水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

双頭の鷲(1)

2016-12-06 | 宙組
少し前になりますが、行ってきました。
今回も、景子先生の小劇場にハズレ無し、でしたジャン・コクトーが凄いのか
映画もあるそうなので、見たくなりました。オススメです


それにしても景子先生×理事様(轟悠)と、景子先生×みりおん(実咲凛音)の相性の良さよ
理事様のオネーギン、みりおんの近松、どちらも素晴らしくて、どちらにとっても代表作の一つだと思うんですが、
この「双頭の鷲」もその一つになりましたね。景子先生にとっては理事様はミューズかも
理事様と、みりおんの彫像を想わせる硬質な美貌と、景子先生が大好きな少しひんやりとした手触りの、
耽美な世界観が見事にマッチしてました

舞台セットも美しいです。下手端後方席だったので、下手側の壁の装飾が見えなかったのが、ちょっと残念でしたが
セットは松井るみさん、音楽は斉藤恒芳先生。衣装は任田先生。
お衣装は黒を基調にモノトーン、セットはほぼ白なので、これが後に活きてきます
みりおんは片方の肩を出した、黒のドレスが美しくて溜息ものでした
うらら様(伶美うらら)とは、また違った美貌です。シシィの時も綺麗でしたけど

お衣装といえば、愛ちゃん(愛月ひかる)の脚の長さとスタイルの良さが凄かったです
警察のトップで、黒の制服にロングコートがメチャメチャ似合う
TOP HATのイタリア野郎と同じ人とは、とても思えません
カッコエエ~

難点は、役が少なすぎることですパパラッチだらけってことで、わかるとは思いますが
そのためか、あおいさん(美風舞良)読書係のエディットと、ずんちゃん(桜木みなと)フェリックスの元恋人設定は、
ちょっと学年差がありすぎて、しっくりきませんでした
エディットありさちゃん(瀬音りさ)か、しいちゃん(彩花まり)の方がバランス良かったんじゃないのかな
それかフェリックスを、みつるくん(華形ひかる)とかね(グラホに出るから無理なんだけど

パパラッチとストーリーテラーの使い方が、正解なのかは微妙ですね。やっぱりもったいない
というか、贅沢すぎる気がします
下級生にとっては理事様と同じ舞台に立つのは、勉強になるでしょうけど、
もっといい使い方は無かったのかな、と思ってしまいました

ただ狂言回しって難しいんだな、って初めて思いました
幕開き初っ端、一人で出てきて、客席に語りかける。その瞬間に観客の視線と心を掴んで舞台に集中させなきゃいけない。
簡単にやってるように見えてました
やってる本人たちが、“難しい”“大変”って言ってるのは、よく聞いてましたが
“客席の温度”とか“客席が温まる”っていうのが、とってもよくわかりました。
1幕の幕開きと、2幕の幕開きで、客席の雰囲気が全然違ったので

  (2)に続く、予定
コメント
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