水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

タカラヅカでは悪人になるには理由がいる‥‥ドン・ジュアン

2016-07-06 | 雪組
やっと「ドン・ジュアン」観れました。my初日で、my楽です。
まぁ~凄いです、だいもん(望海風斗)が。そしてその他の出演者が。
で、私的には“ひとこ(永久輝せあ)がキタ~”ですね

情報量多すぎるので、1回観ただけでは頭の中が収まりません
ストーリーは難しくないんですけどね、深いです
2回観たら、中毒になるかもしれませんが完成度が高くて、濃い~ので、
1回でもお腹一杯になった気がしますチケットも無いので丁度イイかも
というわけで、感想は書けたら書きます(最初から逃げっ

「ローマの休日」はまだ未見ですが、振り分けの別箱が両方とも評判イイ、というのは珍しいような
たいがい、自分の贔屓に出て欲しかった(出てなくてよかった)なんてことがあるもんですが


気になったのは、変更になったところですね。KAAT版は観ていないので、比べることはできませんけど。
少年時代のエピソードが変わったそうですが、どこかから“宝塚的にNG”という横槍が入ったんでしょうか?
確かに衝撃的なエピソードではありますが、良心の欠片もない悪行三昧のドン・ジュアンが出来上がるのには
必要だった気がします。外箱ですし、多少の冒険には目を瞑っても良かったんじゃないかなぁ
DC版では弱すぎて、変更するくらいなら削除した方が良かったのでは、と思います。

宝塚では悪人が主役になることは、滅多にありません。
そして主人公の敵役とか、ラスボスとかにも、大体彼らなりの理由…子ども時代の体験とかが描かれていることが多いです。
必要なこともあるとは思いますが、毎度となると、別に無くてもよくない?って思ってしまいます

現実の社会でも、猟奇的な犯罪が起きると、メディアは犯人の“心の闇”探しを必ずしますが
同じ様な境遇に育っても、罪を犯さない人の方が圧倒的に多いわけで、
警察や、教育機関、犯罪心理学者が研究するのは必要だけど、メディアが犯罪をパターンにはめるのは
違うんじゃない?と思いますね。そんな単純なもんじゃないでしょう


ドン・ジュアンは、ストーリーは単純なので、逆にいろいろな解釈が出来る作品ですね。
キリスト教的な思考とか、西欧的なものの見方を知らないので、フランス人や韓国人とは、
見えてる舞台が違ってるような気がします
普遍的な題材なので、日本人にとっても面白い作品ですが。
コメント (2)
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