六甲高山植物園名物と言えばロックガーデン。
ロックガーデンの花といえば高山植物を思い浮かべるかもしれません。
ここは海抜865mとはいえ下界の気温は37℃。多少涼しい程度です。
はたして、どんな花が見られたでしょうか。
最初に見つけたのはこちらです。
これってどう見ても高山植物ではないですが、いかにも秋の草原風。
赤いのはミソハギですね。では薄紫の花は・・・
ツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)です。
釣鐘型の花の先から飛び出してくるんと二又になっているのが雌しべ。
キキョウ科の花では一般的ですが、ツリガネニンジンも雄蕊のあとで雌蕊が熟す雄性先熟です。
こんな小さい滝の周りにも沢山の花が・・・
雄性先熟代表(なつみかん私見)のキキョウが沢山咲いていました。
この花は、雄蕊がすっかりへなっとなり、雌蕊が5裂しています。
そして、滝の上に点々と咲いていたのがこちらです。
お~ここにも咲いていました。タキユリ(崖百合;ユリ科ユリ属)です。
京都府立植物園にも沢山咲いていましたが、こちらの方が花が見やすいですね~
全体写真では見にくいですが、こんな花も咲いていました。
このどぎついほどの朱色の花はエンビセンノウ(ナデシコ科マンテマ属)。
これまで申し訳程度に1輪咲いた花しか見たことがなかったので、豪華さに驚きました。
エンビは塩ビではなく燕尾で、花弁の先が割れている様子を燕尾に例えて名付けたもの。
園路にはみ出すように、一本花が残っていました。
地元ではとうの昔に花が終わっています。
オカトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)です。
すっくと直立するヌマトラノオも別の場所で咲いていました。
ザ・ロックガーデンという花はないのでしょうか?
多くはなかったですが、少し咲いていました。
赤蕊が可愛いシコタンハコベ(ナデシコ科ハコベ属)です。
お次は結構豪華な多肉風。
名札がなかったのですが、多分ヒダカミセバヤ(ベンケイソウ科マンネングサ属)です。
こんな濃いピンクの花が咲くのですね!
次は高山というより高原の花ですが・・・
マツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)ですね。
虫に食われて少々お疲れ気味。
こちらの可愛いピンクのレンゲのような花は何でしょう?
こちらは牧草として利用されるヨーロッパ原産のタマザキクサフジ(マメ科)です。
クラウンベッチという呼び方の方が一般的かも。
それにしてもロックガーデンに生えているのは何故?
そして、私の見たかった高原の花、少しですが見られました!
うわ~、やっぱり可愛い!
ヒゴタイ(キク科ヒゴタイ属)です。
タイミングが早かったのか、ほとんどこんな感じの蕾。
咲くと一転鮮やかな紫色に!
ヒゴタイは九州中部の九重山から阿蘇山周辺の草原に自生する多年草です。
栽培している場所も多く、阿蘇のヒゴタイ公園が有名です。
ヒゴタイと言う名前からも肥後(熊本県)に多いことが窺われますね。
ということで、ロックガーデンには何の花が見られるか?
もちろん高山植物がありますし、高原の植物や牧草などもあるようです。
在来種だけではなく、外国の植物も色々と育てられていました。
とてもすべてご紹介できませんが、季節を変えてまた行ってみたいと思います。
明日も続きます。
【撮影:2024/8/4 六甲高山植物園】
私もホームグラウンドで、保護されているところに見に行きましたよ。
あれ、無いって思ったんですが、周りの草に紛れ、
ひっそりと咲いていました。
小さな発見をすると嬉しくなります、
雄性先熟とは、勉強になります。
タキユリ、
知らないでみると私レベルだと、カノコユリって
勘違いしそうです。
可愛いユリですね
シコタンハコベ、
こうした花に惹かれる私、見てみたいです
目的のヒゴタイ、
見られて良かったですね。
六甲高山植物園、ほんと色々な花々、
近かったら行きたく植物園ですね^^
我が家も人口が増えるので、身代は既に譲って居ますが、それなりに忙しく、気ぜわしく・・・
自分の時間が持てたのは昨日からです。
送り盆が過ぎると嘘の様に人口が減り・・・
昔ながらの生活が戻って来ます。
夏のロックガーデンは魅力的ですネ!
