず過ごしているのですが、「西に住んでいても気をつけた生活をしていないと病気になる」という認識から、私のように気をつけていても汚染地に住む人と同様にいつ何時、どんな病気になってしまうか分からない・・・という状況なのかと、絶望感を覚えます。

ダダ漏れ中のフクイチですから、もうどこにいても、どんなに気をつけた生活を送っても・・・日本では生きながらえることはできないのでしょうか。

先月も、関東の友人が家族で広島に移住を完了させたばかりです。
関東は汚染がひどいから、小さい子供を育てる環境じゃない・・・そうずっと危険性を伝えてきて説得し続けていたので、彼女一家が移住を決意して引越しをしてきてくれたことは自分のことのように嬉しかったのですが、広島にいても病気になってしまった私の姿を見て、「これなら、あのまま関東にいても同じだった」って・・・思いはしないか。そう思うと、病気発覚のことはまだ伝えられないでいます。

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初期被曝が殆どないはずのこの女性におきていることが、被曝由来なのかどうかはわかりません。

違うと考えるほうが妥当とは思います。

しかし、こういう懸念を西日本にいても持つことは僕はおかしいとまでは言えないと感じています。いずれにしても、原因はともかく、細胞診をして、状態を確定させることは必要だと思います。

また、細胞診が、総合病院でおこなわれるのであれば、そこまではその病院任せてみて、その後、悪い結果が出るようなことがあれば、どこで手術するかを考えられたほうがよいと思いました。

なお、広島の武市クリニックは、チェルノブイリに見識がある医師であることで著名です。

2011年には「放射線被曝と甲状腺がん―広島、チェルノブイリ、セミパラチンスク」という本も出されています。僕の手元に、この本はありますが、甲状腺被曝のことについて、チェルノブイリ現地の状況も踏まえて、ここまできちんと書かれている日本語文献はないかもしれません。残念ながら、広島の版元が品切れのようで、1500円の価格だったこの本が、アマゾンでは、1万7000円を超える値段が付いていました。

避難者なども一定数、診察されていますから、被曝可能性が高い方は、やはり他に行くよりも、判断が付くことが多いと僕は思います。

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三田医師と話します! 真夏の岡山開催!  

 

 【8/10(日) 三田医師&木下黄太 岡山 トーク「被曝影響と放射能防御」】 

 

 13時開場、13時半開演 きらめきプラザ (岡山市北区南方2丁目13-1) 

 

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/168805/


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横須賀で初開催!   

【9/6日(土) 木下黄太 講演 IN 横須賀】 

  場所:横須賀文化会館 中ホール

  http://www.yokosuka-bunka.info/culture/bunka_about.html

 18時半受付/19時~ 21時半。

定員:100名 参加費:1000円(事前予約分のみ)/ 当日1,200円

※座席が必要なお子様は、大人と同一料金が必要です。

 ◆申込⇒miwaty20020415@gmail.com  
 
※お名前、連絡先、必要枚数(他の参加者名)、同伴されるお子様の有無をお書き下さい。 

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まったく基礎の講座を名古屋開催!

【9/7(日)『放射能汚染対策、基礎の基礎』 木下黄太講演 IN名古屋】

  福島第一原発事故から三年が経過した2014年の夏、改めて「放射能防御の基礎中の基礎」について、放射能防御プロジェクト立ち上げ人として最前線で活躍する木下黄太が語ります。 

 13:30開場 14:00開演  

名古屋市女性会館 視聴覚室 (イーブルなごや 中区大井町7-25 地下鉄「東別院」1番出口徒歩3分 )

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/191843/

 問い合わせ  nagoyanonuke@gmail.com

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