水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

雪組「fff」初見感想

2021-01-08 | 雪組

首都圏で緊急事態宣言が出され、関西も近いうちに出そうな状況です

とりあえずは開演時間を繰り上げて、20時までに終わらせる対応を取るところが多いようですね。

宝塚も同様です。東京の劇場は街のど真ん中にありますから、平日夜公演を楽しみにされていた方には気の毒です

追加販売はできませんが、既に販売している分については収容人数50%を超えていてもOKなようで、それは救いですね。

 

 

さて今年の観劇始めは雪組「fff」でした。1年ぶりの雪組生に会えるのが嬉しかった

んですが・・・・・・・これ、ちょっと悩みます評価が分かれるだろうなぁ、そして今まで以上に好き嫌いが分かれるかも。

基本的に、くーみん(上田久美子)大好き人間なんですが、う~ん今のところ大絶賛とはいかないし、好きとも嫌いとも言えないです。

 

くーみんは、ここのところずっと挑戦的だなぁ、って思いますBADDYにしろSAPAにしろ。

既成概念をぶっ壊したいと思って足掻いてるのかもしれません

 

そしてfffは宝塚ファンを、もしかしたら劇団も試してる気がします

どこまでならついてこれるか、もしくは許されるか。そんな実験的な作品。

ただ、宝塚歌劇団って旧弊なようでいて、意外と懐が深いんですよね

 

抽象的で哲学的で、ストーリーよりベートーヴェンの内面を描いてる感じ。

“音楽とは”とか、“生きるとは”とかに真っ正面から向き合って問いかけようとしている。

そこはちょっと青臭さを感じますし若い頃の自分に、無理矢理向き合わされてる感じもします

 

真彩ちゃん(真彩希帆)の謎の女、咲ちゃん(彩風咲奈)のナポレオンとの関係性からそう思うのかな。

「翼ある人々」のように別箱だったら、もっとストーリー重視で美しい作品になった気がします。役もそんなに多くないですし。

まぁ主役がベートーヴェンな時点で激しくなるのは仕方ないかもですが

 

BADDYはストーリー性のあるショーでしたが、fffはショーにかぎりなく近いお芝居、という印象を受けました。

セットとか舞台機構の使い方は、イケコチルドレンな感じが凄くしました

使ってないんだったらオケピも使わなきゃ、なところとか

 

面白いか?、と言われたらよくわからない

でもいろいろな場面を一つ一つ思い返すと、どんどん深くなっていくんですよ。

観た直後は、これがトップ娘役の最後の役で、2番手の役なの?とかって思うんですが。

かなり異質ではありますが、ベートーヴェンに大きな影響を与えているという点では、アリなのかなと思えます

 

2回目を観たら感想が大きく変わるかもしれないので、楽しみにしています

 

 

宝塚はなんでもアリなので、色々な挑戦をするのはいいと思います。

ただ、基本大衆芸能だということは忘れないでほしいです。

宝塚を初めて観る人が楽しんで観れるのかどうか。観客を置いてきぼりにしないでほしい

人によって好みも理解度も違いますから、難しいところではありますが

 

 

それでもチョー駄作を観せられるよりは、断然イイんですけどね~


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