息子の台湾旅行のお土産がちょっと不思議なものでした。
小さな五角形の缶で、中にティーバッグが数袋入ってます。後ろにある視力検査みたいな紙は缶が入っていた紙袋。
よくよく見てみたら、缶の蓋には、
「宮原眼科」と書いてあります。
え、目薬?
と思ったら、台中にある有名なカフェの名前だそうです。
1927年、日本が台湾統治をしていた時代に実際に眼科医院として建設された建物、
このレトロな建物を、パイナップルケーキで有名な会社が買い取ってカフェに改装したらしい。
で、名前はそのまま「宮原眼科」・・まぎらわしい。
そういえば、台北の青田街に「青田七六」というカフェがあって、訪ねたことがあります。
ここも日本統治時代に建てられた純日本家屋で、とても懐かしい昔の日本が残っていました。
で、そこから、以前日本語教室で出会った台湾人のリンさんのことを思い出しました。
リンさんはお父さんが台湾人、お母さんが日本人です。
お母さんは、東京で台湾人の男性と結婚し、台湾の家族に結婚報告に行った直後、台湾と日本の国交が断絶して日本に帰れなくなり、そのまま30年もの間、台湾で暮らすことを余儀なくされた方です。
そのお母さんから当時の台湾についてお話を伺いました。
日本が台湾から撤退した後、中国本土からやってきた蒋介石率いる国民党が台湾で行った蛮行の数々。著名人の逮捕や虐殺等々・・
そんな歴史があったなんて、私は何も知らずにのほほんと生きてきたんだなあと思いました。
更にそれは、中国本土から国民党を追い出した毛沢東政権と文化大革命の嵐を思い起こさせ、
そして、最近読んだSF小説『三体』へと、まるで連想ゲームみたいに次々といろんなことを連想させてくれました。
台北で出会ったお年寄りたちは、流暢な日本語で話しかけてくれました。
台湾、そして、中国・・
隣の国なのに、私たちは知らないことが多すぎるようです。
台湾、もう一度行きたいなあ・・
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