七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

アナゴが6匹! ふんわり、ジューシー!

2006年10月23日 | 
家作り、最終第3回目の材木が搬入された。
今回は、いよいよ内装材で、床板にはヒノキの厚板も奮発した。
材木屋のアンちゃんが二人、いつものようにクレーン付き2tトラックを2台連ねて、
広島より納入に来てくれた。



「ウワア~~!家が立派にできとる。凄いじゃん。中見ていいっすか?」

かつて2回の材木搬入時とはうって変って、絶賛し、いろいろ聞いてきてくれる。
想像するに
1回目の柱や梁の搬入時は不思議な石垣基礎だし、
7ヶ月も経った、2回目の屋根や外壁材搬入時も、やっぱり基礎だけだったし 
「どんどん、材木ばかり沢山、買ってしまって、この人はどうするんだろう??」
と、不可思議で、心配だったのかもしれない。

出来上がった家を見て、安心したのか、見直してくれたのか、
心なしか、前回より、内装材の材木を、濡れないように、
丁寧につみ上げてくれたような気もする。



帰り際にも再度、家を見て、
「クレーンも使わず、たった一人で三又(さんまた)で棟上げするって、凄いっすね。」
「全部材木を刻むなんて、接続金具も使わないなんて、信じられないっす!」
「家が出来上がったら、テレビに出て、○○木材の材木を使ったって、
宣伝してくださいョ!」
「釣りできるッすよね?お金も遣わないすよね。」
「僕も、○○木材辞めて、大三島で暮らそうかな」
など、いろいろ話してくれて、帰っていった。

さっ、早く、綺麗な厚板のヒノキの床材を濡らさないように、
床張りをしなくては。



しかし、この土日、我家の前の海岸には、やけに釣り人が多い。
夫は、愛犬ハナの散歩の度に、海岸道路にアオリイカを釣った形跡のイカ墨を見つけては、しきりに悔しがっていた。
「旅行者に、我家のまん前で釣られるとは」

潮時表を見ると、新月の大潮であった。
「よし、今日は、4時からエサ堀りに行って、夜釣りするわ」

「ウン、ウン、アナゴ釣ってきて。アナゴ丼が食べたい」

夜、夫はハナを連れて、前の海岸で釣りをした。
ハナは、夫の傍でウロウロ、釣れた魚を見るのが好きで、
バケツから跳ねて飛び出した魚の番をして役に立つそうだ。



期待せずに、一応、アナゴ丼のご飯だけ炊いて待っていた。
7時過ぎ「アナゴが大中6匹。アナゴ丼や」と、意気揚々と帰ってきた。



「全部、焼くの?食べれるかな?」「食べれる。食べれる」
いそいそと二人で、遅い夕食準備をした。



さばいて焼くと油も抜けて適度にあっさり、肉厚なのに、ふんわり、ジューシー
二人で、6匹ぺろりと食べてしまった。
中骨も、一緒に焼いて、ぱりぱり、アナゴ味の骨せんべい。
ハナにも少し、骨せんべいを、お裾分けした。



デザートは、今年少しだけ実がつき始めた、”完熟イチジク”
ねっとり、もっちり、口の中でとろける食感は、上質のお菓子のよう。
後で、お茶がほしくなるって、かなり高糖度な果物である。



イチジクは潮にも強く、すぐに収穫でき、売れ筋商品という噂なので、
裏のハーブ園の周りに、ご近所より苗をもらって、去年十数本植えたのである。
夫の苦心の糸張りで、カラスは防げているが、ヒヨドリには食べられてしまう。



おいしいものを一杯食べて、満足満足、幸せ幸せ 

台風の大潮の海は、怖~い ”夜叉” のようだけれど、
魚をくれる大潮の海は、気前の良い ”大黒様” のようである。
コメント (2)
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