水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

まさに雪組の誇るトリデンテ

2015-07-24 | 雪組

「星逢一夜」の感想は、難しいです。ネタバレ含みます。






くーみん(上田久美子)は、これが大劇場デビュー。ファンの間で期待が高まっていただけに、
大変だったと思いますが、素晴らしかったです
お話を創る上では、ハコの大きさは関係ないのかなと思いました。
ただ大勢の人を動かすのに、苦労というか工夫の跡が見えましたけど

一揆が起きると聞いていたので、晴興と源太が最終的にどうなるか予想出来て、
実際その通りだったんですが、そこに至る過程というか、“人”が良く描けていました。
くーみんのイイところは、そこだよなぁ、って思います(エラソー
歴女的には、う~んなところも多くて、
お話的には、抗えない大きな力として、将軍吉宗(幕府)を配するより、
ちょっと大きめの藩内の出来事にしたほうが、ムリがなかったんじゃないかと思います。

まぁそんなことは、あっという間にお話に入り込めるので、気になるほどじゃないですが
沢山の子どもたちの、可愛さとパワーに持ってかれちゃいます
一体君たち研いくつなんだ~!と突っ込みたくなります
真ん中の3人だけでなく、大ちゃん(鳳翔大)やキング(蓮城まこと)まで
どう見ても子役回ってきたことないよね、な人たちが子役やってる
でも、みんな上手い~可愛すぎる~
ちゃんと子どもに見えて、違和感がないのが凄すぎる
子役といえば、最下くらいの娘役さんがすることがほとんどですが、
上級生だからこそ出来る子役、っていうのがあるんだな、って思いました。
子役即下級生娘役に宛てる、っていうのは見る方と演出側の、固定観念にすぎないんだな、と。

美しくて切ないお芝居。
でも最初から最後まで、鬱々と暗いというわけでもなく、笑えるシーンや台詞があちこちにあって、
こなれてくると、アドリブも増えて行きそうです
そして3人が出会って、共に過ごす子ども時代が、夢のように美しくて楽しいことばかり、
でもありませんでした人生って、そんなに単純じゃないですよね

長い時間、離れていても、子ども時代に育まれた絆()が
3人にはあるんでしょうね。誰よりもお互いを理解していて、
お互いのことを思いやってる、のが伝わってきて、切なくて、
だからあんな結果になったのかな…。

っていうか、晴興も源太も一揆を止められない、と分かった時に覚悟をしたように思います。

まさに雪組の誇る“トリデンテ”。素晴らしい演技力でした

泣きツボは、人によって様々でしょうが、私自身は最後の最後、の泉にやられましたね

みゆ(咲妃みゆ)はスゴイです。宝塚の北島マヤと賞された、すみ花(野乃すみ花)
の後を継ぐ憑依系役者ですね(大絶賛
みゆに関しては例の期なので、どうしても見る目が厳しく、超辛口になってしまうのですが、
認めざるを得ませんねうるさいおばちゃんを黙らせる実力に脱帽です
一つだけ、ショーのお化粧はもうちょっと頑張りましょう、少なくともDVD撮りまでには
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする