かいちゃん(七海ひろき)始め宝塚OGが出演した舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語について。
ネタバレ無し、全体の感想。
色々凄かったですアンサンブルさんまで全員女性で、刀ステとしては異色の作品でしたが、ちゃんと刀ステでした。
滅茶苦茶殺陣が多くて、あれだけの量を1日2公演とか大変だったと思います
怪我無く全員で大楽まで完走できたのが何より素晴らしかったですし、良かったなと思います。
拡樹くん(鈴木拡樹)や、まっきー(荒牧慶彦)の殺陣にはスピードもパワーも遠く及びませんでしたが、
二人は初演の頃から、男性キャストの中でも神的にキレやパワー、スピード、美しさが段違いなのでね
男性刀剣男士でも殺陣が初めてだったり、舞台経験の浅い役者さんも結構いて、
そういう方たちと比べたら全然遜色なかったですし、
大楽の頃には短い期間によくぞここまで来たなと感動するくらいレベルアップしてました。
刀ステはどの作品も緻密に良く練られてて単体で見ても面白いですし、
シリーズ通して見るとまた違ったものが見えてくるので面白いのですが、今回のもヤバかったです
宝塚ファンや源氏物語ファンなど、今作が初刀ステの方もいらっしゃったと思いますが、
出来れば円盤や配信、CSの放送などで過去作も見てほしいなと思います。
出陣先は源氏物語。公開されていたキャストは刀剣男士、光源氏を除くと源氏物語に出て来る女性ばかり。
小少将の君がただ一人実在の人物で、紫式部の唯一と言っていい親友で若くして亡くなったのを、
随分嘆いていたと聞いていたので、そこが起点なのかなと思っていたんですよね。
制作側と末満さんに見事にひっかけられました
そんな素人でも簡単に思い付くような展開になるわけなかったです
物語と現実(=歴史)が反転している世界
構造が何層にもなっていて眩暈がしそうでした
更に舞台上は現実世界ではなくゲームの世界なわけですから、刀ステの世界の根幹にかかわるワードは出て来るし、
「時の政府」の闇の部分は垣間見えるしで
歴オタでヅカオタで物語大好き女子な私だけでなく、全てのジャンルのオタクに刺さりまくる内容だったと思います。
源氏物語の一部が書かれた大きな幕が落ち、鮮やかな十二単を着た女性たちが居並ぶさまは
それは華やかで煌びやかで、刀ステじゃないみたいでした
刀ステは場面転換に照明を使うことが多くて、いつも綺麗だなと思うんですが、
今回は最初に出て来た源氏物語が書かれた大きくて薄くて軽い、空気を良くはらむ布が使われることも多くて、
まるでマジックを見てるみたいに人が消えたり出てきたりで、面白い使い方だなとビックリでした
余談になりますが3月31日に「映画刀剣乱舞-黎明-」が公開されます。2019年に公開された作品に続く第2作。
刀ステシリーズと俳優さんが一部重複してますが、また別の本丸という設定です。
前作も超面白かったので今回も期待してます。機会があれば是非ご覧下さい