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【 「官邸前金曜行動が被曝回避派を排除した理由」 木下黄太 真夏の大放談(3) 】
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広島の大規模災害は、谷の出口にあたる場所や崖の直下など、本来は住んではならないところに、宅地造成が進み(広島市の規制が間違いなく不十分)、しかも過去にも、近隣地域で30人程度亡くなる土砂災害(平成11年6月にあった豪雨 、最大時間雨量81.0mmで死者・行方不明者32人) の教訓が何もいかされなかった事例だとおもいます。
平成11年の映像と比べると、更に宅地造成が進んでいる状況がよくわかります。
今回は、きょう未明に、局地的ゲリラ豪雨が発生し、それが特定地域のみに集中しています。この降雨は、24時間で250ミリ以上の降雨があり、観測史上最大となっています。2時間程度で、200ミリ位も降っています。従来とは異なる酷い降雨レベルが多発しやすくなっている状態が日本では起きうることは、もう防災上の常識だと思います。
しかも、自然放射線の原因である花崗岩がこの地域には多いです。
中国山地に、福島第一原発由来放射性物質が数十Bq/kgあるほど多く降下しているという推定が、初期に出された原因は、この花崗岩由来の線量を計測したデータと思われますが、結果的にはこれは間違いでした。土壌調査で、半減期の短いセシウム134の検出は、中国山地ではありませんでしたから。
この花崗岩は、風化すると、水分を大量に含むと崩れやすい性質があります。
<地表から100m以上の深さまで「まさ土」からなる「深層風化帯」を形成します。
風化した花崗岩は掘削がしやすい反面、災害の危険性も併せ持っています。まさ土化が進んだ斜面では崖崩れや土石流などの土砂災害がしばしば発生します。>
(「中国地質調査業協会」 http://www.chugoku-geo.or.jp/geology/chugoku/001 より)
こうした危険がそもそも存在するエリアで、経済や利便性優先で無茶苦茶な宅地開発が為されている状態、しかも未明の短時間豪雨に、現地での対応がとれていない可能性も十分に考えられます。
リスクということをどう捉えるのか、このことを再考させる事例だと僕は思います。広島市は猛省すべきであろうと僕は思います。
さて、きょうの話は、放射能汚染です。
横須賀の土壌調査は、2012年におこなわれた調査です。原発事故から一年以上は経過しています。
そして、アメリカ海軍横須賀基地内の土壌調査データだそうです。
今回、僕が横須賀講演をおこなうので、ある方から、土壌調査をした過去データの提供がありました。
こまかく出されるのは初めてと思います。
アメリカ海軍関係者からの五月雨的な情報提供は、2011年から継続してありましたが、基地内の土壌汚染に関してデータを提供されるのは初めてのことと思います。
採取場所が、横須賀の米海軍基地内ということで、細かく特定できないので、わからないことも多いですが、ふつうにある場所の土を複数個所採取して、平均的数値を出そうとしたものではなく、汚染が集積しやすい場所の数値であろうとは思います。
2012年のデータであることからすると、アメリカ軍が、基地内の汚染を確認して、危ういことはないとしているという横須賀あたりで流布している話も、眉唾であることがよくわかります。
というのも、1万Bq/kgを超える数値に関しては、現行のシステム下でも、本来は除染すべき場所であるのにも関わらず、米軍基地内でこうした汚染は放置されたままになっているということです。
なお、検査は、ゲルマニウム半導体検査機でなく、NAIシンチレーションによるものです。数値の大きさから考えて、間違う可能性は殆どないレベルと思います。
【個別土壌調査 横須賀】
[1] 土壌と葉(落ち葉)のミックス アメリカ海軍横須賀基地
セシウム134 2,503.3 Bq/kg
セシウム137 3,902.6 Bq/kg
セシウム合算 6,406 Bq/kg
[2] 土壌 アメリカ海軍横須賀基地 木の下の溝となる部分
セシウム134 4,999.4 Bq/kg
セシウム137 8,204.0 Bq/kg
セシウム合算 13,203 Bq/kg
こうした放射性物質による汚染の集積場所が、アメリカ海軍横須賀基地内でさえも、厳然として存在することを、皆さんも確認してください。13,000BQ/kgを超えるほどの場所もあるのです。おかしな話ではありませんが。
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来月、早々に、この横須賀で、三浦半島の皆さんと、初めて被曝の問題をどう考えるのかということを話すことが出来ます。3年が経過した、今だから話すべきこと、考えることは何であるのかを伝えようと思っています。 この米海軍基地内の汚染についても。
【9/6日(土) 木下黄太 講演 IN 横須賀】 横須賀文化会館 中ホール
http://www.yokosuka-bunka.info/culture/bunka_about.html
18時半受付/19時~ 21時半。 定員:100名 参加費:1000円(事前予約分のみ)/ 当日1,200円
まったく基礎の講座を名古屋開催!
【9/7(日)『放射能汚染対策、基礎の基礎』 木下黄太講演 IN名古屋】
福島第一原発事故から三年が経過した2014年の夏、改めて「放射能防御の基礎中の基礎」について、放射能防御プロジェクト立ち上げ人として最前線で活躍する木下黄太が語ります。
13:30開場 14:00開演
名古屋市女性会館 視聴覚室 (イーブルなごや 中区大井町7-25 地下鉄「東別院」1番出口徒歩3分 )
申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/191843/
問い合わせ nagoyanonuke@gmail.com
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だっげらいよんの画像を使って、「in this video belong to you? 」という内容のメールがきているようです。更に「Click for watch viideo」とありますが、絶対にクリックしないで下さい。