今回の当尾散歩、花は少なかったですが、憧れのキッコウハグマに出会い、そこそこ綺麗な紅葉が見られました。
そして、もう一つ驚いたのが途中の山道で見つけたこれらの花たち。
ツボスミレ(ニョイスミレ)~
スミレ科スミレ属 花期は4~5月。
ミドリハコベ~
ナデシコ科ハコベ属 花期は4~5月
オオイヌノフグリ(みん花通称星の瞳ちゃん)
オオバコ科クワガタソウ属 花期は3~5月
この3種類は完全に時期を間違っちゃってます・・・
はっきりとは分かりませんが、これらの花はいったん寒くなってから暖かくなると花が咲くようです。
なので、10月から11月にかけての気温の乱高下で勘違いしちゃったのかもしれません。
(素人考えなので、信用しないでくださいね~)
同じ場所にこちらも咲いていました。
ハナイバナです。
ムラサキ科ハナイバナ属
こちらもてっきり花期は春と思っていたので、迷い咲きかと思っていたら3~12月まで咲くツワモノです。
(松江の花図鑑より)
こちらは地元でもまだ咲いてますが、ちょっと花の時期には遅いですよね。
ユウゲショウです。
アカバナ科マツヨイグサ属。花期は5~9月。
最後は当尾ではなく、地元宇治川畔で見つけた花。
トキワツユクサ(ノハカタカラクサとも)です。
ツユクサ科ムラサキツユクサ属 こちらも花期は5~8月で、迷い咲きと思われます。
他にも、ホトケノザは秋の(秋も)あぜ道の定番。
セイヨウタンポポは年中無休ですが、先日カンサイタンポポの花を見かけて目が点になりました。
咲いていると嬉しいけど、大丈夫なのかなと思う今日この頃・・・
【撮影:2020/11/14 木津川市当尾他】
浄瑠璃寺から岩船寺、岩船寺から浄瑠璃寺の往復は、いつもの石仏の道です。
この季節、花はあまり期待できませんが、お天気も良く気持ちのいいウォーキングになりました。
車を止めた駐車場前のカラスウリに見送られて出発です。
あたご灯篭前から山道に入ります。
カキノキの巨木と下にある穴の開いた岩(これがあたご灯篭)が目印。
小春日和に誘われて、虫たちもタンポポに集まっていました。
名残のコスモスも。淡い色が秋の終わりの風情。
ずんずん歩いて行くと、ほどなくカラスの壺に到着。カラスは烏ではなく唐臼だそうです。
巨石の正面に阿弥陀如来、側面に地蔵菩薩が彫られています。
いつも前に季節の花が供えられ、大切にされていることがうかがえます。
いつもは歩く人もまばらなのですが、紅葉シーズンだからでしょうか、大勢の方々と行き会いました。
山の中ということでマスクを取ってあるいていたので、「こんにちは」も控えめに・・・
新日常は面倒ですね~
コナラの紅葉はオレンジ色。
さらにずんずんずん。スギとアラカシの間の道を進みます。
左岩船寺の道標を行き過ぎてすぐのところに、一番有名な笑い仏。
なんども投稿しているので、ハゼノキの紅葉と一緒に小さく・・・
少し戻って岩船寺方向への急な登りです。この辺り、巨石が多く、なかなかの迫力。
万一落ちてきたら、完全にぺっちゃんこになりますね。
岩一面の緑はマメヅタです。それだけでも岩の大きさがお分かりいただけますでしょうか。
岩船寺を参拝、元の道に戻ります。
急坂は最近手すりが出来たので下りられないことはないのですが、折角なので途中で別の道へ。
道標に従って、ミロクの辻・笑い仏方面に向かいます。
山道を抜けるとゆるやかな山裾の道に出会い、そこを少し行ったところがミロクの辻。
やはり、大きな岩に弥勒菩薩が刻まれていますが、年月で風化したのでしょうか、
目を凝らしてやっと見えるか見えないかでした。
(写真は全体の雰囲気なので、弥勒菩薩のお姿は写っていません・・・)
この山裾の道は色々な草花が咲くのですが、さすがに今の時期はほとんど見られませんでした。
わずかにノギクの仲間(ヤマシロギク? シロヨメナ?)のほかは、名残のキツネノマゴのみ・・
後は戻るだけ~
笑い仏で元の道と合流、カラスの壺まで戻ったところで分かれ道に気づきました。
しかも、以前は見かけなかった新しい道標が(残念ながら写真を撮り忘れました)
ナントカ仏まで260mと書いてあったので、行ってみることに・・・
最初は普通の山道だったのですが、段々歩きにくくなり、イノシシの掘った後なども現れました。
しまいには右がすぐに山の斜面、道幅はやっと通れるくらいになってしまい・・・
木が沢山生えていたので、その枝をつかみながらやっと通り抜けましたが、その先はなんと行き止まり。
途中までピンクのリボンが木にくくってあったので間違いないと思うのですが。
左手の方にわずかに見える崖のような登り道を行くのかもしれませんが、さすがに挫折。
泣く泣く元の道を戻りました。
途中で見た赤い実。サネカズラの実が落ちた後ですよね。
特徴のあるカキの落葉。
これも落ち葉?と思ったら、タテハチョウの仲間でした~
本当に枯葉そっくりです。
ということで、最後はちょっともやもやが残りましたが、今回も石仏ウォーキングを楽しみました!
