「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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あと3時間! 本日8月15日24時迄! 川内原発審査書案のパブリックコメントは必ず提出しましょう。

2014-08-15 21:00:00 | 福島第一原発と放射能

川内原発のパブコメは、あと締め切りまで3時間です。本日8月15日の24時締め切りです。

夏休みの宿題状態だった僕は、さっき出しましたが、あちらの文書はページ数だけ多くて、中身が入っていない内容でした。大概、こうした公的な文書は内容がないときほど、水増しが増えます。その典型です。

書く前に一時間かけて、もう一度、きちんと読み続けて失望するばかり。

官僚の文書でも、言いたいことが明確にあるものとないものに分かれますが、あきらかに後者的なものです。

本当に言いたいこと、やろうとすることがない感覚の文章です。

これを数百ページ読めと一般国民にいうこと自体、狂った仕業と思いますが。。。それでも提出するしかないです。

僕は読み続けて、形式、見かけだけ整えたでっちあげ文書と感じました。

この文書を読み通すと、原子力規制委員会の田中俊一委員長が「基準の適合性は見ていますが、安全だとは私は言わない。これは何回も答えてきていること。」と言い続けていたことの意味も僕にはよく分ります。

そりゃ、こんな文書で、本当に大丈夫と確信できていたら、頭がお目出度い感覚の文書です。もし、再稼動して、田中氏が存命中に事故が起きた場合(確率は高いと思います)に、「実はあのときの発言でもわかるように内心は危惧していた」と言い訳する為のエクスキューズでしかありません。

先ほど、平智之前議員とも、電話で話しましたが、この文書にフェイルセーフという概念が徹底して欠落していると考えられているようです。水蒸気爆発がおこらない仮説的シナリオにのみ基づいているのもありえないと言われていました。さらに平氏は、竜巻などで考慮されている衝撃加重を、地震動に関しての衝撃加重として考察が不十分と指摘しました。

まあ、僕と似た見立てで、全編にわたって、でっちあげ感覚が濃厚な作文ということでした。

また、文書に記載されていないことですが、僕は福島第一原発事故で、最低限の機能維持を出来たのは、免震棟があったこと が大きいと考えます。川内原発には現在、免震棟は存在しません。現実にハイリスクな事態が起きた場合(こういう事態は常に「想定外」な事象としておきます。どのような想定を積み重ねても、実は100パーセントの排除はありません)、ハイリスク事態に対応するこの施設存在がないにもかかわらず、再稼動を決断するのは、完全におかしいと感じています。

皆さんには、書くのが大変なパブコメですが、安倍政権や政治家や政党への悪口、個人的情報などを本文中に記載せず(規定で撥ねられます)、落ち着いた文で、これを読んでも、再稼動は容認すべきではないと書いてください。あの文書に細かく拘って書くのは労力の無駄なので、短時間で出来ることまで書いて、注意を守って提出してください。


本日24時迄! 川内原発審査書案のパブリックコメントは必ず提出しましょう。⇒http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu140716.html


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きょうのメールマガジンにも、敗戦ということについて、今の現況と重ねて記載しています。

 

最新号の内容は下記のとおりです。

 

【 「官邸前金曜行動が被曝回避派を排除した理由」 木下黄太 真夏の大放談(3) 】

 

重要情報はメルマガでのみ配信。購読申込⇒http://www.hoshanobogyo.com 

 

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横須賀で初開催!    

 【9/6日(土) 木下黄太 講演 IN 横須賀】 

  場所:横須賀文化会館 中ホール

   http://www.yokosuka-bunka.info/culture/bunka_about.html

 18時半受付/19時~ 21時半。

定員:100名 参加費:1000円(事前予約分のみ)/ 当日1,200円

※座席が必要なお子様は、大人と同一料金が必要です。

 ◆申込⇒miwaty20020415@gmail.com  
 
※お名前、連絡先、必要枚数(他の参加者名)、同伴されるお子様の有無をお書き下さい。 

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まったく基礎の講座を名古屋開催!

【9/7(日)『放射能汚染対策、基礎の基礎』 木下黄太講演 IN名古屋】

  福島第一原発事故から三年が経過した2014年の夏、改めて「放射能防御の基礎中の基礎」について、放射能防御プロジェクト立ち上げ人として最前線で活躍する木下黄太が語ります。 

 13:30開場 14:00開演  

名古屋市女性会館 視聴覚室 (イーブルなごや 中区大井町7-25 地下鉄「東別院」1番出口徒歩3分 )

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/191843/

 問い合わせ  nagoyanonuke@gmail.com

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いわき市漁協・シラス操業来週開始という生産者重視で被曝軽視な話。三田医師手記の簡体中国語訳。