海抜865mと言えば我が家の海抜と同じ位ですネ。
シコタンハコベやヒゴタイを見るとロックガーデンらしいですネ。
霧ヶ峰のロックガーデンは多少標高がありますから小型で愛らしいヒメヒゴダイが咲きますヨ。
タキユリ、エンビセンノウ、シコタンハコベ、タマザキクサフジ、ヒゴタイは、まだ実物を観ていません。
タキユリは四国および九州に分布するカノコユリの変種だそうですね。
道理でカノコユリかと思いました。
シコタンハコベは、赤い葯が可愛いですね。本州の高山でも見られるようですが、利尻島を代表する花の一つだと思います。
ヒダカミセバヤは、アポイ岳にも自生するようです。私が訪ねた際は、残念ながら見かけませんでした。
なつみかんさんは北海道のこれらの花もよくご存じで、驚きました。
ヒゴタイは九州に自生する植物です。私は霧島山、くじゅう連山、阿蘇山など九州の山にも何度か出かけましたが、残念ながら見ていません。
六甲高山植物園ではずいぶんたくさんの花が見られるようですね。
近くで学習できるので、素晴しいことだと思います。
六甲高山植物園の高山植物との説明で、知らない花のオンパレード
かと思いましたが、意外と知っている花もありました。
ミソハギ、ツリガネニンジン、キキョウ、オカトラノオ、マツムシ
ソウ、タマザキクサフジなどです。
タキユリは初めて知るユリですが、カノコユリかと思うほどよく似
ている気がします。
エンビセンノウ、シコタンハコベ、ヒダカミセバヤなどいかにも高
山植物らしい名前の花はもちろん見たことがありません。
ヒゴタイは見たことがありませんが、ブログなどで度々出てくるた
のでよく知っています。
稀少な花のようで見る機会がすくないようですね。ぜひ一度は直接
見たいと思う花です。
こんばんは~
台風の方は大丈夫でしたか?
こちらは相変わらずのカラカラ天気なので、例年植物を見に行く場所に行っても芽生え自体遅れているように思います。
草刈りの効果も長く続いて、今月の道草日記に影を落としています・・・
そんな中、六甲高山植物園は良かったですね~
涼しいし花は多いし・・・
いち早くツリガネニンジンやゲンノショウコも見られました。
タキユリは京都府立植物園でも見た花ですが、本当に滝の上に咲いていてなるほど~でした。
本当の高山植物は少なかったですが、十分ロックガーデンを満喫しました!
お盆休みはご家族やご親戚が集まられるのでしょうか。
賑やかでいい反面、大変でもありますね。
うちは久しぶりに姉の家に行ったり、両親のお墓参りをしたりと、少しばかりお盆らしいことをしましたが、あとはまあまあ静かに過ごしていました。
ran1005さんのお宅は標高900m近くあるのですね!
それはさぞ涼しいことでしょう。
ここ六甲高山植物園のロックガーデンでも、もう少し早ければ、ヒマラヤの青いケシや、コマクサなどが所狭しと咲きます。
ヒメヒゴタイと言う花もあるのですね!
身近にそんな場所があるのは本当に羨ましいです・・・
こんばんは~
六甲高山植物園には、前にshuさんがコメントされていた通り、低地から高山、日本も外国も色々な花が育てられています。
ですので、ここに年中通いつめれば、相当な種類の花が見られることでしょう。
シコタンハコベは利尻島に咲くのですね。
大昔、利尻と礼文に行ったことがありますが、お天気が悪くフラワートレッキングには行けませんでした。
ガイドツアーがあったのですが残念です。
それ以来、そんな機会もなく・・・
ちなみに北海道が大好きで、これまで15回くらい訪れています。
でも最後に行ったのはもう15年くらい前になるでしょうか。
低地でも高山植物がみられるのが魅力でした。
なかなかリアイアできないのですが、時間ができたらゆっくりと回りたいものです。
ヒダカミセバヤはアポイ岳にもあるのですね。
ミセバヤの仲間も沢山六甲高山植物園にあるのですが、種類によって花の時期がずれるので、いつ行っても1、2種類しか見られません。
ヒダカミセバヤが見られたのは久しぶりです。
>意外と知っている花もありました... への返信
こんばんは~
高山植物園という名前が付いていますが、低山や草地、湿地に咲く花も沢山育てられています。
なので、お馴染みの花もあったようで良かったですね!
タキユリは見た目はカノコユリとそっくり。
それもそのはず、カノコユリの変種だそうです。
ただし、咲く時期はカノコユリより少しだけ早いようです。
六甲高山植物園のHPを見ると、カノコユリは今咲き始めているようです。
ヒゴタイは覚えやすい花ですね。
結構育てているところもあるようなので、ぜひ探してみてくださいね~
エンビセンノウはここでしか見たことがありません。
まして、本当の高山植物に至っては、登山できない私にとってここが聖地です!!