カタカムナに戻ります。
前回は、量子論や仏教に分け入るぞと書きましたが、
その前に(量子論、難しいし・・)
もう一度整理しておきたいと思います。
カタカムナをどう捉えるか?
ネットでカタカムナを調べると様々なサイトが見つかります。
古神道、古事記、古代アトランティス、呪術、神話、オカルト、ニューエイジ・・・
今のところ、私は、その中のどれにも属さない立場でいたいと思っています。
たとえば、ニューエイジ。
その思想の基になったといわれている、ブラヴァツキー婦人が提唱した神智学の世界は、シュタイナーに受け継がれ人智学と名称を変えましたが、
やがてそれは、ナチスの優生思想に取り込まれていきます。
(「現代オカルトの根源」大田俊寛著 ちくま新書 参照)
人類は高次元への進化の途上にあり、アーリア人がその上位にいて、ユダヤ人、そしてアジアやアフリカの有色人種は獣と同等なので、駆逐しなくてはいけない・・。
(これはナチスの思想であって、シュタイナーがそう言ったわけではありません)
でも、人類が高次元への進化の途上にあるなんて、一体どうすればわかるんだろう?
ある人たちは、チャネリングによって、高次の存在とコンタクトし、古代アトランティスの高度に発展した科学や知識を得たのだ、といいます。
「キバリオン」(「カタカムナ考4」参照)に書いてあるのも、そうした高次元の存在からの知識ではないかと。
そして、カタカムナも同じく高次元の存在から(チャネリングで)得た知識ではないか、という人たちもいます。
でも、
アトランティスって、ほんとにあったの?
高次元の存在ってほんとにいるの?
あるいは、
上古代の人たちは現代の我々とは違って、高度の能力を持っていて、世界の仕組みや成り立ちを直感で知ることができたのだ、という人たちもいます。
あるいはまた、
古神道の一つとして「カムナガラノ道」を探る、という宗教的な人たちもいます。
あるいは単に、
カタカムナの言葉を日々の生活訓として活用しようではないか、という人たちもいます。
こうすれば幸せに生きられるよ、と。
私の方向性は上記のどれとも違います。
アトランティスもチャネリングも、もしかするとそういうこともあるかもしれないけど、今のところ検証しようがない。
検証しようがないことを信じこむのは危険かもしれない。
でも、カタカムナに書かれた世界観が現在の量子論やフラクタル理論、仏教と通じるところがある、というのは非常に興味深いことです。
楢崎皐月がカタカムナを発見したのは1949年のことで、量子論はまだ一般的に知られてはいなかったと思われます。また、マンデルブロが「フラクタル幾何学」を発表したのは1982年のことです!
もしかすると、カタカムナは本当に世界の成り立ちを示しているのかもしれない。
そして、何より知りたいのは、
カタカムナ文書がまだすべて解読されていないのではないか、
まだ謎解きの余地があるのではないか?
ということ。
たとえば、
なぜ、カタカムナは渦巻きなのか。そして、なぜ、右巻きなのか。
カタカムナ的にいえば、
右巻きの渦巻きがあるなら左巻きもあるはず。
(ブラックホールがあるなら、ホワイトホールもあるはず、とカタカムナ関連本に書いてあります)
中央のヤタノカガミなど3種類の図形が左巻きでバランスを取っている、との説明が施されていますが、本当にそれでバランスが取れるの?
どこかに左巻きの渦巻きがあるんじゃないの?
同時に、渦巻きは最後尾が外に向かったまま終わっています。
なぜ解放形なの?
渦巻き模様というのは世界各地で見られます。
古代メソポタミナ、古代エジプト、インカ、古代ケルト・・
古代文明の発掘現場からはたいてい渦巻き文様の土器や絵などが見つかります。
日本でもアイヌや琉球、あるいは縄文土器などに渦巻き文様があります。
渦巻きは呪術的な力があり、原始本能に訴える力強さを持つといいます。
渦巻き文様を洋服に、あるいは入れ墨として用いる民族は、ハワイのマウイやニュージーランドのマオリなど、世界各地に存在します。
でも、カタカムナのような渦巻き文字、というのはあまりないようです。
クレタ島で発見された、ファイストスの円盤。
これくらいでしょうか。
また、あのパズルのような円形文字。
あれは本当に全部解読されたのか?
そして、カタカムナの知恵は一体どこから来たのか?
カタカムナに限らず、日本古代史の中で偽書だと言われている多数の文書、
「竹内文書」「ホツマツタエ」「東日流外三郡誌」などもまた不思議な文字で書かれています。
古代日本で一体何が起きたのだろう・・
ああ、ここに分け入ると二度と出てこれなくなりそうで怖いのですが。
そうしたことを私は知りたい!
と思うわけです。
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