「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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甲状腺検査89人のうち8人がB判定(5.1mm以上の結節など)という茨城・牛久市の結果は妥当なのか?

2015-02-02 23:58:59 | 福島第一原発と放射能

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茨城県牛久市で甲状腺検査の補助を行っていて、この検査結果がホームページに掲載されていました。

http://www.city.ushiku.lg.jp/page/page003501.html

牛久市のスタンスには、僕はいろいろとありますが、少なくとも助成していることは、よいと思います。

しかし、一年間あまりの間に受診した人は、89人(該当は震災当時18歳以下)。

14歳以下の年少人口だけで、1万1000人程度は人口がある自治体なのに、受診者は1%にも満たない現実があります。

そして、そんなに少人数しか受診していないのに、驚くべき結果が出ています。

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甲状腺超音波(エコー)検査の結果について

平成25年11月1日から平成26年12月31日の結果

受診者数 89人

A1 異常は見られませんでした。

41人

A2 5.0mm以下の小さな結節(しこり)や 20.0mm以下の嚢胞(液体の入っている 袋のようなもの)を認めましたが、二次 検査の必要はありません。

40人

B 判定 5.1mm以上の結節や 20.1mm以上の嚢 胞が認められ二次検査をお勧めします。

8人

C 判定 甲状腺の状態等から判断し、直ちに二次 検査を受けていただくことが必要です。

ナシ

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89人のうち、いわゆるB判定、一定の結節や相当大きいのう胞があると判断されている人が10%近くいます。

A2ではありません(A2は半分)、B判定です。

これを人口そのままにあてはめると、実はこの年代に牛久市で1000人を優に超える甲状腺B判定が存在するということになります。

???

それは福島よりも酷い結果です。

僕には相当に疑問なのですが(茨城は汚染が実は酷いとはいえ福島よりは低いです)、実際はどう考えるべきなのでしょうか。

三田医師に聞いてみました。

牛久周囲からも患者さんは来ていますが、今まで三田医院では特に気になる異常を経験していません。 福島と比べてもBは多いですね。今までの経験から、多発嚢胞の集簇をまとめて一つの結節状病変と読んで測定したものが多く入っているのではないか、と疑います。つまり本来はA2とすべきものをBとしているのではないか、他の病院で数ミリの結節といわれた子ども達が、検査してみると皆が多発嚢胞の集簇だった経験からそう思うのです。」

僕も甲状腺エコーの分類をきちんとできているのかと相当疑問に思います。

わざわざ意味のないファーストスキャンのホールボディカウンター検査を福島へ行かせている事といい、牛久市から出てくるものは、何かピントが外れている感じが、この結果を見ても感ずるのです。

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