水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

7月のラインナップ

2014-06-01 | スカステ
まずは戦国BASARA!ですね
お話は残念そうですがキャラはみんな楽しそう
みーちゃんとか、みつるとか、よっちとか
ところで他の武将編はやらないんですかね
娘と二人、○○で△△編とかどうかな、とかしょっちゅう話題にしてるんですが

次にNew Wave!花と月。どっちも行けなかったので嬉しいです
ところで、他組はやらないの?やらないと不公平でしょう


100周年記念番組もちょっと楽しみ
トークリクエストDXとか、雪組本の番組、だいもんのブリドリとかお楽しみがいっぱい

だけど
Memories of 蓮水ゆうやとか見ると
明日はもう大劇場の楽なんだね
お天気は大丈夫そうだけど…。
どうか無事に、幸せに卒業出来ますように
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救いようのない暗さ

2014-06-01 | 星組
暗い話は沢山ありますが、救いのない話は好きではありません。
現実の世界には、一欠片も救いようの無い話がゴロゴロしてるからだと思います。

メチャクチャ暗い話でも、ドロドロの話でも、最後に一筋の光明があるとホッとする。
死んでしまってホントは希望が残るわけではなくても。

ロミジュリでは、長い両家の争いに和解をもたらし、天国で結ばれるシーンがある。
凍てついた明日は、もがき苦しみ悩んでいたことの意味と、
その先に見える光が、ボニーとクライドには見えていた。
カラマーゾフの兄弟では、人の世の愚かしさの中で、自らの原罪を認め、許し合う二人がいた。

心中恋の大和路は、ダメダメな忠兵衛に共感できなくて、救いようのない話だと思っていたけれど、
主役の二人は、間違った選択でも自分たちが犯し、二人でいることを自ら選んでの結果としての死だった。
近松・恋の道行きの嘉平次は綱渡りはしているけど、
自分でなんとかしようと頑張ってるだけ忠兵衛よりマシかな、と思ってた。
長作に騙されなければ、死なずにすんだはずだし。
でも、実は救いようがないのは、こっちかも
自分で選んだというよりは、騙されて、追いつめられての結果だし。


そして、かもめ。
舞台は綺麗で明るいけれど、実はすごく暗い話ですよね。救われずに迷いつづけている人がいっぱい
(迷い無く、自分の思い通りに生きてる人もいますが
特にまこっちゃんのコスチャ。若さ故の繊細さと尖鋭的な感性は、
手がけた舞台が失敗し、さらに失恋して自殺へ向かう。というのは、まだわかるのですが

2度目の自殺がよくわからない
自殺未遂から2年後、悩み苦しんだのち、小説家として認められるまでになったのに、
自分の作品が早くもパターン化し、マンネリに陥っているのではないかという猜疑心に囚われている。
母の愛人であるトリゴーリンのようになりたくない、と思ってるのかな。
俗物と蔑みながら、彼の名声には羨望を感じていて、母やニーナを奪ったことにたいして憎んでもいる。

伯父の具合が悪いため、母やその愛人といった人達が屋敷に集まったところへ、
家出をして女優になったニーナがそっと訪ねて来て、コスチャとつかの間、言葉を交わして去っていく。
彼女は女優として成功できず、恋にも破れて帰る所もなく、ボロボロであるにもかかわらず
自分自身の行くべき道が見えていて、あきらめていないし後悔もしていない。
ただの箱入り娘で、生活力もなさそうだったのに、強いなぁ彼女
確実に人間として成長しているよね。

でも振り返ってコスチャは、小説家として認められはじめているのにもかかわらず、
実はたいして成長していないのかも。いまだにニーナに未練があって、できれば寄りを戻したいと思っている。
一体ニーナに何を求めていたんだろう?
ニーナは確実に変わったのに、自分は2年たっても何も変わっていない。
行くべき方向も何も見えていない。このままでは作家として行き詰まることは目に見えている。
だから死を選んだのかな…


余韻のある舞台は大好きですそういう意味では好きかも
でもこれ、TAKARAZUKAなんだろうか…。
誰?と言われれば、コスチャが主役だとは思うけど、1幕は台詞も出番も少なくてビックリ
どちらかというと群像劇、で誰が主役ってわけではない気がする。

せめてフィナーレを付けてくれたらよかったのに。
原作に忠実にやろうとすると、時間的に無理だったのか。
でもどんな公演でもフィナーレがあるのがTAKARAZUKAだし。
例外はあるけど、あくまでも例外だと思うし、それが普通になってほしくない、たとえ小劇場公演でも。
だからこそTAKARAZUKAでやる意味がある、と私は思うんだけどな






















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