先日のTOA130のファーストライトは天候が良くないこともあり消化不良ぎみだった。
本日は風が強いが雲もなく空も比較的澄んでいる。それではTOA130での2回目の星見ということで先日と同じく無理やりベランダでZEROへ載せて星見を始めた。空は澄んでいるものの風が強いのは地上だけでなく上空も激しいようでシンチュレーションはよろしくない。ずっとキラキラしっぱなしで1/10 くらいかな。
そういうわけで性能を確認できる状況でないのは明らかなので軽くTOA130の見え味に触れてみる感覚で星空を流すことにした。
というか空で何か光ってればそれが何であるかとかシーイングはどうだとか何でも良くただ単に早く使ってみたいだけ。
まずはEthos21を取り付けて約48倍でオリオン座へ向ける。三星を右へ左へ流して三星以外の周りの星も明るく輝いて見えるので意外にミンタカ、アルニラム、アルニタクが目立たない。これはまるで暗い山間部で星見しているような感覚に似ている。星が多すぎてオリオン座が見つからないorいっぱいあってどれが本物?状態を思い起こす。ミンタカの北の伴星もキラキラに見えて伴星に思えない。双眼鏡だと10倍でギリギリ見えるが48倍とこの集光力だとまた違った雰囲気だ。
次にリゲルへ向ける。このシーイングでも伴星がチラチラ確認できる。空の状態が落ち着いていれば105SDPでも60倍前後で十分見えるのだがこのユラユラなシーイングでも見えっぱなしでないもののチラチラ見えることには感心した。
次にメジャーなM42へ向ける。ガスの濃淡を感じる程度には見えた。これくらいに見えることは時々あるが月の出ている市街地を考えるると口径は効いているのかな?
それよりもトラペジウムのクッキリさに感心した。ここでようやく星像が小さく収束していることに気づいた。倍率が違うから適切な比較ではないがハイランダーや105SDPでもここまで小さくクッキリは見えない。48倍なので4つ以上に分離して見えているわけではないがすごくシャープだ。明るさも効いているのかも。
次にM45へ向ける。見掛け視界100度で48倍、視野角2.1°で見るプレアデスは大きすぎて何が何だか良くわからない配列に見える。月のない夜にニコン18x70IFでどこまで見えるか時々チャレンジしてそらし目で時々認識できていた程度のHIP17684の西側の10.1等星の恒星が直視のまま余裕で見える。良いね〜。
次にM41へ向ける。双眼鏡では暗く薄い弱々しい星団な見え方だが普通に恒星の集合に見える。やはり集光力は偉大だ。
次にシリウス。こんな日はダメに決まっているがアイピースをXW5へ交換。視野の中で星が踊っているしジフラクションリングも丸になっていないしそもそもハッキリしない。当然伴星など全く見えない。
更にXW3.5へ交換。状況変わらずで伴星どころではない。
最後にXW3.5の285倍のまま月へ向けた。これはくっきり見える。単にシャープとかそんな単純なものではなく何か雰囲気が違う。視野の端の方でも色は感じないしボケてもいない。その状態で中心が非常にシャープなのですべてがキリッと見えてる感じになる。105SDPでも色は感じないがクレーターの輪郭などもう一歩シャープになった感じだ。月のこの見え方はちょっと楽しいかもしれない。
早くまともなシーイングで見てみたい。しかしZEROではさすがに揺れが厳しいからやはりEM200を出さないと。