Naoの誰でもわかる!英語の話

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英語体験編(No.9) 僕の英語学習(第五話)

2007-09-18 | Weblog
「僕の英語学習~焦りと苦悩、そして挫折の日々~」(第五話)

<脳フル活用学習法>

英語を読んで、訳して、音読して、今度は目を上げてできるだけ文字を見ないようにしながらまた読んで、そして次の文章に行き、また読んで、訳して、音読して…。僕のリーディングはそんな繰り返しの連続でした。読んでいた物ですか?え~と、Time, Newsweek, Japan Timesが多かったかな?な~んて言うと、すっごくかっこいいですけど、実は一日に読める分量は半ページが精一杯。あ、大学時代の話です。TimeやNewsweekなどは、年間購読なので一年間になんと52冊もの雑誌が届きます。しかも、アメリカから。帯がついて来るのですが、僕はそれを本棚の下の開き扉の中に入れていました。なにしろ僕のリーディング力は一日半ページ以下ですから(自慢じゃないですが)、一週間かかっても数ページしか読めない。そのうち新しい雑誌が届く。いつの間にか本棚の下は一杯に…。偶然その扉にぶつかると、中から帯のついたままの雑誌がなだれ落ち、ギャー!なんていうのは日常茶飯事の出来事でした。

で、それと「脳~学習法」と何の関係があるのか、ですか?はい、つまり、僕のリーディング力の弱さは、当然ながら、その語彙力の弱さが原因だったわけです。ある時、雑誌の記事を上の方法で読み切り、かかった時間はなんと4時間。すっかり満足した僕は寝床にもぐり込み、すぐに夢の中へ。次の朝、ふと机の上に広げてあった雑誌をみると、昨晩読んだあの記事。「よし、もう一度ざっと読んでみるか」とおもむろに右手で拾い上げて黙読すると、「ん?何これ?わからん!(ガーン!)」そのショックたるもの、今だに忘れません。

このショックにしばらく立ち直れずにいた僕は、ある時どこかの本屋さんで「右脳を鍛える」かなんかの本を見かけました。そして、即購入。その本は2、3時間で読み終えました(何で英語でこれができないんだ!)。その後いくつか脳に関する本、雑誌の記事を読んだ僕は、「そうだ!語学は脳を使って勉強するのが一番!」との思いを持ち、自分なりの英語学習法を試すことに…。

まずはリスニングへの応用。皆さんもご存知のように、右脳は左脳よりも顔の認知、図形合わせ、その他空間知覚作業に優れ、一方、左脳は言語、リズム知覚、時間的順序の判断、あるいは、数学的•論理的思考に優れていると言われます。つまり、言語認識は左脳がするので、左脳に一刻も早く情報を送り込むことが早く理解するカギになるはず、と僕は考えたのです。

身体の右側から入った情報は左脳に行き、その後右脳と左脳を繋いでいる脳梁(のうりょう)を通して右脳に行く。同じく、身体の左側から入った情報は、まずは右脳に行き、その後脳梁を通して左脳へ行く。この脳の情報伝達のメカニズムを知った僕は、英語を常に右耳から聞く練習を始めました。だって、右耳から入った情報は、すぐに左脳に行くわけですからね。そうすれば左脳が鍛えられる、というのは理屈のはず。まあ、そう考えたわけです。また、英語のリスニングテストの時も、できるだけ右耳で聞くようにし(あ、あくまでそのつもりということで)、左の脳に神経を集中して聞くようにしました。その結果ですか?まあ、はっきりしたデータがないので何とも言えませんが、それなりの効果はあったような…(ホント?)。ただ、今でも通訳する時はどちらかというと左の方に神経を集中しているような気はしますね。実際に効果があるかないかは、是非皆さんご自身でお試しを(ちょっと無責任?)。

さて、次に僕が取り組んだのが、記憶の向上です。記憶は脳が一番リラックスしている時、そう、アルファー波が出ている時に効率よく行われることを知った僕は、直ちにバロック音楽を購入しました。ヴィヴァルディ、テレマン、バッハ等の楽曲です。僕はバロックを聞きながら英語を読み、理解しようと試みました。え、また結果ですか~?まあ、正直なところ、音楽が邪魔になって集中できませんでした(何じゃそりゃ)。しかし、皆さん!このバロックを聞きながらの英語学習法というのは実際に存在し、それなりの効果があったと言われます。実は僕もそのワークショップに参加したことがあります。ふんわりとしたソファに腰かけ、バロック音楽を聞き、そして英語の先生が、ゆっくり、リズミカルに、抑揚をつけたソフトな声で参加者に話しかける。そう、頭の中にゆっくり英文を流し込むように…。僕はすっかりリラックスし、ソファに深々と沈み込んだかと思うと、いつの間にか記憶がなくなっていく…(え、寝たの?)。はい、寝てしまいました。でも、皆さんは寝ないかも。一度バロック音楽をお試しください。

さて、今回は「ちょっと信頼性に欠ける情報ばかりじゃな~い?」と思われる方もおられるかもしれませんので、ここで絶対に間違いのない(?)脳のメカニズムを利用した英語学習法をご紹介しましょう。単語、表現の覚え方です。それは、「五感を使って脳に記憶させる」ことです。つまり、視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚をフルに活用して英語を覚えるということですね。え、言葉に味とか臭いはない、ですって?確かに…。これは、言い換えると、感性をフルに活用して覚えるということで、単語、表現等をどれだけイメージ化できるかということです。そして、そのイメージを作るのに活用するのが、五感(脳機能)というわけです。

もちろん、実際に感覚を使って覚えることもできるし、その方が記憶には残り易くなります。例えば、pain(痛み)、painful(痛い)という単語。ただ頭で日本語に訳して覚えても記憶に残りませんが、自分で自分の手を痛いほどつねり、痛い!と思った時に、Oh, it is painful!と言うと、その時の痛みとpainという単語が重なり、記憶に残り易くなります。もちろん、それを何度もすれば、間違いなく、pain、painfulはあなたのものです!あとで赤くなった肌を見るだけでもpainという単語が頭をよぎること間違いなし(バンザーイ!でも痛~い)。ところで、記憶はその出来事がドラマチックであればある程、深く残り、忘れる可能性が低くなります。単語、表現を覚える時、その単語、表現の意味をできるだけドラマチックにイメージし、その音とだぶらして覚えると、必ず覚えやすくなりますよ。芝居好きのあなたなら、英語がどんどん頭に入ってくること、間違いなしです。Believe me, please. I did it and it worked for sure.ともかく一度やってみてくださいね。

今回は脳を使った勉強法についていろいろ書きました。僕の体験も効果がないとは言えませんよ。人はそれぞれの学習戦略を持っていますからね。他人に効果がなかったから自分に効果がないとは言えません。なので、是非一度僕がやったことも体験してみてください。もちろん、保証はできませんが…。Any way, everything is worth trying.是非お試しを。では、今回はこの辺で。Seeeeeya!

(End of Story)