のびたとブレイク

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障害者 優生思想 考える

2018年03月23日 10時24分51秒 | うたごえ

夫婦の間に子供が産まれる時 誰しもが一番先に願うことは 五体満足で生まれて欲しい

これが普通の考え方であり誰をも責められない 障がいを持って産まれたら その子がどんなに辛い人生を歩むか

社会の中で 障がい者が胸を張って生きていられる様には到底 達していないからだ

 

人間を 障がいや 人種で区別 差別 排除までの考え方や政策が世界各地で行われてきた事実もある

障がいを嫌う ことと 障がい者を嫌う ことは本来別物である だが これを混同して考えてしまうのが優生思想だろうか

あの相模原殺傷事件も 障がい者なんてこの世に要らぬ 世のためにならない 究極の排除思想であった

 

 

それでは私たちは 障がい者以外は健常者なのかとも考える

特に高齢者の中には うつや心身障害 認知症と何かの症状を持つようになる 普通に暮らせない方々である

ある介護施設に初めて訪れた時 そこには症状の重い認知症の方々が居た

 

何もせず ひたすら眠っているような方や 奇声を発生したり 自傷行為をするので手を拘束されている方も居る

音楽療法の効果を願って今でも通い続けているが 当時はスタッフも何もせず 周りに立ち尽くしていた

それでも歌を歌うよう促したり メロディを流したりすると反応を示したり 表情がだんだん明るくなるのを見てきた

 

今では幸いに 施設もうたごえの効果を認め 他の施設同様 対し方も違和感が無くリハビリもいきいきとしている

それでも 誰もボランティアは行かない あまりにも普通では無い状態で カルチャーショックを受けてしまうのだろう

慰問の積りで行ったら通じない 拍手も無ければ笑顔も少ない 反応が無いと心が萎えると思う

 

 

いつか ネットで若い男性の書き込みを見た 高齢者なんて年金を使うためで社会の邪魔 何の役目にもならない

日本の財政困難なのは彼らのせいだ 高齢者が居なくなれば即解決と決めつけていた

いつか自分も高齢者になる 父となり母となるのにと 怒りを越えて 虚しい想いになったものである

 

 

それでも社会は良くなってきたと実感する

全盲の方たちが居る施設へ音楽訪問に行ったときである もちろん 歌を歌って貰うのが私の願い

ものすごく音感が鋭く 伴奏する私が緊張してしまうほどだ 

 

 

ヘルパーさん付きであったが バスツアーを企画して 水郷のあやめのシーズンに行った

キーボードを最前部に積んで走りながら歌う ただ トークはものすごく難しい 言葉を一つ一つ選ぶからだ

眼が見える私たちには車窓の風景も説明も出来る だが どうやって風景や事象を説明するのか

 

お風呂タイムになると さすがに男風呂には女性ヘルパーさんが入れない 私が何人かを一人づつ浴槽などに案内する

あやめは売られているものを私が買ってきて車内の皆さんに回した 花を触り匂いを嗅ぐ

ある全盲の方が私に言った 今は面倒を見てくれる方が多く助かる 昔は家に閉じこもりだったんですよ

 

 

事情が有って息子とは現在 音信不通 年に一度 賀状が来る程度である

重度障がい児童施設に 理学療法士として卒業以来30年間現在まで勤めている

高校卒業時に国立大学を滑り止めとして受けて合格した しかし 教師の願いと反して違う学校を選択した

 

それは障がいの児童たちに役に立ちたいと 専門学校を選び これが第一志望だったのである

子どもが決めたこと 自分の道は自分で選ぶ 勉強なども遊ぶも良し 将来は自身で歩む道だからねと言い聞かせてきた

重度障がい児は親が必死に愛情を注ぐ方と あまりにも心身疲労が重なり 夫婦は破たん 離婚してしまう方も多い

 

正月を迎えて 家で過ごす子どもたちが居る 親に見捨てられた子どもも要るがこの子たちは帰れない 

そんな子供を親の親戚に連れて行こうとする息子に一度付き合ったことがある

車椅子に載せられているが 何の表情も無い こういう子たちは 顔もゆがんだり 身動き一つしない

 

今のようにバスも電車も 障害者用となってはおらず 乗るのも階段も手伝ったが かなり苦労する

無事に送り届けて 正月明けには迎えに行くと言う息子に私は聞いた あんなに苦労して この子たちは喜んでいるの?

息子は普通に言う この子たちは喜んでいるよ 眼を見れば分かるんだよ

 

聞いた私は自分を恥じた 毎日 仕事として障がい児童に向き合っているが 愚痴一つ聞いたことは無かった

眼で会話が出来るようにするんだと パソコンのプログラムを研究していた 0と1の組み合わせばかりである

あの子たちが 18歳を過ぎたらどうなるのか 親が亡くなったらどう生きるのか 疑問はあったが聞くのをためらった

 

 

実は 木曜日はFM銀河の てんがらもんラジオの日 主のテーマは 地元歴史研究会のゲストさんの話だった

斉彬公と 祖父の島津重豪との話題は せご(西郷)どん の大河ドラマを見ている中で 背景として実に面白い

それも書くと随分長くなるので 時間がある方は 是非 放送の方を聴いて下さい

 

 

ネットからの借用 斉彬と祖父の関係 祖父が娘を将軍に嫁がせ幕府にも重要な存在だった

お金は有り余るほど オランダ人との交流や国際認識にも長け 斉彬に大きな影響を与えた人物が祖父であった

 

てんがらもんラジオ こちらから聴けます

http://www.ustream.tv/recorded/113757709

 

 

 

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