南巽駅に到着した25系電車はチェリーローズのライン、ちょっと可愛らしい4両編成で走っている。
今回は千日前線に乗って、なんば界隈で昼呑みをしようと思っている。
終着駅の近くには応神天皇を祀る巽神社、大阪の巽(辰巳)の地を守る氏神様だ。
そのお名前から、今年の初詣は例年以上の参詣客が訪れたのではないだろうか。
交差点の標識に「南巽駅前」となければ、見過ごしてしまうほどメトロの入り口はひっそりと口を開ける。
人気の少ない階段をコツンコツンと降り切ると、ちょうどチェリーローズが入線したところだ。
前照灯が消え尾灯が赤く点った運転室に車掌の姿はない。
どうやら短い4両編成の千日前線はワンマン運転をしているらしい。
南巽から15分ほどで日本橋そしてなんば、日本最大級の繁華街「ミナミ」を歩いてみる。
先ずは繁華街にありながら情緒たっぷりの法善寺横丁、お線香の香りが漂ってくる。
石畳を鳴らして歩く横丁には割烹やバーが並ぶ。ほんとは日が暮れてから「月の法善寺横丁」を訪ねたい。
戎橋を中心とした道頓堀は、まんまテーマパークというかワンダーランドの様相だ。
ここを訪ねたのは2年ぶりだろうか、たこ焼きや串カツの大看板は前は無かったような。進化しているね。
それでも「カールおじさん」や「かに道楽」を見上げるとホッとする。
どこからか聞こえてくるトントコトンの音、太鼓をたたく人もお元気そうだね。
とにかく凄まじい人の波、そしてやはり半数は外国人と云っても大袈裟ではない。
とりあえずこの界隈から離脱しよう。人波に酔ってしまったら、この旅のテーマとは違ってしまう。
最寄りの入口から地下街なんばウォークに逃げ込む。ここも賑やかだけれどいくらかマシなのだ。
なんばから先、チェリーローズの4編成は、ひと駅先の桜川で転針して新なにわ筋を北上する。
っとその前にアーケードの難波センター街商店街に紛れ込んで、ご同輩ひしめき合う赤垣屋の暖簾をくぐった。
入口で立ち尽くすボクにカウンターの中のお兄さんが手招きでわずかなスペースに誘導してくれる。
右肩をズイっと捻って斜め45°にカウンターに立つ。先ずはジョッキーで生ビールを呷るのはいつものとおり
今日のおすすめは “うに” なんだと、お兄さん、半ば強引にオーダーを通す。まあ悪くはない。
漂ってくる紫煙を躱わしながら、ホッピーを注いだジョッキーを軽くステアする。
奥の調理場から冷蔵ショーケースに運ばれてきた小鉢を呼び止めて、次なるアテは “マグロぶつ”。
店の名物から “スーパーなんばビーフカツ”、ミルフィーユ風の豚バラにチーズを挟んで美味しい。
ナカをお代わりして濃いめの三杯めを楽しむ。これで小2枚でお釣りが出るから良いパフォーマンスだね。
昼呑みの余韻をマスクで隠してチェリーローズに飛び乗ると、終点の野田阪神までは凡そ10分の乗車。
千日前線は一度も地上を走らずにその旅を終える。エスカレーターで這い出るとまだ早い午後の陽が眩しい。
出張後の週末居残りで Osaka Metro を3路線、ミッションコンプリートまで先は長そうだ。
大阪市高速電気軌道 千日前線 南巽〜野田阪神 13.1km 完乗
大阪エレジー / シャ乱Q
まさかココで巽神社に行けるとは思ってなかった!
七五三はこの巽神社にお参りしてました。
だんじりを引くとこの神社に集結するのです。当時はバスだけでメトロは無かった。
久しぶりに巽神社に行けた気がして有り難く感動しました♪
お近くにお住まいですか。
大阪、楽しいですね。
食べるもの食べるもの、美味しいですし。
みなさん余所者にも優しい。
ほんとに食い倒れそうです。
コメントありがとうございます。
未だ1年経たないのに、とても懐かしい気分で写真を拝見しました。
カールおじさん、かに道楽、たこ焼き、串カツ等のこてこての大看板、楽しかったです。
今日は嬉しい快晴ですね。
今ごろ多摩川をお歩きでしょうか。
レポートを楽しみにしております。