2014-08-15 11:45:59 | 福島第一原発と放射能
 8/15は敗戦記念日です。前の大戦で意味なく亡くなった多くの方たちのご冥福をお祈りします。

きょうのメールマガジンにも、敗戦ということについて、今の現況と重ねて記載しています。
最新号の内容は下記のとおりです。
【 「官邸前金曜行動が被曝回避派を排除した理由」 木下黄太 真夏の大放談(3) 】
重要情報はメルマガでのみ配信。購読申込⇒http://www.hoshanobogyo.com
 
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さて、本日24時迄! 川内原発審査書案のパブリックコメントは必ず提出しましょう。http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu140716.html 
 
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 いわき市漁協などで、シラスの試験操業を来週お盆あけからはじめるようです。

水揚げは、いわき市勿来漁港となり、放射性物質の検査後に、シラスは茨城県の加工組合に引き渡すそうです。

加工されたシラスが福島県産と表記されるのかどうかも焦点と思います。加工地表記になりますから、大概は。

 しかし、原発から汚染水が垂れ流されている状態が止められないと言い続けている中で、影響が受けやすい小魚であるシラスを、近隣の漁協に操業をおこなわせることが、日本という国の滅亡的感覚だと僕は思います。汚染水があるという現実をなかったかのごとく進んでいく日本。消費者にとっては百害あって一利なしの構図が、生産者重視、みかけの経済重視で、やはりまかり通る国である日本というのがよくわかります。

 そういえば海産物のことで、三重県で、汚染地の水産物を引き受けて、産地偽装が横行した話は以前、何度かお伝えしました。今度は米で、逮捕までの事案が三重でおきています。

三重県四日市市の「三瀧商事」によるコメ産地偽装事件です。

きのう、元の経営者が逮捕されましたが、中国産のお米を、国産と偽り出荷、最大手スーパーのおにぎりや弁当に化けていたそうです。

米の販売関係者に聞くと、米の産地偽装は本当に容易で、特にブレンド米ではかなり常態化しています。今回発覚したのは中国米の偽装。これは氷山の一角であるのは間違いありません。他の産地でおきてもなんらおかしくありません。

どこの産地の米が、どこに紛れるのか、分らない現実。しかし、こうした偽装というのは、おきやすい場所や地域というのが何かあるのだろうかなとも、僕は思います。「三重」というワードを、また聞いたことで。

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横須賀で初開催!    

 【9/6日(土) 木下黄太 講演 IN 横須賀】 

  場所:横須賀文化会館 中ホール

   http://www.yokosuka-bunka.info/culture/bunka_about.html

 18時半受付/19時~ 21時半。

定員:100名 参加費:1000円(事前予約分のみ)/ 当日1,200円

※座席が必要なお子様は、大人と同一料金が必要です。

 ◆申込⇒miwaty20020415@gmail.com  
 
※お名前、連絡先、必要枚数(他の参加者名)、同伴されるお子様の有無をお書き下さい。 

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まったく基礎の講座を名古屋開催!

【9/7(日)『放射能汚染対策、基礎の基礎』 木下黄太講演 IN名古屋】

  福島第一原発事故から三年が経過した2014年の夏、改めて「放射能防御の基礎中の基礎」について、放射能防御プロジェクト立ち上げ人として最前線で活躍する木下黄太が語ります。 

 13:30開場 14:00開演  

名古屋市女性会館 視聴覚室 (イーブルなごや 中区大井町7-25 地下鉄「東別院」1番出口徒歩3分 )

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/191843/

 問い合わせ  nagoyanonuke@gmail.com

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簡体中文訳は中国本土で使われるもの(この前の翻訳は台湾などで使われる繁体中文訳です)。訳者のペンネームはsso。都内に勤めており、お子さんの身を考えて海外や西日本への転職活動中の中国の方だそうです。三田医師の手記です。

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我为什么离开东京
 
三田医院  三田茂
 
各位医生同僚们大家好,很久不见。
从我父亲手里接手以来经营了50多年的三田医院,在2014年3月份关闭了。4月21日在冈山县的冈山市,新的三田医院开张了。
 
从1990年代给父亲的诊所做诊断治疗开始,我就作为医师协会的理事,从事灾害对策工作有十多年了。
 
东京发生的灾害的话首先就是大地震的对策。
关于可能性比较高的东南海地震,我调查的结果是“静冈县的滨冈核电站的堆芯熔毁→东京的放射性污染”这样的发展是完全有可能的。
 
我是个爱操心的人,所以我认为对于放射性污染的事先准备也是有必要的。我向医师协会、行政部门和保健所倡导医疗用碘的储备但是他们都以“东京没有发生那样的事故的推算,也没有相关的防范计划“这样的话为理由而拒绝了。
 
