桜は都心にわずかな余韻を残して 別れを告げて北に向かった
今頃は 関東をわずかに超えて 東北の玄関口にある
昨日は 三春の滝桜が中継されていた
樹齢千年 一時 台風のときに枝が折れたことがあったが 大きな滝の如く拡がる桜
西の薄墨桜と同じように 巨木のパワーさえ感じられる
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三春の滝桜 岐阜・薄墨桜
この周辺には郡山まで 地蔵桜など 孫桜も大きくなり有名になっている
滝桜の品種で苗木も売られているが これを家に植えるのには注意が必要だ
千年経ったら 庭以上に大きくなってしまうからね
ツアーの都度 私が言って お客様が笑った
原発の近くの 富岡町 警戒区域の中にあり 入ることは禁止され人影が無い
誰も居ない街の 桜並木がトンネルとなって咲き誇っていた
いつか みんなが帰るまで 咲いて待っていると 言っているようだった
私が訪れた桜のツアーは 時期によって分かれる
主に北関東 大平山の桜 赤城南面の桜などがあり 一部は白河 南湖公園がある
いずれも桜のトンネルや並木が 観光客の歓声を呼ぶものだ
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大平山 桜のトンネル 赤城南面の桜 芝桜と競う
次が この三春や福島の 花見山公園が多い
三春からはベコ屋敷や 阿武隈鍾乳洞が組み合わされる
東北道を走ると 1,700m余の安達太良山も近くに見えてくる
智恵子抄の光太郎と智恵子の純愛が 山の姿にダブって見える
樹下の二人 にある有名なフレーズがある
ほら あれが安達太良山 遠くに光るのが阿武隈川・・・
高速道が二本松を過ぎた頃 道路に仕掛けがある
注意していないと分からない・・・ガタン・・ゴトン・・・
三三七拍子にタイヤの振動が伝わってくるのだ
東北道は福島までトンネルが無い
東京から出る高速道は数々あるが この道だけ ここまで無いのだ
福島トンネルを過ぎた辺りの景色も好きだ
左手にまず 雪を抱いた吾妻連峰が迫ってくる
浄土山なども 小さい富士の姿に似て スカイラインの位置が分かる
そして 右に福島市街が見えてくるのだ
福島市民のシンボルのような山が 信夫山
市街地に小高く盛り上がり どこからでも分かる
百人一首 みちのくの しのぶ文字摺り誰故に 乱れ染にしわれならなくに
麓には この文字摺り石が祀られている
学生時代 福島を放浪して この山にも訪れた
この山の近くに 花見山公園がある
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福島・花見山公園
個人の持ち主という 奇特で珍しい公園だ
せっせと 1本づつ年月をかけて あらゆる花を植え続けた
桜の頃は シャトルバスが運行されるほどの賑わいだ
それでも入場料も取らない この意気にも感銘される
更に近くに競馬場があり 4月 被災後初めて開催にこぎつけた
芝や周辺の樹木も 張り替えたり除染したそうである
馬も人も 大勢が多く訪れているらしい
福島と聞いただけで 援助はするが 行くのはと ためらう方が多い
徐々に 放射能の怖れは 減りつつある
とりわけ この県に現在 みんなが住んで みんなが生活している
多少 不安を持ち続けての生活だろう
しかし 立ち直り 未来を見据えて 前を向いて歩んでいる
安心して 旅に出よう 元気を分けてあげようよ
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今日の誕生花 こでまり
花言葉 優雅 品位 努力する