オサム(ショーケン:萩原健一)とアキラ(水谷豊)のコンビが30年後帰ってきた。
と、いってもアキラは死んだはず?

「傷だらけの天使ー魔都に天使のハンマーをー」 矢作俊彦
当時、このコンビにハマった人は多かった。
飄々とした風情がこの人ほど違和感なく似合ってしまう人を未だ知らない。
軽く、程よく冷たく、ぎこちない優しさでアキラを引っ張っていく。
頭が弱いアキラは「兄きぃ~」と、どこまでも愚直にオサムに付いていく。
だが、時々哲学的なセリフを吐くところが”アキラ”なのだ。
危ういヤバイ場面を何度も突破してきた二人の終章は呆気なかった。
風邪をこじらせたアキラが高熱で死んでしまう。オサムは彼なりに不器用
に看たつもりだったが(オサムには緊急に逃亡する事情があった)結局、
あまりに弔い方が不器用すぎて殺人の嫌疑がかかってしまう・・・・
あれから30年後のコグレオサムの現在を矢作俊彦さんが書いている。
「ららら科学の子」以来この人が気になっていたが、中々「傷だらけの天使」の
イメージと結びつかなかった。だが、読み進めて行くうちにこの人らしさの匂いが
感じられ俄然面白くなってくる。あのオサムが50才過ぎて面白いのだからその
筆力は相当なもの。軽妙洒脱な世界だ。
オサムは現在ホームレス。相変わらず飄々とイカサマしながら暮らしている。
時々、短い言葉で放つセリフの中にオサムが積み重ねてきた人生の深みが
さり気なく入るあたりが好ましい。このさり気なさが本当にかっこいいんだなぁ。
市役所職員の”シャークショ”が生活を改善するために何かとオサムに
関わってくるのだが、どうやら彼はオサムファンのようだ。この真面目だけど
破天荒なショークシャがオサムを食うほどの存在感だ
誠実でヤワなようで結構タフ。IT技術を駆使し、何故か?バーチャルな世界の
ヒーローとなっているコグレオサムを追求していく。
随所に石山都知事なるものを登場させ、強烈に皮肉るあたり矢作さん大丈夫?と
ハラハラする。
そうそう、アキラはバーチャルな世界で生きていたのです。
520ページと長編だが止まらない面白さがある。
解説からの引用だが、一時映画化の話が出て立ち消えとなったそうだが、
シャークショ役は矢作さん草薙くんを想定していたそうだ(なるほどぉ)
と、いってもアキラは死んだはず?

「傷だらけの天使ー魔都に天使のハンマーをー」 矢作俊彦
当時、このコンビにハマった人は多かった。
飄々とした風情がこの人ほど違和感なく似合ってしまう人を未だ知らない。
軽く、程よく冷たく、ぎこちない優しさでアキラを引っ張っていく。
頭が弱いアキラは「兄きぃ~」と、どこまでも愚直にオサムに付いていく。
だが、時々哲学的なセリフを吐くところが”アキラ”なのだ。
危ういヤバイ場面を何度も突破してきた二人の終章は呆気なかった。
風邪をこじらせたアキラが高熱で死んでしまう。オサムは彼なりに不器用
に看たつもりだったが(オサムには緊急に逃亡する事情があった)結局、
あまりに弔い方が不器用すぎて殺人の嫌疑がかかってしまう・・・・
あれから30年後のコグレオサムの現在を矢作俊彦さんが書いている。
「ららら科学の子」以来この人が気になっていたが、中々「傷だらけの天使」の
イメージと結びつかなかった。だが、読み進めて行くうちにこの人らしさの匂いが
感じられ俄然面白くなってくる。あのオサムが50才過ぎて面白いのだからその
筆力は相当なもの。軽妙洒脱な世界だ。
オサムは現在ホームレス。相変わらず飄々とイカサマしながら暮らしている。
時々、短い言葉で放つセリフの中にオサムが積み重ねてきた人生の深みが
さり気なく入るあたりが好ましい。このさり気なさが本当にかっこいいんだなぁ。
市役所職員の”シャークショ”が生活を改善するために何かとオサムに
関わってくるのだが、どうやら彼はオサムファンのようだ。この真面目だけど
破天荒なショークシャがオサムを食うほどの存在感だ

誠実でヤワなようで結構タフ。IT技術を駆使し、何故か?バーチャルな世界の
ヒーローとなっているコグレオサムを追求していく。
随所に石山都知事なるものを登場させ、強烈に皮肉るあたり矢作さん大丈夫?と
ハラハラする。
そうそう、アキラはバーチャルな世界で生きていたのです。
520ページと長編だが止まらない面白さがある。
解説からの引用だが、一時映画化の話が出て立ち消えとなったそうだが、
シャークショ役は矢作さん草薙くんを想定していたそうだ(なるほどぉ)