2011年3月11日下午,东京发生了巨大的震动。
”这应该就是是长周期的地震震动吧。应该就是东南海地震,滨冈了吧“,我想。不过震源却是在东北。
福岛第一核电站的发电机组的温度急剧上升,大爆炸,堆芯熔毁,堆芯熔穿。
 
东日本、首都圈正在被放射性污染。
土壤的污染度是用Bq/kg来表示的,东京23区的东边是1000~4000Bq/kg,西边是300~1000Bq/kg. 乌克兰首都基辅是500Bq/kg不到(只测量铯137的数值),因切尔诺贝利而被污染的西是90,意大利是100,法国是30(西,意大利有很多健康受损的例子出现)。
2011年以前新宿的测量值是0.5~1.5Bq/kg,在小平是200~300Bq/kg左右。
 
请大家看一下《NHK・ETV专辑 切尔诺贝利核电站事故・来自被污染地区的报告》这部专题片(从互联网上可以找到)。到乌克兰,白俄罗斯去和当地的人对话,为了拯救切尔诺贝利而在当地活动了20多年的人的感觉很重要。
 
他们说最好不要在东京居住,如果无论如何也要在东京居住的话需要注意身体的保养。
 
现在的乌克兰、白俄罗斯的人们(第二代,第三代)遇到了很大的麻烦。
人口减少,国力下降。这让人担心东日本会不会也遇到同样的麻烦。
 
从2011年12月以来,我为首都圈的对放射性有担心的病患约2000人进行了检查,包括甲状腺功能检查,标准的血液检查和生化检查。
 
10岁未满的儿童的白血球,特别是中性细胞在减少。
地震以后出生的0~1岁的婴儿的中性细胞减少最为明显(1000以下)。
随着移居到西日本有恢复的倾向(中性细胞从0->4500)。
流鼻血,脱发,没有精神,皮下出血,可见尿出血,皮肤发炎,咳嗽等等不算独特的各种各样的病症表现。
 
小平是日本关东地区污染最轻的地区,但是2013年中旬以来儿童的血液数据也发生了变化。
东京的污染正在越来越严重,并且还受到都市型浓缩的影响。
根据市民团体的测量,东大和、东村山的空堀川(河流名)的河床的辐射量在近1~2年里急剧上升。
 
还有一些我最近注意到的其他的患者病状。
哮喘和鼻窦炎等病状开始变得不容易治愈。但只要患者离开东边的话症状就有明显好转。风湿性多肌痛(polymyalgia rheumatica)的高发生率也引人注目。特别是中老年患者的例子有所加。他们的特征是“翻身很困难”、“无法自己穿衣”、“站不起来”等。
这就是切尔诺贝利核电站事故的时候资料所记载的肌肉风湿症吗?
核电站事故以后,流感、手足口病、带状疱疹等传染性疾病也流行起来。
 
在我的医院贴有一些关于核电站事故以后放射性辐射影响的纸。很多患者都说“以前没有过这样的病症”、”和平常感觉有些不一样“。
 
在我宣传关于核辐射的问题的时候没有人对此感到厌烦,大家很认真的来参加讨论,这让我感到很吃惊。有带着孩子的年轻夫妇,也有很多担心孙儿孙女的老年女性也很多。
 
这次核电站事故,住在东日本(包括东京)的我们全都是被害者,都是当事人。
我们(或者只有我?)虽然对放射性医学不大了解,但是也都知道放射性医学对于核辐射事故(核电站或者核武器)完全不起作用这件事。
 
关键是“长期低剂量的体内辐射”。
医疗用的放射性辐射或者单纯的受到外部辐射是完全不同的东西。
我不想掺合政治,但是WHO和IAEA包括日本政府的方针是不可信的。
他们对于切尔诺贝利现在所面临的现实相差得太远了。
 
我还在东京都时候就感觉到了,现在在冈山通过和从东日本(主要是首都圈)避难而来的患者们交流,对有一件事情更加确信了。
在3.11地震以后,母亲们为了孩子的健康认真的学习。
在东京行政和学校都无法让人依靠,母亲们怀着担心去找医生咨询的话,医生的面色一变,突然发起火来。
其他的病症的咨询的话医生还稍微听一听,说到放射性的话题的话医生就完全不听了。有疑问他们也不回答。这个氛围下和朋友也无法聊起这个话题。。。
 
我认为我们医生应该比一般市民具有更加丰富的知识,应该去启蒙他们。311地震已经过了3年了,这些是医学书上没有记载,教科书上也没有的问题,但是如果能保护市民以及其子孙的健康的话,那么不是国家,不是学会,而是我们各个临床医生。
 
东京的居民并没有资格去可怜东北的居民。已经没有时间犹豫了。
我先一步来到了西日本避难,在这里等待你们。
对那些还无法下定决心避难的人们,还在考虑暂时休养的东日本的人们,我希望能帮得上忙。
 
简体中文翻译:sso