内容紹介
敗戦直後の日本の市井の人々に流れたもう一つの時間。日本の戦中、戦後は
どうアメリカに伝えられていたのか? 戦後の日本の混乱・復興期を見つめてきた
『星条旗新聞』記者の手記をまとめる。
歴史はともすれば、勝者の観点からの史実のみが語られることに陥りやすい。
あの戦争当時には口にできなかった言葉も、時を経たことによって、話すことができる。
戦中、戦後の様子を市井の人々は、どう見て、何を感じ取っていたのか?
一人のアメリカ人ジャーナリストが彼らを訪ね歩き、聞き出した彼らの当時の思い。
◎二・二六事件を目の当たりにした山王ホテルのホテルマン
◎夫と観るはずだった映画を戦中見ることなく、学徒出陣で夫との別れを迎えた婦人の思い、
などなど。これまで語られることのなかった歴史の欠片(かけら)を丁寧に
拾い集めるかのように綴ったノンフィクション。当時の彼らの目に映ったもうひとつの
歴史の一面を垣間見ることのできる秀作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ドレイク,ハル・A.
1930年5月2日、米カリフォルニア州サンタモニカ生まれ(LA育ち)。ロサンゼルス市立大学卒業。1951年より約1年間、朝鮮戦争従軍。1952年末、国防総省準機関紙―Pacific Stars and Stripes(『星条旗新聞』)の記者として東京に赴任。以後1995年末に退官するまで、日本の戦後の政治、経済、社会面での取材と同時に、極東での幅広い報道を手掛けた。特にベトナム戦争への特派員としての報道の評価は他を抜きんでている。歴代の米国大統領、ローマ教皇を含む各国VIPの来日取材、芸能・スポーツ関係での「ハリウッド」「エルビス・プレスリー」特別号、モハメド・アリ、マイク・タイソンらをインタビュー。試合報道、多彩な才能を発揮し、読者を魅了した。記憶力、文体の美しさは、数あるジャーナリストの中でも特記され、持ち前のユーモアと温厚な人柄は、『星条旗新聞』の名物記者の異名をとる。オーストラリア・クイーンズランド州、ゴールド・コーストに在住し、日豪の掛け橋として、夫人と共に異文化語学教育を指導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
アメリカ人の取材した「戦後の日本」。興味深いテーマだ。
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