「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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4月-6月期実質GDP年率-6.8%、前回増税時より落込みが激しい日本。福島でB-1グルメ支援、青森の高校。

2014-08-13 12:58:53 | 福島第一原発と放射能

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【「原発事故直後の"鼻血"問題が意味するもの」木下黄太 真夏の大放談(2)】

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2014年の4月から6月の実質GDPは-1.7%になりました。年率換算に直すと-6.8%になっています。

前回、5%に増税した1997年4-6月期には、実質GDPは年率で-3.5%でしたから、今回の下げ幅は倍近くになりました。かなり、大きくなっています。

最初に消費税をおこなった1989年でのGDP落ち込みはさらに少なかったです。

つまり、数値データだけ見ていると、「消費税増税についての経済へのマイナス影響は少ない」という政府や消費税を強く主張していた経済学者の主張と、一般人の経済感覚は大きく異なっていたことになります。

明確にマイナス影響が出ています。

原発事故と震災影響を受けていて、本質的には、元々、明るい見通しが存在しない日本経済。

もちろん増税直後は、内需に関して、特に一般の消費については反動が大きいと言われます。しかし、前回の増税時や消費税導入時の前々回に比べて、下げ幅がかなり大きくなっていることだけは間違いありません。

こうしたことは、アベノミクスという政策(本質的に政策というよりも只の掛け声)が綱渡りを重ねていることを指し示しています。

輸出停滞や在庫増も不安要因です。円安誘導もそろそろうまくいっていないことの顕れもあると思います。

景気がよくなっているという喧伝と現実の背離が見えはじめているのが、俯瞰での常識的感覚と思います。

そもそも日本の消費税は、奢侈品から食料まで、満遍なくかけている税金で、その累進観点における逆進性ははっきりとしています。一般庶民からは満遍なく搾り取り、逆に高額所得者には影響が少ないです。

「富めるものは肥え、貧しきものは痩せる」のが、日本の消費税の根幹ですから、それにも関わらず消費税を上げ続ける体力が国内にあるのかは、被曝問題の観点から考えても難しいものがあると僕は思います。

しかし、消費税を増税していくことと、バブル的活況を招こうとしていることが、財務官僚の頭の中でどう両立しているのか、本当に違和感しかありませんが。

さて違和感というと、ご当地グルメというものを喧伝しているB-1グランプリというものは、ことし郡山で開催されるそうです。

被災地支援という名の下に、こういうイベントが開催されるのは、常態化しています。来場する多くの人は被曝するだけですが。ここまでは、まだ、よくある話です。

ただし違和感は更に強まります。

青森県の教育委員会による「高校生による震災復興支援事業」http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/soumu/seikatsusaiken/kikin.htmlの一環として、きのう、二本松市にある浪江町の仮設住宅に青森県十和田市の十和田西高校の生徒が訪れ、B-1グランプリにも登場し、ご当地グルメである十和田のバラ焼きを振舞ったそうです。

郡山の後、来年には十和田がB-1グランプリ会場になるそうです。

この青森県「高校生による震災復興支援事業」の過去のものを見ると、福島の子ども達を招いて支援するとか、津波で襲われたエリアを慰問するとか、ごく普通の感覚でおこなっている類のものが過去には多かったようです。

そうした中で、ある意味、ビジネスベース感覚のB-1という要素が入ってきた中で、十和田西高校の生徒達が、二本松に入る状態があるということです。

「お金」という要素が入ってくると、違和感が更に重なる状態が生ずるのが、3.11.以降の日本ではクリアに見えることです。残念ながら、高校生についても例外ではありません。

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横須賀で初開催!    

 

 【9/6日(土) 木下黄太 講演 IN 横須賀】 

 

   場所:横須賀文化会館 中ホール

 

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 18時半受付/19時~ 21時半。

定員:100名 参加費:1000円(事前予約分のみ)/ 当日1,200円

※座席が必要なお子様は、大人と同一料金が必要です。

 ◆申込⇒miwaty20020415@gmail.com  
 
※お名前、連絡先、必要枚数(他の参加者名)、同伴されるお子様の有無をお書き下さい。 

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 13:30開場 14:00開演  

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 問い合わせ  nagoyanonuke@gmail.com

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