Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

英語体験編(No.6/Part 2 of 2))

2007-09-01 | Weblog
「失敗、失敗…発音の違いにご用心」(Part 2 of 2)

(では、前回の続きです)
皆さん、答え、わかりましたか?僕のその時の答えはこうでした。a f ta に似た音で結構聞き慣れた音…そう、僕の頭には、すぐにhave to が浮かびました(え、皆さんも?そうでしょ!)。すると、彼女が言ったことは、I don't have to do thatになる。ん?と言う事は、Ramは僕が問題に答えてと言ったことに対して、「いや、そんなことする必要ない」って言ったの?しかし、音から判断して、その時の僕の頭にはその文章しか浮かばなかったのです(これが悲劇の始まりなのだ~)。そこで、僕は言いました。

Nao: Ram, I want you to answer this question. All right?
Ram: I don na f ta do da.
Nao: (ちょっと語調が強くなり)No, you have to do that, Ram.
Ram: (声を大きくなり)I don na f ta do da.
Nao:(な、なんで?)Ram! You answer that question, okay?
Ram:(さらに大きな声で) I don na f ta do da!
Nao: Look…(ん?)

Ramは怒った顔をして、今にも泣きそうです。その時、僕はふと考えました。「え、まさか、僕が間違ってる?」「だって、彼女は3年生。僕のレッスンにちゃんと来て、僕とはこれまでうまくいっている。ここで僕に逆らう必要なんか全くないはず…。としたら、a f ta はhave to do ではない?じゃあ、何?」そう考えた僕は、他の可能性を考えました。「あ!nがa f taの前にあったな?」「I don't na f ta do that…I don't na f ta do that…I don't…あ!わかった!」皆さんもわかりましたか?これがわかった後の会話です(I feel so embarrassed)。

Nao: Okay, Ram. (平静を装い、何もなかったような顔と語調で…)You don't know how to do that, do you?
Ram: Yes. I don na f ta do da.
Nao: Okay, I will tell you how to do it. Now, look at…

フュー!(冷や汗)よかった~(安堵)。つまり、そういう事だったわけです。実は後でわかりましたが、Yorubaでは[h]の音がない(少なくとも英語のような語順の中では)。なので、how to [hau to] が (h)ow to [au to]になる。[u] の音は口を丸くして息を出しますが、彼女の言語ではきっと口を丸くして出す音がない。なので、口を丸くせずに、息だけを出した。すると、息が出る音が聞こえたので、僕の耳には[f]の音に聞こえた。つまり、[a f ta] は[au to]、(な、な、なんと)how to だったわけです!

そしてたまたまその前にdon('tは消えてますが)があったため、その最後の[n]の音が伸びて、再度その後にくる[au]と一緒になり、結局、I don know[na] how [a f] to [ta] do that [da]となったわけです(ちょっとわかりにくくてすみません)。どうです、わかりました?ひょっとしたら、皆さんの方が僕より早く彼女の言ったこと、わかったかも知れませんね。

今回は僕の苦い英語体験の中でも、結構恥ずかしい、一生忘れられない体験について書きました。なにしろ、小さい女の子に逆らわれたと思い、いい大人がほんの一瞬でもちょっと頭にきて語気を荒げてはみたものの、結局は自分の勘違いだったってわけですからね。これは恥ずかしいです。皆さん、世界で英語を話す人々は、現在10億人以上と言われ、そのうち、いわゆるネイティブは3億8千万人。今後10年後には英語人口は30億人に達すると言われています。つまり、ノンネィティブの英語を理解することも、これからの世界では極めて重要となるわけです。特にビジネスマンの皆さんは、ご注意、ご注意。僕のような苦い経験をしないためにも、出来ればいろいろな英語を聞き、耳を慣らしていってください。あ、それと、Ramのように、自分なりの英語の発音を持っても全く問題ないですよ、世界では。日本語英語、結構です。でも、話している相手に「わかる英語」だけは常に意識して話してくださいね。わからないのは相手が悪い、では、生きていけませんからね。それでは、今回はこの辺で。Byedie!

(End of Story)