明日は番外編です。
お楽しみに!
【撮影:2020/11/14 木津川市当尾】
浄瑠璃寺の次はやっぱり岩船寺でしょう。
関西花の寺にも浄瑠璃寺とともに選ばれていて、四季折々の花が楽しめるところです。
当然今の時期は紅葉・・・かな~
浄瑠璃寺から石仏の道をのんびりと歩き、岩船寺へ。
山門です。
右手に大きなカエデがあり美しく紅葉していました。
葉が小さいのでイロハモミジでしょうか。
完全に真っ赤にはなっていないので、黄色い部分がまるで明りが点ったよう・・・
緑の葉もアクセント。
岩船寺の中も期待できるかな~ということで、石段を上がって中へ。
山門を見上げると見事な紅葉が・・・と思いきや。
レースのような青もみじでした~(笑)
気を取り直して中へ・・・
三重塔のある光景。やはり紅葉はまだまだでしたね。
岩船寺はなんといってもアジサイで有名なお寺。6月頃に行ったらこんな光景が・・・
(以前撮った写真です)
最初に本堂にお参り。ご本尊の阿弥陀如来に手を合わせ、他の拝観者とともに、お住職さんの説明を伺います。
この時期は秘仏や寺宝なども特別公開されており、見ごたえがあります。
次に、塔の前の池の周りを通って塔の近くまで。
去年も同じ時期に行ったのですが、その時綺麗に咲いていたサザンカ。今年はこれだけ。
でも塔の内陣が公開されており、今年も拝観することができました。
「来迎壁」というそうです。
反対側は、不動明王。
花はありませんが、塔の周りには、黄色いセンリョウと、赤いセンリョウが。
この後、鐘楼で鐘を突かせていただいて戻る途中、なんとツルアリドオシが返り咲いているのに出会いました!
ちゃんと二個一。毛深いです。
今の時期は、この実なんですけどね~ちょっとラッキーかも。
さらに進むと、小さい鳥居が見えてきます。
これまで行ったことがありませんでしたが、ちょと惹かれるものがあり行ってみました。
こちらは歓喜天を祀るお堂で、商売繁昌・招福・結縁を願う人々の依りどころとなっているそうです。
ん?今気づきましたが、歓喜天は仏教系の方ですよね。なぜに鳥居が・・・
さて、ここをお参りした後帰ろうと思った時「貝吹岩」という道標を見つけました。
貝吹岩?
ちょっと興味を持ち、行ってみることにしました。
整備された山道をどんどん入っていきます。
上って、上って、上って・・・思ったよりキツイ!と思っていたらやっと着きました。
いい景色! 下に見えている光景は、南山城だそうです。
それもそのはず、この場所は当尾の山では一番高い処だそうです。
そして貝吹岩はこちら。
一瞬、二枚貝の形をした岩だからかと思いましたが、説明板によると・・・
「その昔、ここご本陣山に39の坊舎があったとき、一山の僧を集めるためにこの岩の上に立って
法螺貝を吹いた場所と伝えられている」とのこと。
なるほど~
ということで、せっせと元の道をたどって降りてきました。
最後にまた山門を出たところにある真っ赤なモミジを眺めて再び石仏の道へ・・・
何度見ても飽きませんね~
岩船寺の説明は以前のブログでしているので今回は省略。
明日は、石仏の道の様子をささっとご紹介しますね~
【撮影:2020/11/14 木津川市岩船寺】
今年は寒くなって紅葉が期待できると思ったら、急に11月とは思えないほどの気温に。
そのせいか、どこの紅葉の名所も、赤くなる前にチリチリになったり、緑のままだったり・・・
それでも当尾の紅葉を見たくて、今年も出かけてきました。
最初に本命の浄瑠璃寺。
ちょっと写真が多いですが、紅葉狩りご一緒しましょう!
