先日の「八犬伝」に続き、邦画第二弾。
「カメラを止めるな」以来の、低予算の自主製作でヒットした映画と評判の
「侍タイムスリッパー」(安田淳一監督 2024年)
を観てきました。
面白かった!
映画好きが作ったチャンバラ映画のための映画、というところがいいです。
コメディでけっこう笑える。劇場内のあちこちで笑い声があがっていたし、私もずいぶん笑いました。
何しろ主役の高坂新左衛門(山口馬木也)がいいのよ。
ちょっと見、高倉健の再来か、と思われるような風貌で、口数少ないけど口を開けば吶々とした会津弁で(この会津弁がまたいい!)実直そのもののお侍、といった佇まいなのです。
この山口馬木也という役者さん、これまでもいろんな映画に登場していたようですが、知らなかった。
いい役者だなあ。
この映画、この人のためにつくったんじゃないの、といってもいいくらい、
高坂新左衛門(山口馬木也)がいい。
ともあれ、
ストーリーはタイトルにある通り、江戸時代末期の会津藩士高坂新左衛門が、突然現代の京都の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまうというお話。
彼は時代劇の撮影とは知らずに「助太刀いたす!」と劇中に飛び込んでしまうのです。
140年も前の時代からやってきた高坂新左衛門にとって、何もかもが知らないことばかり。
たまたま撮影所にタイムスリップしたので、彼は時代劇の切られ役という職を得ます。
やがて、彼の迫真の演技に魅せられた監督が彼を抜擢し、ついに切られ役ではなく台詞のある役柄を演じることになり・・
最後の真剣勝負の場面は、すごーく迫力があって、このシーンだけでも観る価値があります。殺陣(たて)の見事さがよくわかります。
時代劇って、最近は見なくなったけど、子どもの頃は「水戸黄門」「遠山の金さん」「鬼平犯科帳」「子連れ狼」・・・と散々見てました。
最近また観て感心したのは「必殺仕事人」のシリーズかな。これも実に面白い。
というわけで、我ら庶民のDNAに時代劇は刻み込まれているのかもしれません。
日本のエンターテイメントもなかなかよねえ。
山口馬木也(高坂新左衛門)これからブレイクするだろうなあ~
時代劇がイマイチの人にもお勧めです。なんたって面白いんだからッ!
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