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七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

瀬戸八幡神社 秋祭り

2006年10月10日 | 大三島での生活
「あ~、いい祭じゃ」 「良かったのう。雨が降らいで」
「今までにないええ天気のええ祭りじゃった。」 

10月7日朝9時の宮出しで始まった瀬戸八幡神社の秋祭りは、
翌日8日深夜12時過ぎの宮入りで、無事終わった。

氏子である瀬戸の人たちが、
由緒ある瀬戸八幡神社の神事を執り行いつつ、
ハラハラドキドキ、うっとり、ワイワイかつ厳粛に、
世代を超え心をひとつにして、存分楽しんだ秋祭りであった。

御輿の担ぎ手を初め、獅子、奴っ子、囃子、世話役、そして見る人、
みんな疲れてはいるが、心地よい満足感と開放感に包まれて、
ねぎらいの挨拶をしあい神社を後にした。

京都や滋賀で観光化されたショー的な祭を見慣れた我々は、
”人に見せる為の祭” ではなく、
まさに ”自分たちのための 自分たちが楽しむ祭” という、
祭本来のあり方を改めて認識した。

子供御輿 
神殿での儀式を待つ間、保育園児達が踊りや子供御輿を披露する。
御輿の担ぎ手のお父さんに支えてもらい、子供御輿を回す。
祭囃子は、おじいちゃんが太鼓を叩くという、親子3代も珍しくない。
右端は、御輿の法被姿でカメラを手に我が子を写すお父さん。


奴っ子 
宮出しは、傘と箱持ちの奴っ子を先頭とする投げ奴っ子で始まる。
「屋敷の前に~」の掛け声で毛槍を投げ渡しあう。


御輿 「ヤートコセー ヨーイヤナー」 神様を乗せた御輿を宮出しする。
神殿の前で、御輿を回し、揺さぶり、神様が目を回しそうである。


神殿前での獅子の奉納舞い
悪さする獅子をこらしめる獅子止め
「やあやあー日本 天(あま)が下 俺に敵(てき)かう者はなし 
 唐天竺(からてんじく)において、獅子でも熊でも来(こ)は来い来い
 止めてみしょう」


お祓いをすませた神主さん
その後、奴っ子が踊り、神様の乗る御輿のつゆ払いをする。


狭い道を通り、お迎えを待つ家に、門付けに行く御輿


夜になると提灯をともし、祭り行列をお迎えする。
玄関先に立ち、お祓いを受け、獅子の奉納舞を見る家の人


当家 ( 祭行列の総勢80人余りが食事や休憩をする家 )
地下足袋のまま座敷に上がり、食事や休憩をするので、シートをひいて準備する。
近所の人が、料理、接待、掃除と総出で手伝う。
雨が降ると泥汚れで掃除が大変!


「肩入れろ入れろ。それっ いくぞ」「危ないから道開けて」と掛け声も勇ましく
神社への夜道を走る御輿 (乗っておられる神様に喜んで戴くためであろうか?)
日が暮れると、再び元気になり、お酒も入り盛り上がる若衆たち。


提灯行列に照らされ、神社の鳥居前で獅子を舞う


祭を通じて、子供たちは、様々な年代の大人から、
獅子舞いや笛太鼓だけでなく、祭の由来や祭礼の意味なども
いろいろなことを教えてもらう。
まさに伝承文化やの歴史が学べる貴重な機会である。

夜遅く疲れてきても、「休んだらあかん。祭囃子は吹き続けるんや」
と叱られながらも、子供たちは祭が大好きである。
ヒラメの養殖場ではちくわをもらい、みやげ物店ではソフトクリームをご馳走になり
集められた初穂料より、いくばくかのお小遣いまで戴けるのであるから、
”祭大好き人間”が育つはずである。

獅子の着物に飾り物として付いていた魔よけの猿
お守りにする為、引きちぎられ、2日間で100個近く無くなってしまう。
(七曜工房作 木のおもちゃ・木馬に座られせたら、可愛い~


今晩から、大山祇神社の産須奈大祭に向け、練習と準備の再始動である。
大三島全部落の獅子や奴っ子が、それぞれの地祭りを終えた1週間後に、
日本総鎮守である大山祇神社に集うのである。
大山祇神社は、天照大神の兄である大山積神を祭神とする、
格式の高い神社だそうだ。

さて、我がも、猿を獅子に付け直して、気合いを入れて練習練習

コメント
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