lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

シャミナード 「森の精」

2014年05月03日 | 音楽

Johann Blanchard | Cécile Chaminade, Les Sylvains

フランスの女性作曲家、ピアニストであった、セシル・シャミナード(1857~1944)、

音楽的にも恵まれた家庭に育ち、早くから才能を発揮して、演奏活動を行い、

教会音楽からサロン曲、バレエ音楽、室内楽、協奏曲など、

多くの作品を残しています。

 

「森の精」(牧神とも訳される)は、もう15年ほど前か、大人の生徒さんのサロンコンサートに、

あまり知られすぎておらず、でも素敵な曲がないかしら、と探していた時に、

知人が「シャミナードの<牧神>はどう?」と教えてくれ、

実は私はその時、その作曲家の名前を初めて聞いたのでした。

さっそくササヤ書店に楽譜を、ジュウジヤにはCDをさがしに行き、

輸入盤の文字をよく読めずうろうろしました

(CDのジャケットで、女の子の持っているのは、日本の提灯ですね)

 

のびやかな低音域のメロディーにシンコペーションのリズムの高音域の伴奏の、

躍動感のあるAの部分と、

転調して、森の奥から聞こえる鳥の声、風や木々のざわめきのようなBの部分とが、

交互に出てきて、コーダでしめくくられ、やや単調な形式ながらも、

みずみずしいメロディーと、洗練された和音のセンスを感じる曲。

この曲を演奏すると、飼っているセキセイインコ達がうれしそうにさえずるのにも

ちょっと驚きますよ。

さわやかなこれからの季節に向けてのおすすめの曲です。