「厭な小説」京極夏彦 2009祥伝社
「厭な子供」で「いじめてくん」?と思い、「厭な老人」では《君江さん》が登場!吉田戦車マンガのオマージュ?(でも、映像イメージは楳図マンガ)なんて思ったりした。
「厭な扉」はちょっとはずれたかな
「厭な先祖」あたりから深谷が”犯人”かと思い始める。でも、「厭な小説」でそれが否定されるんだな。・・・されたのかな。
「厭な彼女」では『君と別れるのが嫌だ』と言えば別れられるかもしれないと思ったが、本気じゃない事は相手にされないんだっけ。うん、こわいよー!「厭な家」は「厭な彼女」の彼女が家に変っただけかと思ったら~・・・でも、「厭な彼女」の方が怖い(厭だ)よ。
「厭な小説」
”俺は、この亀井という男が大嫌いだ”
・・・参院選を思い出したよ。国民新党は改選0でしたね。(にっこり)
この本の帯の煽りはすばらしい
「知りませんからね 読んで後悔しても。」
こりゃもう、「後悔させてみろ!」と挑みたくなるじゃないですか。
で、もう、当然、後悔するわけもなく満足するわけです。
もしも後悔したってそれはそれで納得なんですけどね。それはないというお約束。
まあ、夏彦さんからすると「厭な小説」なのかもしれない。
だから、厚めの紙を使って安っぽさ(かさ増し)を演出しているんですよね。
たぶん、この作品は彼の中では”売るための小説”に分類されるんでしょう。
おかげさまで私は大好きです。