今日は久々に最新の記事を!
Amazonプライムで配信中の「シャープ・オブジェクツ/KIZU傷」です。
HBOのドラマで、全8話完結。
原作は「ゴーン・ガール」のギリアン・フリン。
主演はエイミー・アダムス、パトリシア・クラークソン、という豪華な顔ぶれ。
これがねえ、すんごく後味の悪いドラマなので、すっきり解決ひと安心、というのが好きな人にはお勧めしません。私は好きだけど、こういうの。
アメリカの田舎町で起きた連続少女殺人事件を追いかけて、クロニクルの記者カミーユ(エイミー・アダムス)が現地に向かいます。
そこはカミーユの実家のある町で、母アドーラ(パトリシア・クラークソン)と義父、妹アマはまだ一緒に住んでいます。
カミーユのすぐ下の妹マリアンは子どもの頃、病気で亡くなっている。
一見平和な町で相次いで少女が殺されます。しかも、死後歯が抜かれるという凄惨な方法で。
いずれも、カミーユの妹アマの友達。町は騒然とし、殺人犯探しが始まります。
同時にカミーユと母との確執が次第に露わになってきます。
カミーユはアルコール依存症で、しかも彼女の体には刃物で傷つけた跡が無数にある。自傷行為をやめられない。妹を失い、集団レイプにあった昔の記憶から逃れられず、また自分だけ母に愛されていないと思いこんでいるためです。
とまあ、全体に暗く陰鬱なイメージなのですが、映像は美しく音楽もいい。
でも、ストーリーの進行は遅く、犯人はなかなか捕まらない。
そうこうするうちに、殺された少女の兄が犯人として逮捕されます。
でも、カミーユは彼ではないと思う。本当の犯人がいるはず。
第七話まできて、ようやくストーリーは急転直下、
思いもかけない犯人が浮上し、解決に向かいます。
カミーユも落ち着きを取り戻し、アルコール依存症と自傷行為からも解放されそうな気配。
でもね、残された謎がまだあって、え、これで終わり? それじゃあれはどうなったの? と思うわけです。
そして、最後の最後に(本当にエンディングの数秒前に)大きなどんでん返しが来ます。
ギェェーッ!!
こんなどんでん返しがあったんだ!
背筋がゾクゾクっとし鳥肌が立ちました。
そして、ようやくすべての謎が解けるのだけど、エンドロールの後にもまだ続きがあって、後味の悪さも「ゴーン・ガール」以上。
でも、この後味の悪さ、けっこう癖になるかも。
こういうの、また見てみたい! そう思わせるドラマです。
キーワードはまたしても「代・・」です。といえばピンときちゃうかもね。
どんでん返し系が好きな人にはお勧め。
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