あ、最初にお断り・・・行ったのは11月14日なので、ご注意くださいね~
お寺の門です。。
瓦屋根の上には黄色く染まったカエデが。
入ると真っ赤に染まったカエデがお出迎え。
うんうん、幸先いいですね~
モミジの下に咲いていたコンギクを眺めながら、池の畔へ。
池の向こうには三重塔。有名な絶景です。
定番の、灯篭から見る塔の光景。
沢山咲いていたフヨウは、すっかり枯芙蓉に。この風情もいい感じです。
さて、ここから池をぐるっと回って、塔に向かいます。
紅葉したカエデを愛でながらの散策ですが、途中で大勢の人がどやどやと押し寄せてきました。
どうも朝一番を狙って、観光バスがやってきたようです。
なんとまあ・・・
結構赤くなっているように見えますが、ここまで赤い木はほんの少し。
それも見ての通り、ところどころチリチリの葉が混じります。
それでも、後から思えばここの紅葉は格別に綺麗でした。
山肌側にはいつものツルアリドオシの実。
リンドウは朝早いので開いていませんでした。残念!
そしていよいよ塔です!
真っ赤とはいきませんでしたが、グラデーションが美しく結構綺麗でした。
塔の下には先が匙のようになったノギク。なんという品種でしょうか。
すっかり紅葉を堪能して、門まで戻ります。
今回は人が多かったので、本堂の拝観はしませんでした。
門の横にあった黄葉したカエデ。
ここから石仏の道を歩いて岩船寺に向かいます。
浄瑠璃寺の参道にあった、当尾名物無人販売所。
ここで、日野菜漬けと柚子大根を購入。
去年も買って、すごくおいしかったので、今年も迷わず買いました~
この日最初のお客さんです。
「ニャー(まいどありぃ)」
店番のネコちゃん(?)にお礼言われましたよ~
【撮影:2020/11/14 木津川市浄瑠璃寺】
最高のお天気だった先週末、行ってきました当尾へ!
去年みつけたあの花に会いに・・・
道の途中、あぜ道がキラキラ光るのを見つけました。
いったい何?と思って車を止めて見に行ってみると・・・
光っていたのは、スギナに付いた露でした~
遠くからみると畦がイルミネーションのようにキラキラ。
こんな感じの、とてものどかなところです。
さて、お目当てのあの花はというと・・・
そう、キッコウハグマ(キク科モミジハグマ属)です!
去年は結構あったのですが、今年はどうかな~
最初は閉鎖花ばかりしか見当たらなかったのですが、やっと見つけたこの一本。
咲きたてのようなのが嬉しいですね。
頭花は3つの小花からなり、1つの花は5つに深く裂けています。
なので、一見15枚の花弁があるみたい。
雄性先熟で、分かりにくいですが、この花はもう花粉が落ちて雌性期になっているようです。
同じ花の横顔です。
これだけかな~と思っていたら、あと2本ありました。
こちらはオレンジがかった色の葯が蕊の先に見えています。
でも先が二裂した雌蕊も見えてきています。
雄性期から雌性期にかわるところでしょうか。
上向きに伸びている蕾のようなのは、閉鎖花のようです。
蕾の中で受粉して種ができます。
こちらの花は蕊の先がさらに赤っぽいです。
雌蕊は覗いていないので、完全に雄性期のようですね。
ということで、たった3本のキッコウハグマ、激写してしまいました(笑)
もう一つだけ、近くにコウヤボウキ(キク科コウヤボウキ属)も咲いていたので、オマケ。
同じハグマという名前が付いていてもカシワバハグマはこのコウヤボウキの仲間。
随分花が派手ですね。
なんか、虫が止まっていました。
見るもの見たし、後はいつものお寺と石仏めぐりといきましょうか。
【撮影:2020/11/14 当尾】