【 被曝回避はあくまで具体論、「現実とどのように向き合うか」 】
【 なぜ医師は被曝問題でフリーズしているのか 】
【 耳鼻科でも甲状腺の手術ができる医者は、実は2割以下しかいない 】
【 福島県立医大の甲状腺治療レベルは大丈夫なのか? 】
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放射能に関してビタミンCが意味がある可能性は、僕もウクライナなどからは聞いていますし、そうした対応に関して、強く否定をする立場ではありません。
しかし、ビタミンCが万能であるとも考えていません。
防衛医科大学は前からこのジャンルで研究を進めていて、論文掲載を新たに行ったようです。朝日新聞が報じています。「ビタミンCで放射線障害軽減 防衛医科大、マウスで実験」、木下学準教授によるものです。
以前の英語論文はこちら⇒http://altmetrics.ceek.jp/article/www.jstage.jst.go.jp/article/jrr/51/2/51_09078/_article/-char/ja/
この論文ではビタミンCとして作用するアスコルビン酸を投与しておくことで、高線量の放射線被曝するマウスの胃腸で障害がおきることを一定程度防いで、延命させられた実験結果が述べられています。
今回の論文も、この流れにあるものです。
⇒http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0117020
「アスコルビン酸(ビタミンCとして作用)は、効果的な抗酸化剤である。従って、アスコルビン酸は、放射線防護剤として作用が期待される。マウスの生存について放射線をあてた後に、アスコルビン酸で処理し効果を調べた。高線量を全身照射したマウスに、アスコルビン酸の腹腔内投与した。」
今回もこれで延命率が上がったと論文に書いているようです。
ただし量的に相当大量のビタミンCを投与しないと効果がなかったようです。
1キログラムあたり3グラムのビタミンCをマウスの腹部に注入しての効果ですから、大人の人間の体重なら、単純に考えても、数百グラムは必要となる話でしょう。
こんなにビタミンCを投与出来るのか?これは、 疑問です。
勿論、マウスで証明できたから、人間でも有効かどうかは全くわかりません。
しかも今回の実験は、高線量の外部照射によるもので、内部に放射性物質を取り込んでいる場合とは状況はずいぶん異なります。
現在のような原発事故後の長年続く被曝には、この実験結果は、直接はあてはまりません。
ですが、ウクライナからビタミンCは効くとという話と併せると、こうしたビタミンCを使う対応に意味が出てくるのかもしれません。ただし、論文アブストラクトで、「放射線防護剤として期待される」という前提がもともとあることは、僕にはひっかかります。スタンスに疑問があります。
そして、この論文とは直接的な話ではないのですが、ひとつだけ、警告しておきます。
まずがん治療において、ある種の高額治療として、ビタミンCを使った注射や点滴が行われている実態があるようです。今回リンクで示した以前の論文なども根拠として示されて、そういう治療を薦めている団体や人々がいろいろあるようです。
それは安価なビタミンCを使っているとは思えないくらい、高額な治療をおこなっています。
少なくとも薬価の数倍は、費用を取っているところもあるようです。
こうしたものが、がん治療にどこまで有効なのかということに関しては、かなり否定的な見解が下記のいくつかのサイトにありますから、ご自身でも確認してください。
http://gansupport.jp/article/series/series09/7026.html
http://umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-1796.html
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/6110242.html
貴女が気分的に、被曝防御の大きな一環として、ビタミンCを積極的に服用するくらいの話ならば、ドラックストアで買って個人が飲む程度ですから、僕から特に注意することはないのですが、何か違う窓口になっていることがあるなら、要注意です。
実は以前から僕が相当に警告している、都内で免疫療法と開架式ホールボディカウンター検査を並列している団体と、密接連関のクリニックがあります。
この都内のクリニックの治療メニューも確認しましたが、高濃度ビタミンCの点滴が、やはりありました。
こういうバランス感覚を持たないと被曝回避は本当に駄目だと強く思います。
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3/13(金)夜 大野元裕 & 木下黄太 リアル・セッション
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『イスラム国人質事件と安倍政権対応、僕らが晒される脅威』
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イスラム国による人質事件で、二人の日本人が惨殺されたことは衝撃的な出来事でした。
今後も日本人をターゲットにするという発言が相手側から突きつけられる状態です。
これに対して、徹底的に対峙する姿勢を示しているのが現在の安倍政権。
いろんなリスクが急激に膨れ上がった日本人の現実を、その裏側を見据えてどう考えるのか。
被曝問題などでも徹底した姿勢を崩さない、ラジカルなジャーナリストの木下黄太が、
さまざまな話題で、現実を直視するシリアスな専門家を招いて、
リアルなトークセッショッンを今後開催しますが、
今回は、イスラム国とその対応を巡って、我々に起きつつある脅威を伝えます。
今回は、イラク問題のエキスパートで、イラク戦争の際に、
CIAも顔負けの綿密な情報分析をテレビで披露したことで有名な、大野元裕氏。
イラク大使館の専門調査員をつとめ、中東調査会の研究員、
そして現在は民主党の参議院議員です。
イスラム 過激派に関して日本有数の識見があり、
尚且つ政治家でもある大野氏と徹底トークをいたします。
詳細&予約申込み⇒http://kokucheese.com/event/index/262128/
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スピーカー: 大野元裕(参議院議員、中東調査会非常勤研究員)
木下黄太(ジャーナリスト、著述家、アクティビスト)
日 時:2015/3/13(金) 18:30受付開始
19:30開演 21:30終了予定(間に休憩有)
場 所:奥沢区民センター第一会議室(定員115席) 世田谷区奥沢3-47-8
自由が丘駅南口徒歩9分、東急目黒線奥沢駅すぐ。
主 催:「リアル・セッション事務局」「放射能防御プロジェクト」
協 力:「カオス・ポイントTOKYO」「放射能防御計画」
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【3/15(日)午後、三田医師&木下黄太講演会IN名古屋】
客席数がお子さんも含めて150席限定になっています。
福岡では大人だけで参加者がおよそ200人でしたので、お早く予約下さい。
詳細&申込⇒http://kokucheese.com/event/index/258756/
3月15日(開場13:30 講演14:00~16:00)
イーブル名古屋(名古屋市女性会館) 中区大井町7番25号
地下鉄 名城線「東別院」下車1番出口から東へ徒歩3分
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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~
#84 コンツェルンによる政治
電力コンツェルンの政治への影響力が大きすぎる。 産業と政治がこれほど密接に、互いに絡み合っている分野は、エネルギー産業以外では 他に見あたらない。多くの政治家、上級公務員は、まず企業の意向に沿った政治を行い、 その後、その企業で非常に有利なポストに天下ったり、契約を得たりする。ヴォルフガンク・ クレメント、ヨシュカ・フィッシャー、ゲラルト・ヘネンヘーファー、ヴァルター・ホーレフェルダー、 ヨアヒム・ランク、オットー・マイェフスキ、ヴェルナー・ミュラー、ゲアハルト・シュレーダー、ア ルフレート・タッケ、ブルーノ・トマウスケ、ゲオルク・フライヘア=フォン=ヴァルデンフェル スらが代表的だ。また、現職の国会議員(レッツォ・シュラオホ、グンダ・レステルなど)も、電 力コンツェルンやその子会社で収入を得ている。 コンツェルンの権力は、民主主義の弊害になる。