友人が送ってくれた本、
「わたしのマトカ」片桐はいり著 幻冬舎文庫
がすごく良かったので紹介します。
片桐はいりさんといえば独特の雰囲気のある女優さんです。
その片桐はいりさんが映画「かもめ食堂」の撮影のため、フィンランドにひと月あまり滞在した時の旅行記です。
とにかく、文章が上手くてサクサク読めて、時々クスリと笑える極上のエッセイ集です。
これを読むともう無性に何処かに行きたくなる。北欧というのは私の選択肢のなかにはなかったのですが、思えばフィンランドはムーミンの国。
昔、「鬼太鼓座が走る」という本の取材で出会った鬼太鼓座の一人がフィンランドから絵葉書を送ってくれて、
「ムーミンがカバじゃないことがわかりました」
と書いてきたことを思い出しました。その、ムーミンの国!
行ってみたい!
「わたしのマトカ」はフィンランドの人たちの暮らしや食べ物など話題が多岐にわたり、食いしん坊の片桐はいりさんならではの描写もステキです。
ああ、今すぐにでも、コーヒーとシナモンロールが食べたい!
Netflixで「かもめ食堂」も見てみました。
この本を読まなかったら見なかっただろう映画です。この映画に登場する謎の男はアキ・カウリスマキの映画「過去のない男」に出てる有名な俳優なのだとか。
ゆったりとしたフィンランドの空気が感じられる映画でした。というか、映画の空気感はやっぱり日本だけどね。
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