「パスタマシーンの幽霊」川上弘美 2010マガジンハウス
2006~2010「くうねる」21篇+2006「本が好き」1篇
あ、なんか聞いたことのある名前だと思ったら、芥川賞作家だった。
あ~、他の作品も読んでみたい作家に追加。
「男は弱いんだ。世間様にいたぶられ、六十五歳で年金分割をせまられ、成長した娘息子にもばかにされる。そのうえ女にまでいたぶられたら死ぬしかないだろ」(『やっとこ』)
あ、そうか!だから男のほうが単純な体の構造のくせに平均寿命が短いんだ。
『海石(いくり)』で、その恐ろしい生物のやさしさに触れて好きになる。
『染谷さん』で、反社会的存在と破壊衝動を肯定したくなる。
『パスタマシーンの幽霊』で、浮気のごまかし方を勉強する。
コロボックルのヤマグチさんと、おかまの修三ちゃんと出会い、
『きんたま』で、お姉さんのきんたまを想像した。
その他は不倫願望と独身女の嘆き(?)
「パスタマシーンの幽霊」
《バスターマシーン(トップをねらえ)》じゃなかったのね。
パスタを作る機械なのね。
「きんたま」を本のタイトルにすればインパクトあったのに。