さて、タイムトラベルものアニメ、第三弾です。
「僕だけがいない街」
あまりメジャーじゃないけど面白かった。
(以下は2018年8月8日の記事です)
「時をかける少女」に続いて、やはりタイムスリップものアニメ「僕だけがいない街」を紹介します。
これ、私の日本語の生徒の一人、アメリカ人のAさんに勧められて見ました。日本のアニメは世界的に有名で、多くの外国人が日本語を始めるきっかけにもなっています。
原作は三部けい(さんべけい)の漫画。2014年に漫画大賞二位を獲得。その後、2016年にノベライズ化され、アニメになり実写映画化もされています。
タイムリープものとして、またサスペンスとしてよく出来ています。
アニメは全12話完結です。
29歳の藤沼悟は売れない漫画家ですが、「リバイバル」と自称している不思議な能力を持っています。何かの事件が起きる直前、タイムリープして同じ光景を二度見てしまうのです。
ある日、バイト先から戻ると自宅で母親が何者かに殺害されています。その犯人を捜し事件を未然に防ぐため、彼は18年前小学生だった時代にタイムスリップします。どうやら、18年前に悟の小学校で起きた連続少女殺人事件と母親の殺害事件は関係があるらしい。18年前の事件を未然に解決すれば、母親の死を防げるのではと悟は考えます。
こうして、悟は2回にわたり、18年前の小学生の時代にタイムリープし(外見は小学生、中身は29歳)殺人事件に巻き込まれるはずだった少女たちを未然に助けようとします。でも、なかなかうまくいかない。一度目は事件当日を回避して成功したかに見えたけれど、結局失敗。二度目のタイムリープでは殺害されるはずの少女を別の場所に匿い、何とか事件からは回避できたが、悟の命が危うくなる・・はたして真犯人は誰、そして母の命は救えるのか?
毎回20分ちょっとの短めの連作ですが目が離せず、最後まで一気に見てしまいました。
連続少女殺人事件というサスペンスもなかなかですが、さらに、親による虐待、シングルマザーやサイコパスなど現代的な問題も盛り込まれていて、見応えがあります。
犯人の意外性もあり、伏線も散りばめられていて、非常によく出来たストーリーです。
仲間の大切さ、少年時代のかけがえのなさは「グーニーズ」や「ストレンジャー・シングス」等に通じるものがあります。最後もバッドエンドでなくていい。
というわけで、日本のアニメもなかなか。
日本のドラマや映画ってイマイチ面白くないのよね、と私が言ったら、Aさんはアニメは面白いよ、と教えてくれたのでした。
外国人に日本の良さを教えてもらうこと、けっこう多いです。日本の作品を見直さねば。