最近になって 地元でも蝉の声を聞くが 今年はやけに少なく感じる
あまり多いと 蝉時雨なんて風情を通り越すことがある
しかし 夏には蝉の声が似合う
ウォーキングしていて居ると 蝉が地面に転がっているのを見た
腹を上にして まだ少し羽が動いている
もうあと少しのいのち 哀れとも思う
蝉からすれば7年の間 地の中に居て地上の1週間いのちを謳歌したのだろう
生有るものの それぞれの天命を全うし 子孫をまた残して行く
人間が平均80歳代と 他の動物より長すぎるのかもしれない
おい これでは踏みつけられたりするよ
少しでも緑がある植え込みに そっと置いた
ばたばたと力を振り絞るように 少し飛んで行く
あーあ 馬鹿だねぇ
また コンクリートの車道でひっくり返っている
お前達の最期には こういう姿が似合うんだな
小鳥が飛んできて 咥えていく時もあるらしい
いのち終えた亡骸なら 仕方ないことか
今年も 鳴き声を聞かせてくれて有難う
終戦の日 信州の山奥に住んでいた
親達は 唯一ラジオがある家へ集った
みんな 泣いて帰ってきた
私には意味が分からなかった
戦争に負けて 敵が山奥に来て皆殺しかもしれない
そんな短いフレーズが 私を怖れさせた 微かな記憶がある
蝉は いっぱい鳴いていた
栄養失調の私は 雲も鳥も樹々も みんな幻に見えていた
幻影までも 私を怖れの中に誘いこんだ
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今日の誕生花 おくら
花言葉 恋によって身が細る