ワクチン3回目を受けて来ました。
観劇の間が空いてるときに行っておかないとね
3回ともモデルナになりました。
交互接種の方が効果上がりそうなので3回目はファイザーにしたかったんですが、予定があるので仕方ありません
さて、3月の後半くらいからですかね、くーみん(上田久美子)が辞めるっていう噂が出たの。
今までにもいろんな人の去就が噂に上ってきたので「ただの噂でしょ」と高を括ってました
くーみんはショー作家になりたくて宝塚に入ったとも聞いてましたし。
外部の舞台でお衣装もセットも舞台機構も、これほど豪華に作れるところはあまりないので無いだろうと
毎回くーみん次は何をするのかな、と楽しみにしていたので報道に出た時はショックでした。
イケコ氏や他の先生たちのように、外部の仕事をしながら宝塚の仕事をしてほしかったです
そんな、くーみんの退団後最初の仕事がこちら
出演メンバーがなかなかに凄いそして内容もハードそう
朗読劇「バイオーム」の脚本で、演出は別の方。主催は梅芸ですが、今のところ東京だけのようです。
劇団の餞別の意味があるのかどうか。日本の演劇界にいる限り、東宝とケンカするのは得策ではないでしょうし、オファーは来るでしょうね。
演劇界にOGさんもたくさんいるので、縁が完全に切れるということはなさそう
どこかの記事で「やりたいことをやりたくなった」「追い込まれないとやらないので(退団を)決意した」と言ったそうで
なるほどね、と思いました
宝塚は何でもアリ、自由度は実はかなり高いですが、「宝塚」というワクはあると思うんですよね
つい先日、私自身も雪組公演を「新喜劇」と批判したばかりですし
子どもからお年寄りまで楽しめるように、ということでショーのエロいシーンが批判されて変更になったりとかもあります。
バランスを取るのは難しいです
くーみんの作品でいうと宙組の「FLYING SAPA」は完全にSFで、宝塚としてはかなり攻めた内容でした。
歌もほぼ無く、フィナーレもありませんでした。
ただラストが主演コンビが旅立つという希望のある終わり方だったので、そこまで尖った印象は受けませんでした
当時、もしかしたらもっとハードな鬱展開、心が凍り付くような終わり方にしたかったのでは、と思ったものです。
またショー「BADDY」はストーリー仕立てのショーで、内容がぶっ飛んでて凄く面白かったですが
実は何気に宝塚のショーの定跡を踏んでるんですよね。
プロローグがあって中詰めがあって、男役群舞もロケットもデュエットダンスもパレードもありましたから
それで思い出すのがオギー(荻田浩一)です。「凍てついた明日」とかお芝居でも素敵な作品がありましたが、
ちょっと妖しい感じの独特のショーを作るので人気でした。
そのオギーの宝塚最後のショーが雪組の「ソロモンの指輪」。
滅茶苦茶面白くて(BADDYとは違うベクトルの面白さ)通うのが超楽しかったです
そのショー、和物でもないのに前物だったんですよ。
時間が35分ほどと短く、フィナーレもパレードも無かった勿論ロケットもデュエットダンスも男役群舞も
最後だからオギーの好きにさせてくれたのか、ハリー(正塚晴彦)と話をつけたのか
後のお芝居、ハリーの「マリポーサの花」にそれらが付いていました
宝塚には「宝塚」というワクがあって、それがいいところでもあり限界なのかもしれません。
くーみんの朗読劇のあらすじを読んだとき、やっと仕方ないなとあきらめがつきました
きっとやりたいことが沢山あるんだろうな、と。
でもいつの日か、お芝居でもショーでもいいので、たまには宝塚で仕事してほしいな、と思います(あきらめが悪い)