ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

聞いた話

2022-10-12 20:40:18 | にゃんこ


(ハロウィンのカードを、また作ってみた。)

今日は洋裁の日。
重い荷物を肩にかけて、バスに乗って出かけて行った。

何しろ、昨日スライサーで切った人差し指が不自由で、宿題も何もしていない。

公民館に着いたのだけは1番で・・・。

今日は、木曜日にお稽古に行ってるKさんも、振り替えで今日お稽古に来ていた。

会うのは、本当に久しぶり。

会えば、ついお喋りをしてしまう。

Kさん宅は、キムという名前の猫を飼っていた。その猫が数年前に亡くなったということを、以前Kさんに芦屋駅で会ったときに聞いた。

「キムちゃんが亡くなって、もう猫は飼ってないの?」と聞いた。

Kさんは、「自分の年を考えるともう動物は飼えない。世話をするのは私だから。」と言っていた。

そうだよね。可愛いだけで無責任に飼えないよね。

キムちゃんの思い出話をしてくれた。

キムちゃんは、息子さんが拾って家に連れて帰って来た捨て猫だったそうだ。

Kさん宅は、ご主人、Kさん、息子さんの三人家族。娘さんは結婚して、お孫さんを連れてたまに里帰りしてくる。

ご主人は、猫嫌いだったそうで、キムちゃんの方もご主人には気を使っていたらしい。

拾ってくれた息子さんには、恩を感じているらしく態度が謙虚で、鳴く声も可愛かったんだって。

ご飯をあげているKさんには、態度がデカかったらしく、お腹が空いたら寝ているKさんに飛び蹴りをくらわしたりしたって。
娘さんが帰って来て、Kさんと話し込んでいると焼き餅を焼いて、娘さんのバッグの上にオシッコをして汚し、Kさんはバッグを弁償したって。

そんなキムちゃんも、食事の用意をしたテーブルには絶対乗らない行儀のいい猫だったそうだ。

晩年、何度もご飯を欲しがり、食べても食べても痩せていく。
マンションのドアから出た事もなかったのに、何度も脱走をする。

家族も、「猫も認知症になるんだなぁ。」としみじみ思ったらしい。

拾ってもらった恩があるので、Kさん以外には行儀よく遠慮がちに暮らしていたらしいけど、認知症が進むにしたがって何も我慢をしなくなったって。

猫嫌いだったご主人も、キムちゃんがボケていくのを見て、自分もやがて行く道かと思って切なくなったらしい。

「本来の猫になって死んでいったわ。」とKさんが言った。猫を被っていたのかな?



昔に比べたら、猫も犬も長生きになった。
その分、猫も犬も認知症になるんだね。

重い荷物の上に買い物をして、もうねこ吉はヘロヘロ。
ようやくマンションのエレベーターから降りたら、たぬ吉から電話。

「今何処?」

「もうすぐドアの前!」

「行き倒れてるのかと思った。」だって!