それはまるで 花のショーを見ているようだった
その名は さくら
青葉の時は 目立たないが 一斉に華やかな衣装を付けていた
レビューのように連なり 手を広げ 青空に羽ばたく
こんもりと幾重にも重なり 波を模り 山を模る
しなやかな手は 地上に届くように たおやかだ
白は雪のように 薄いピンクは 桃と梅と杏を織り交ぜたようだ
さあ 一緒に踊りましょうと 呼びかける
さくらと一緒になって 歌い 心はスキップする
もうすぐ 終わりです そんな声がする
ハラハラと果てしなく花びらが舞い散る
さくらの 短いショーのフィナーレだ
後に残していった 花びらが かすかに風に踊る
水面に浮かんだ フィナーレの余韻は 花筏となっていた
散歩道の花たち
今日の誕生花 きんぎょそう
花言葉 仮定 推測