路面電車が走る街 それは私たちにとってもノスタルジックな風景である
かっては東京を縦横に走り回っていた都電があった
車が増えるにつれ専用軌道は無くなり 邪魔者扱いのようにされ 遂には撤去された
通勤にも 必ず利用していたあの光景は ときたま 頭の中を通り過ぎて行く
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函館の駅前を中心として 堂々と専用軌道を走る市電 ここには風格さえ感じられた
チンチンと車掌さんが鳴らすあの音が 今にも聞こえそうだ
中に乗って見回せば あのチンチンと鳴らした丸い鐘は残っており懐かしい
少し幅の狭い車内 微妙に身体を揺らしながら走る
いつも車窓からは 函館山が シンボルのように見える
明治からの 時の流れを どのように感じているのだろうか
高い建物は殆ど無い 平屋か2階建ての家が 路線に沿って続く
間取りもそんなに広くない店が多い
生活に必要な分だけの店と 商品が そこにある
港は大きく弧を描き 真ん中に函館駅がある
中へ入って見ると 郊外の駅と変わらない 静かな駅に見えた
青函連絡船が接続した頃は 広い敷地と長い連絡通路があった
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駅のそばに 朝市がある
今は どんぶり横丁が整備されて賑うが 市場の中に混然としてある方が良い
早朝から賑わいを見せる 函館へ行けば これが立ち寄り定番となる
かにを並べ威勢良く 客の呼び込みを見せるあの声
うにを ひとつ買って そのままそこで食べる楽しみ
何も買わずに ぐるぐると廻って歩くのも良い
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海沿いの道をしばらく歩けば 金森倉庫群に着く
赤レンガの建物の内部は 現在はビアホールや観光グッズの店が並ぶ
観光客が あれこれ品定めをして歩き回っている
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函館山から海まで 山麓は傾斜して 数々の坂がある
レトロな歴史的建造物が この裾野に散在している
坂の上から 傾斜の道の下方を見ると どこにでも海がある
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明治 大正 昭和の初期の建物が 山麓のスカートの縁に沿って建つ
旧函館区公会堂 旧イギリス領事館 ハリストス正教会などなど
どれをとっても 異国への郷愁が漂っている
函館 本土からは北海道へ来た まさに玄関口でもある街だ
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今日の誕生花 むらさきはなな
花言葉 智恵の泉