早朝 下町の静かな路地に 物売りの声が聴こえる
あさり~~しじみ~~ なっとう~なっとう~
私の小学校時代には 馴染みの声であった
子供たちは この頃 あっさり~しんじめぇ(死んじめぇ)~と揶揄した
私自身 6年生の時 学校へ行く前に早朝 日暮里の街を売り歩いた
なっとう~なっとう~最初は恥ずかしくて声が出ないがそれでは売れない
この他には きんぎょやぁ~きんぎょ 竿やぁ~竿だけ~
美味しいよ~焼き芋~栗より旨い十三里だよ~
こんな物売りの声は 江戸時代からあって 現在にも名残がある
昨日は 深川江戸資料館で江戸の物売りと大道芸の催しがあった
ここは普段から江戸の街並みを実際に再現して当時の生活を見られる
火の見櫓の広場に 江戸の物売りが朝から夕までのテーマで演出する
屋根の上の猫は作り物
当時の物売り そのままの格好と道具を持参して現れる
朝は あさり売りが先ず聴こえてくる そして納豆売り
昼間は かりんとう売り 物産飴売り 石見銀山ねずみ捕り 野菜売り
煮豆売り とんがらし売り すたすた坊主(江戸時代のはだか坊主 物乞い)
辻占売り(子供を前に歩かせ同情をかって売る) 吉原細見売り
大道芸では 一筆龍 虚無僧流し 南京たますだれが出演した
虚無僧などは 私が子供時代 街で見かけたものである
一筆龍は 大きな筆で一筆書きに蛇の腹のように紋をつけながら字を書く
虚無僧はやはり尺八の演奏が似合う 伊豆に行くと旭滝が所以がある
撮影禁止なので 一つ一つの格好は紹介は出来ない
物売り それは個人商売の庶民に伝える伝達手段でもある
独特の節回しが 人の心を捉えたものでもあった
上の写真はトイレ 店と間違いそう
霊巌寺の江戸六地蔵
この江戸資料館の通りには 深川めしと呼ばれる あさりご飯の店がある
伝統の深川の味であり 現在にも引き継がれている
亀戸からここまで歩いてきたので 疲れもあり昼食と思ったが満員だった
通りの両側の歩道には この季節 かかしが幾つも飾られている
農村でも郊外でも無い街に少し違和感があるものの それはユニークだ
かかし祭を他でも見てきたものには ちょつと物足りない
可愛いからお願いした子どもたち 深川一本うどんもユニークだ
それでもアイデアと 発想のユニークさに星は付けられるだろう
江戸時代からの伝統の味 佃煮も深川では名物でもある
「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵も この地域の育ちである
長谷川平蔵屋敷跡は菊川駅付近にある
清澄庭園のバス停の所に小さな花壇がある
萩が一株茂っていたが 中に一握りのように花が咲いていた
まだまだ暑い陽の中であったが 秋が感じられる花でもある
最後までお読みくださいまして有難うございました
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花言葉 清楚