Naoの誰でもわかる!英語の話

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「英語一問一答」(文法編/No.5)過去のことについて気持ちを表わす時は?

2007-09-09 | Weblog
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Question 17:助動詞が話し手の気持ち、考えを伝えるっていうのはわかりましたが、過去に起こったことに対して気持ちを伝える場合はどうするのですか?助動詞に過去形はないですよね。あ、あるのかな?ところで、宿題やりましたのでチェックお願いしま~す(^^)。(16歳、高校生女子(のつもり))
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Answer:
新しい質問に答える前に、まずは前回の宿題の答え合わせですね。宿題してきたみたいなので、答えを、どうぞ!

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は~い。では、では、以下が答えです(大丈夫かな?)。
Naoki: Someone is at the door. I wonder who that is?
You: That ( could ) be Tom.(トムかもね。)
    That ( may ) be Tom.(トムじゃないかな。)
    That ( should ) be Tom.(トムだと思うよ。)
    That ( must ) be Tom.(トムに違いないよ。)
    That ( will ) be Tom.(トムだよ、きっと。)
で、どうでしょう?
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満点!couldのところは、mightでもいいよね。あり得るって感じが、could。弱い、かもしれない感じが、might。may は、もうちょっと強い、かもしれない感を伝えて、should は、そのはずだよ、という、何となくそう思ったってよりも、論理的に考えてそう思ったという感じを表わす。must は、まず間違いない、という強い気持ちを表わし、最後のwill は、一番強い確信の気持ちを表わす、ということね。みなさんの答えも同じだったでしょうか?そうだといいですが。では、今回の質問についての話です。過去に起こったことについて、話し手がその何らかの気持ちを伝えたい時にはどうすればいいか、って質問ね?でも、例えばどんな時?

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え~例えば~宿題昨日しておくべきだったな~、とか、あれはTomだったんじゃない、とか、かな?
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なるほどね。じゃあまず、宿題の方を考えてみようかな。どう言ったらいいと思う?

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まず宿題をする、が、do the homeworkでしょ?で、昨日だから、yesterday。すると、I did the homework.になる。~すべき、の助動詞はshouldでしょ。じゃあぁ、I should did the homework.でいいのかな?でも、なんか違うなあ~。
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いやいや、考え方としてはいいよ。もうちょっとだね。助動詞の位置はそれでいいよね。主語のすぐ後、動詞(主動詞)の前ね。でも、助動詞で大事なことって、あと何だったかな?時制のこと、何か言ってたよね~覚えてる?

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時制?あ、そうか。助動詞がある時は、その後に来る動詞は時制を持たない。つまり、動詞の原形が来るんだ。
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その通り!だと、did the homework はおかしいよね。どうしたらいいかな?

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え~じゃあ、do the home workですか?でも、それじゃあ、過去のことになりませんよね。
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そうね。助動詞の後は必ず動詞の原形が来る。でも、過去のことについて話をしてるわけだから、過去形を使いたい、でも過去形はダメ。困ったね。でも、英語には過去形を使わなくても、過去に起こったことに触れるための言葉って、なかったかな?現在、未来、過去…よ~く、思い出してみて。

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過去のことに触れるために使われる言葉?~した…ことがある?あ、わかった!現在完了形、have+過去分詞の形。でも、なんで現在完了?
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名前に惑わされないこと。現在完了形というのは、意味上過去のことについて触れるためのものなので、基本的には、過去と思って問題ないよ。だから、過去について言いたい時にはっきり過去形を使えない文脈があったら、現在完了形を使えばいい、くらいに思っててね。さて、前の文に戻るよ。現在完了形を使って過去の気持ちを出すとしたら、全体の文はどうなるかな?

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え~と、じゃあぁ…I should have done the homework yesterday.ですよね(^^)?
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はい、ピンポン!それだと、助動詞のshould(すべき、の気持ちを表わす)は主語(I)のすぐ後に来ているし、その後には、動詞ではないが、時制のない助動詞のhaveの原形が来ているので、原形がすぐ後に来るという条件もクリアーしている。ちなみに、should has done がだめなのはわかるよね?そして現在完了形を使ったことで過去の意味合いも出ている。ということで、意味的にも、文法的にも完璧というわけです。わかったかな?

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はい、よ~くわかりました。ありがとうございました。じゃあ、前に私が言ったもう一つの文(あれはTomだったんじゃない)ですけど、あれは、これでいいですか?
It could have been Tom.
で、そうに違いない、だと…
It must have been Tom.
で、そのはずだと…
It should have been…
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あ、もうです。十分にわかったみたいね(きりがない…)。この助動詞+過去分詞という形は、過去の事について気持ちを言うということから、仮定法過去完了形(would have+過去分詞)にも使われます。この場合は、wouldが、~だろう、という気持ちを表わし、現在完了形が、~した、という過去の意味合いを出す。合わせて、「もし~だったら、~だった(have+過去分詞)だろう(would)」になるわけです。このことについてはまた別の機会に話すこともあると思いますが、これだけ覚えていても、結構役に立つと思いますよ。では、今回はこの辺で。え、もう助動詞はいいって?わかりました。でも、わからないことがあったら、また質問してくださいね。では、Goodbye, everyone!

(End of Story)